山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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中国・四姑嫁山の旅(その8)

2010-07-12 | 海外の旅


ザーザーという音で目が醒めました。
雨かと思ったのですが、ホテルのすぐ横に川が流れています。
雨が続いているので、水量も多いようです。
朝食前にホテル周辺を散歩しました。
柳の緑がきれいでした。



シオガマギク
シオガマギクが朝露に濡れています。
いつ見ても変わった姿をした花です。
花の先端が鳥のクチバシのように見えます。

ハクサンフウロ

すぐ近くに群生していました。
花の色が日本で見る花より濃い感じです。
ここは標高3200mです。
日本では北アルプスあたりに登らないと見ることができません。


キバナシオガマ

これもシオガマの仲間です。
花が黄色いのでキバナシオガマとでもしておきます。
これも日本にはない花です。
花の先端がクルッと捩れていておもしろかったです。

タカネグンナイフウロ

この花は日本でもよく見かけます。
タカネとは高い嶺という意味で、標高が高いところを指します。
花は濃いムラサキ色をしています。
グンナイとは山梨県の南部地方を指す古い地名だそうです。
わずか30分くらいの散歩でこれだけの花に出会いました。

静かな街

朝食を済ませ、いよいよ出発です。
この日はホテルから歩いて15分ほどのゲートに向かいます。
ここは日隆(リーロン)という山の中の街です。
朝が早いのか誰も歩いていません。


双橋溝の入口

ゲートに到着しました。
ここで入山手続きをします。
ここは双橋溝(シャンチャオゴウ)という景勝地です。


ゲート全体

ゲート全体はこんな感じです。
中にシャトルバスが待っています。
このバスで最深部まで入り、ハイキングをします。
我々以外他の客はいませんでした。


プレート

壁にこんなプレートが貼ってありました。
中国の国立公園になっているようです。
中国の漢字はかなり略したものが多いようです。
英語表示がないと意味がよくわかりません。

案内板

案内図と説明文の表示があります。
この地図の左側を川に沿って最深部まで入ります。
約3800mあるそうです。
説明文は中国語、英語、日本語、韓国語の4ヶ国語で書かれて
いました。
この4ヶ国語は日本の山でもよく見かけます。


トイレ休憩

10分くらい走ったところで、小休止です。
ここにはトイレがありました。
遠くの山には雲がかかっています。
雨は大丈夫のようでした。

沙棘(サージ)

目の前に大きな木がありました。
沙棘(サージ)という木だそうです。
実は食べられるそうです。
日本のイチイの木によく似ていました。

ウラシマソウ

足元に咲いていました。
花の先端に短いヒゲが見えます。
葉っぱは日本のものよりかなり大きかったです。

ワスレナグサ

小さな花です。
気がつかないと通り過ぎてしまいます。
日本でも園芸種としてたくさん栽培されています。
ここでは雑草化していました。