彦四郎の中国生活

中国滞在記

日本語という言語も中国で教えて10年余り、すっかり高齢のおじいちゃん先生になったが➌—学生たちの授業に対する感想から思う‥➂

2024-06-19 18:27:08 | 滞在記

〇鄭钰才—私はこの授業がとても面白くて実用的だと思います。寺坂先生の授業を通じて、私はたくさん日本文化についてのの知識も知りました。日本についてことに限らず、授業中の自主練習も私の日本語でコミュニケーションのレベルを大きく進歩させました。そして、寺坂先生はとてもやさしい人です。中国語もよく上手でした。授業中、先生はよく中国語で私たちと話しました。それは楽しく分かりやすいでした。下学期も先生の授業が受けられることを願っています。

 〇陳坤—私はこの授業が面白いと思います。一年生の「日語会話」の授業がコロナで、オンラインで授業を受けていました。それで、Y先生と向かい合って交流したいと思います。二年生になると、それができるのが喜ばしいです。

 授業を受けている時、寺坂先生は私達に教科書の内容のみならず、先生の自分の生活や他の前歴も教えてくれました。また、先生もよく中国語をおっしゃってくださいまして、発音がおかしいこともあり、とても面白いです。先生もよく私達の故郷や家族などのことを問いましたし、とても親切です。先生と一緒に日本語で交流していた時に、私はさまざまなことが習えます。異国の言葉でその国の人が理解できてよかったと思います。それで、このじ授業は、面白くて、とてもいい授業だと思います。

〇劉偉翔—時間が経つのは早いものです。いつのまにか日本語会話の授業がだんだん終わります。この一年間、寺坂先生と一緒に楽しく過ごしました。自分の日本語能力も高まると思っています授業を通じて、もっと積極的に他人と日本語が話せる。

 この授業は内容のみならず、形式もきわめて豊富だと思っています。今学期は弁論とか、「ジャンケン」をもって質問を提出するとか、このようには授業を面白くさせています。みんなも楽しく勉強します。最後に先生に感謝させてもらいます。いつもお世話になります。来学期も先生の授業を受けることを楽しみにしております。先生もよい夏休みを!

〇陳秀婷—時間が経つのは早いものだ。もうすぐ3年生に近づいてなる。日本語勉強して以来、日本語が向上になっていると思う。でも、先生にスムーズなコミュニケーションはまだまだ隔たりがある。それで、日本語勉強する道に迷うことがあって、いろいろするの感じを持つ。

 寺坂先生のおもしろい授業からこそ、だんだん他人に日本語で話すの自信を持って、本当にありがとう。寺坂先生はいつも友達のようにいろいろなことを教えてくれる。おかげさまで貴重な経験になっている。日本語会話を通じて、想像力が伸びていて、日常はどのような会話の能力を持つ。そして、会話授業が大好き。また、先生の授業があるのを楽しみにしている。

〇王婧—寺坂先生の会話の授業はもう一年になり、たくさんの感想があります。

 最初は、授業内容が比較的簡単で、みんなは簡単にリズムに乗った。しかし、そのあと難度が上がって、私は答えが言えませんが、この時、寺坂先生は自分が考えている生活の実際に合った会話例で文法や文型を理解するのを助けてくれます。繰り返し練習して、私は最終的に新しい文法や文型を身につけた。

 寺坂先生から学んだのは、困難に直面した時の忍耐とこだわり、楽観的で面白い人になることです。これが一番大切だと思います。この一年間、お疲れ様でした! ありがとうございました!

■中国の定年は現在、男性60歳、女性は50歳(幹部は55歳)となっている。この定年年齢は大学の教員も同じだ。(※日本の大学教員の現在の定年年齢は、国公立が65歳、私立が68歳となっている。) 中国の大学教員でも外国人教員だけは、65歳までが一般的(省によっては60歳までのところも多くなってきている)なので、私も当初はその年齢まで中国の大学での教員をして、日本に帰国後は、日本語学校の講師をしようかと考えてもいた。

 でも、私は現在71歳で、この8月には72歳となる。この歳まで契約を継続してくれているのも不思議といえば、不思議なのだが‥。2024年9月からの新学期(※中国は9月始まりが新学年)からも1年間、現在勤めている閩江大学(国公立大学)の教員を継続することとなっている。来年8月には73歳だ。まあ、この年齢まで中国の大学で教員をしている日本人はおそらくいなく、日本人最高齢更新となるかと思う。

