山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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中国・四姑嫁山の旅(その18)

2010-07-22 | 海外の旅
登山道

なだらかな尾根道が続いています。
地元のガイドの女性はこのあたりを庭のようにしている
ようです。
どんどん先を進んでいます。
この先のどこかで待っているようです。
白く見えるのはすべてイブキトラノオです。
ここではまるで雑草でした。

第2チョルテン

しばらくすると2つ目のチョルテンがありました。
ガスはなかなか取れそうにありません。
ここでランチにすることにしました。
チョルテンに突き刺さった旗が如何にもチベットらしい
雰囲気でした。


ランチ

朝出かける時にホテルで貰ったランチです。
パンにはトウモロコシをマヨネーズで混ぜたものが入っていました。
これと洋ナシが1個、左はクッキーなどのお菓子類です。
傘を差して立ったままの食事でした。


もう1つのチョルテン

旗が立ったチョルテンの奥にもう1つのチョルテンがありました。
かなり古いもののようです。
このルートにはトイレがありません。
左が深い林になっています。
男性はどこでも問題ありませんが、女性は慣れないと少したいへんな
ようでした。

ヤク

すぐ近くに黒いものがありました。
岩だと思っていたら、ヤクでした。
向こうも驚いたのでしょう。
ゆっくり遠ざかっていきました。
ガスが濃くなって視界は3mくらいしかありませんでした。

登山道

標高が少しずつ高くなってきます。
第1チョルテンで3名が降りました。
このあたりでかなり苦しそうな女性がいました。
その人の体調は本人しかわかりません。
どこで中止するかはあくまでも自己申告です。
高山病は低いところに降りれば治ります。
あまり頑張り過ぎないことが大切です。

シオガマの仲間

私はひたすら花を探しながら歩きました。
足元にたくさん現れました。
シオガマの仲間だと思いますが、日本でみたことが
ありません。
1本の茎に2個ずつ対になって花が咲いています。
背丈は10cmくらいの小さな花でした。


アザミの仲間

これも幾つかありました。
葉っぱのトゲが鋭く、アザミに似ていますが、花がありません。
茎の脇から小さな蕾が覗いているようです。
これも初めてみる花でした。

ハクサンチドリの仲間

ハクサンチドリの仲間のようです。
草むらの中から顔を出していました。
何本か見つけましたが、数は少なかったです。
ラン科の植物です。

ミヤマキオン

キオンの高山種です。
キオンは湿原などに咲いていることが多いです。
これはやっと咲き出したばかりのようでした。



メギ

鋭いトゲを持っています。
うっかり触るとひどい目に会います。
日本では低いところに自生している木です。
こんな標高が高いところで会ったのは初めでした。
「目木」と書き、この木の皮や根を煎じて洗眼に使ったそうです。


<ジガバチソウ

これも小さなランの仲間です。
花がハチの姿によく似ています。
日本ではかなり低いところで見ることができます。
花が咲く期間が短いのでなかなか目にすることが少ない花です。
背丈はやはり10cmくらいです。
かなり低い位置から撮りましたが、真っ白に水滴がついた
姿がかわいかったです。