山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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中国・四姑嫁山の旅(その11)

2010-07-15 | 海外の旅
湿原

ここは広い湿原になっているようです。
季節的には雪解けが終わって花が咲き出したところの
ようです。
緑がきれいでした。



ホソバウスユキソウ
遊歩道のすぐ近くに咲いていました。
葉っぱが細いので「ホソバ」としました。
ヨーロッパではエーデルワイスという名で親しまれています。
標高が高いので茎は10cmくらいしかありません。
群生する場合もありますが、ここでは1輪だけでした。
木道に腹ばいになって、片手を伸ばしやっと撮りました。



遊歩道

湿原の周囲に沿って木道が設置されています。
一番後ろを歩いているのが成田から一緒だったツアーリーダーです。
左には川が流れています。
他の観光客は誰もいなくて我々だけの貸し切りでした。


お花畑

左手にたくさんの花が現れました。
ピンクのシオガマ、サクラソウ、白いのはムカゴトラノオです。
黄色い花はウマノアシガタのようです。


ウマノアシガタ

すぐ近くにありました。
日本では一般にキンポウゲと呼ばれています。
しかし、キンポウゲは八重咲きの花です。
最近、園芸種で八重咲きの花が出回っていますが、あれとは
違います。
一番下の葉っぱがウマの足に似ているので、この名がつきました。
花が終わるとコンペイトウのような種ができます。


サクラソウ

代表的なサクラソウです。
サクラソウは総称してプリムラと呼ばれています。
この花にもプリムラ○○という名前があると思います。
学術名は親しみがないので、ここではサクラソウとしておきます。
日本では埼玉県と大阪府の県(府)花に指定されています。


サクラソウの群生

こんな感じで咲いていました。
他の草が多いので、負けまいと背を伸ばしているようです。
自然界の生存競争もなかなか厳しいようです。


サクラソウの群生地

ここはサクラソウの群生地として有名だそうです。
遠くをみると確かにピンクに染まっています。
まさにお花畑といったところです。
貸し切りでこの雰囲気を味わいました。



ユキザサ

ユキザサが顔をだしていました。
花はまだ早いようで蕾の状態でした。
葉っぱがかなり広いです。
この花にはまだ他でも会えるかも知れません。


ピンクのコンロンソウ

ピンクのコンロンソウです。
以前にも何度か出会っています。
一般的には白い花が多いのですが、ここではこのピンクの花だけでした。
中国の崑崙(こんろん)山脈に積もった雪に例えてついた名前だそうです。


風景(1)

素晴らしい風景が目の前に現れました。
盆景灘に相応しい風景です。
風がないと水面が鏡のようになります。
九寨溝にも同じ名前のところがありました。
それよりも素晴らしいと思いました。
九寨溝は観光客が多過ぎます。
中国人や韓国人のマナーの悪さにも驚きました。


風景(2)

こんなところもありました。
水の色がミルキーブルーです。
水に含まれる物質と光が作る色だそうです。
静かな雰囲気が漂っていました。


風景(3)

長い年月をかけて自然にできた湖のようです。
遊歩道は奥まで続いています。
あの先まで行くとまだかなり時間がかかるようです。
盆景とはよくつけた名前のようでした。

シキンカラマツ

足元に風で揺れていました。
漢字では「紫錦唐松」と書きます。
日本で自生しているのは長野県、群馬県、福島県だけだそうです。
一度長野の蓼科山麓で見たことがありますが、まさか中国で出会うとは
思っていませんでした。
葉っぱはカラマツソウによく似ています。
まだ開花したばかりのようで、オシベについたヤクが重そうでした。
約1時間の散策を終えて再びバスで奥地に向かいます。