 1年間の「日語会話3・4」についての学生たちの授業感想を読み励まされもする。まあ、高齢者のおじいちゃん先生はおじいちゃん先生なりに、人生経験などのいろいろな積み重ね(恋愛経験と失敗などなど‥)と、授業研究、授業内容・方法のより良いものへの探求が衰えなければ、また、社会に対する感性の若さが70歳になっても続いていれば、若い学生たちとの年齢の50歳の違いでも、学生たちにとっては30歳・40歳代の教員と違った良さも感じるのかとも思う。


日本語という言語も中国で教えて10年余り、すっかり高齢のおじいちゃん先生になったが❷—学生たちの授業に対する感想は‥➁

2024-06-19 11:42:27 | 滞在記

〇黄跃真—時間が経つのが早すぎますが、この一年間の授業の中で、たくさんの授業の中で一番好きなのが寺坂先生の授業です。寺坂先生の授業を受けるたびに、どうしてこの授業がこんなに早く終わったのかというのが率直な感想です。寺坂先生は1人のとても活気があって、面白い先生なので、授業中の過程の中で、みんなは先生の指導の下で、積極的に会話練習の中に参与します。

 この一年の会話授業の中で、私の日本語の表現能力も一定の向上があって、多くの日本文化にも触れました。一番好きなのは、クラスで一緒に情景劇をやることです。学んだ日本語を通して、みんなで一緒に演技をしました。みんなとてもすごいでした。これはとても思い出になります。

〇陳佳敏—「日語会話」の授業はとても面白くてわかりやすいです。先生が教えてくれた体験や写真は面白かったです。授業のスタイルは他の先生とは大きく異なり、常に質問に答えさせ、全員が集中して授業を受けるようにします。

 先生の授業でたくさんのことを学び、とても貴重な記憶となり、一生忘れられません。先生には一年間お世話になりましてありがとうございました。

〇闫兴科—この間、私は日本語の授業を通じて多くのことを学びました。先生の教えは私に更に日本語の言語と文化を理解させて、私に更に自信を持って学んだ知識を運用させます。先生の忍耐と敬業精神は私にあなたの学生になることができてとても幸運だと感じさせます。私は引き続き努力して、日本語を勉強して未来の日にもっと流暢にこの言語を運用することができることを望みます。先生のこの時間以来の教学と助けに感謝します。

〇姚博严—今学期の授業が楽しみです。寺坂先生からたくさんのことを学びました。どうもありがとうございます。日本語力が上がりました。一番嬉しかったのは、日本の文化をたくさん学べたことです。こんなカリキュラムがほんどに大好きです。寺坂先生と私一緒に頑張ってくださいお願いします。

 来学期、寺坂先生に見てほしいです。あの時は寺坂先生は依然としてこんなにかっこいいですよう。夏休みはそろって来ております。私は日本語を続いて勉強あります。もっと多くの国の景色を見に行くです。先生も楽しい休日を過ごしますように。

〇鄭雪萍—寺坂先生とは知り合ってもう一年になりますが、最初に会った時はとても厳しい先生だと思って授業を怖がっていました。しかし、最初の授業の時、先生は私たちにとても優しい顔です。授業の方法はとても特別です。授業が楽しくて、時間が速く感じられたのは初めてです。

 寺坂先生の授業を受けるたびに疲れたり眠くなったりする心配はありません。とにかく、寺坂先生はとても親切で、授業も楽しかったです。

〇孟冷泽—日本語会話3・4の授業は感無量です。寺坂先生はおもしろい人です。教室の雰囲気はとてもいいです。インタラクティブな教室を使って知識を説明します。フリートークで日本語が上達します。会話の授業では違ったシーンに引き込まれます。授業はとても活発です。授業はとても楽しかったです。授業のやり方は合理的です。カリキュラムもよくできています。

 


日本語という言語も中国で教えて10年余り、すっかり高齢のおじいちゃん先生になったが➊—学生たちの授業に対する感想は‥➀

2024-06-19 10:25:24 | 滞在記

 一昨日6月17日(月)、3回生の「日本文化名編選読」の授業で、今学期(今学年)の大学での担当授業が全て終了した。来週は担当諸教科の期末試験を実施する予定となっている。そして、7月2日までに今学期の担当教科の学生成績などの期末諸資料を作成し大学側に提出、7月3日には日本に帰国することとなる。そして、中国赴任11年目が終了する。

 2013年9月から中国の福建省の二つの大学(福建師範大学と閩江大学)に赴任して、これまでに約1250人余り(実数)の中国人学生たちに日本語教育関連教科や日本学関連教科に関するさまざまな教科の授業をし、そのうち約120人余りがこの10年間余りで、日本の大学院生や交換留学生などとして、日本の大学に留学してきている。

