山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

中国・四姑嫁山の旅(その15)

2010-07-19 | 海外の旅
ウスユキソウ(1)

ヨーロッパではエーデルワイスと呼ばれて親しまれています。
「高貴な白」という意味だそうです。
真っ白な綿毛が雪のようにみえるようです。
背丈も10cm以下の小さな花でした。


ウスユキソウ(2)

すぐ近くに2輪並んで咲いていました。
この綿毛は寒さから身を守るためのようです。
最近、ヨーロッパに行った人の話では数が少なくなったそうです。
日本の山でも見られますが、やはり見られる場所は限られています。
映画「サウンドオフミュージック」でも有名になった花です。


咲いている場所

花が咲いている場所はこんなところです。
小さな植物も足元にあり、踏まないよう苦労しました。
できるだけ石の上を歩きましたが、浮石もあり慣れていないと
たいへんです。
人が足跡をつけるとなかなか消えません。
花を追っかけているとどんどん上に登ってしまいます。
気がついたら周囲に誰もいませんでした。

レッドポピー(1)

風が吹くと花びらが揺れてなかなか撮らせてくれません。
いつも下を向いて揺れているので、中国でも「ユウレイバナ」と
呼んでいるそうです。


ブルーポピー

たくさん咲いていましたが、この花が一番きれいでした。
天気は曇り空でしたが、かえって光が柔らかく感じられました。
10年以上前にこの花を求めて中国の別の場所に行った仲間がいます。
このように咲いている花に会えなかったといって残念がっていました。
花はその時によって運、不運もあるようです。


イエローポピー(1)

イエローが一番多かったです。
遠くからでもよく目立ちました。
透き通るような花びらです。
標高4000m以上ですから、低いところに持って行っても
育たないと思います。
やはりここで見るから価値があるようです。


ミヤマクロユリ

クロユリの高山種です。
やはり下を向いています。
日本でみるクロユリとは少し感じが違っていました。
山形の月山(がっさん)の登山道で群生しているのを
見たことがあります。
丁度今頃の季節でした。


ミヤマアズマギク

日本の夏山でもたくさん見ることができますが、こんな標高の
高いところで出会ったのは初めてでした。
やはりアズマギクの高山種のようです。
花びらの色がきれいでした。
日本では関東に多いので「東(アズマ)」という名前が
ついています。

タカネシオガマ

シオガマギクの仲間です。
日本の高山にもありますが、クチバシの姿が違います。
花は茎の頂点にまとまって咲きます。
葉っぱは羽状に裂けています。
きれいな色をしていました。

イエローポピー(2)

アングルを変えてたくさんの姿を撮りました。
ブルーもいいですが、イエローもなかなかのものです。
数は圧倒的のに多かったです。
やはり咲き始めの花はきれいな姿をしていました。

青いサクラソウ

この株が一番大きかったです。
たくさんの花をつけていました。
花が下を向いて咲くサクラソウは珍しいと思いました。
バックの黄色い花はミヤマキンバイの仲間のようでした。

コメツツジ

花が小さいので「コメ」という名前がついています。
日本でみる花は白い花です。
ここでは淡いムラサキ色をしていました。
花や葉っぱが小さいのも高山植物の特長です。


レッドポピー(2)

最後にもう一度ご紹介します。
花びらが丁度蕾の中から出てきたばかりのようです。
日本の衛星で太陽パネルを小さくたたみ、宇宙にでてからパネルを
開く技術があります。
そのようすを連想しました。
人間よりも先にこのような技術を身につけている植物に感心しました。



ムラサキのブルーポピー

ブルーポピーの色違いです。
中のオシベの色も違っています。
数は少なかったですが、幾つかありました。
なかなかきれいなムラサキ色をしていました。


たっぷり時間をかけて花を楽しみました。
再びバスに乗ってきた道をホテルに戻ります。
時間が遅いので、夕食は途中のレストランで済ませました。
ホテルに着いたら、午後7日時30分でした。
この日は朝ホテルをでて双橋溝の最深部まで行ってハイキング・・・
チベットアツモリソウに会いました。
午後は標高4300mの巴郎山峠でのフラワーウオチング・・・
たくさんのブルーポピーを堪能しました。
合計11時間30分の充実した1日でした。