 昨年2023年9月から、2回生たちの日本語教育関連教科「日本語会話3」「日本語会話4」を1年間担当し、その授業は先週6月13日(木)に終了した。全60回余りの授業であった。(※日本語学科2回生は、1クラス15人で2クラスある。)

 使用する教科書は、『総合日本語第二巻』(日本語会話3)と『総合日本語第三巻』(日本語会話4)。(※いずれも「北京大学出版社」) この教科書の各課の、前半部分を中国人教員が週に3回余り担当し、後半部分の文型練習や会話練習を日本人教員である私が週に2回余り担当するという授業だった。

 この2回生たちには、10月下旬より「日本語情景劇」の指導も行うこととなり、2023年12月30日(土)に発表会を行った。(※新型コロナウイルス感染問題のため、2020年度より3年間行われていなかったので、4年ぶりの復活となった。)  最終授業日の6月13日に、「日語会話3・日語会話4」の授業についての感想を学生たちに書いてもらった。全員が、この授業について高い評価をしてくれていたので、私の中国生活の励みにもなった。以下、彼らの感想のいくつかを次号、次々号にわたって紹介しておきます。(※原文ママ)

 この教科を担当して10年余りになり、すっかりと高齢者のおじいちゃん先生になりましたが、年々、授業内容は豊かになってきたようにも思います。

〇黄雅婧—寺坂先生の授業は、日本語の会話が楽しくなりました。教室の中で日本の文化について多くの絵と知識の説明を理解して、また多くの中国と日本の文化の違いを理解して、私は多くの知識を学びました。寺坂先生は、私たちが下手な日本語を話しても、いろいろな形で会話をして、私たちの意味を理解してくれます。話せない言葉も、積極的に提示して、完璧に話せるように導いてくれます。とても感謝しています。

 この一年間の日本語の会話の授業の中で、私たちは情景劇の演技や弁論大会などの多くの形式の日本語の会話を行いました。私もだんだん日本語で何かを表現することが好きになりました。私の日本語の会話はまだまだ下手ですが、この授業が好きです。最後に寺坂先生の汗を流して教えてくれたことに対する感謝を表したいです。次の年の会話授業の先生が変わるかどうか分からないですが、ここで先生の私たちに対する助けと配慮を感謝します。

〇劉菲—「日語会話3・4」の授業は、全ての授業の中で面白い授業の一つだと思います。この授業には先生と学生のインタラクティブ性が多く、面白さ、活動形式の多様性などの特徴がある。この過程で、私の会話力がつく。教科書の知識と結びつけて、自分の言語に変換することができて、この授業は本当に重要です。学習の交流につれて、同級生同士の関係もますます良くなってきた。

 寺坂先生は私たちにいつもやさしくで、笑い声の中でこの勉強の時間を過ごしてくださったことにも感謝しています。

〇譚佳雪—お世話になりました。この1年間の学習生活の間に、先生がいろいろと助けてくれて、ありがとうございました。光陰矢の如し。もうすぐ三年生になります。来年はまた先生の授業があってほしいです。先生の授業は雰囲気が楽で、授業の内容はほかの先生より易しくて、おもしろいと思います。言語学習者にとって、外国語を流暢に話すことが一番難しいものだ。

 1年間の学習を通じて、私の口語能力が少し向上し、自然になりました。生かすほどではありませんが、これから頑張ります。

※次号に続く

■京都市にある立命館大学大学院に入学したのは、私が57歳の時だった。以後、定年までの3年間余り、京都府の学校に勤務しながら、大学院生活も送ることとなった。立命館大学大学院の言語教育情報研究科では、中国や台湾からの留学生もけっこう多かった。(※若い彼らとは同級生となった。) そして、「日本語とはどんな言語なのか」ということを学び、修士論文では、日本語の特徴の一つである助詞に関してのことで、「日本語助詞の習得と会話能力の関連性」について調査研究する論文を書いた。

その大学院修士課程での学びや研究も、中国の大学での授業の基礎として役には立っているが、でも、この「日本語会話」の授業なども、その授業内容のレベル向上などは、10年間余りの、年々の工夫の積み重ねだったようにも思う。(※大学院の講義内容は、そのほとんどが研究に関する基礎理論編であり、授業などの実践編的な講義はほとんどなかった。しかし、その基礎理論は、具体的な会話授業を作る上での役にはかなり立っている。つまり、「日本語とはどんな言語なのか」が、大学院で学べたことは大きい。)