彦四郎の中国生活

中国滞在記

東京五輪・聖火リレー福島より始まるも、コロナ4波で暗雲も漂う❷リレー辞退した著名人たちは今何思う‥

2021-04-10 15:30:29 | 滞在記

 コロナによる不安が世界を覆い、ポピュリズム(大衆扇動主義)や全体主義が横行する現代の世界は、随所に国民間の分断が顔をのぞかせている。アメリカでの大統領選挙を巡る国民間の分断なども、2020年から2021年にかけて露わになってきた国民間の分断だ。そのような時に、私たち日本では東京五輪を迎える。

 開催か、延期か、中止か。世論は割れている。それに追い打ちをかけるかのように、コロナの第四波感染拡大が現実のものとなってきている。この四波は変異種の感染者急増をともない、1~3波と比べものにならないような感染拡大も不安視されている。こんな中、100日後に迫った東京五輪。この夏に五輪を開く意義を改めて国民的に考え、意義を確認していくことが大切なことだと思う。私たちの国・日本の人々に、世界の人々に、「東京からどんなメッセージを打ち出せるのか。その理念が多くの人々を納得させられるか。後世に夢を伝えられるか。」この100日間をかけて模索していくことになる。 

 3月25日から始まった東京五輪・パラリンピック聖火リレー。121日間をかけて7月23日に東京・国立競技場に到着するまでに約1万人の聖火ランナーたちによって日本全国をリレーされる。現在91人の聖火リレーランナーの辞退者が出ているが、そのうち12人は柔道の古賀稔彦さんのような死去のための辞退。そして、半分ほどの約40人ほどが残念ながら著名人と呼ばれている人たちだ。辞退の理由の多くがスケジュールが合わなくなったというもの。

 「○○のスケジュールとぶつかってしまって」と、やむにやまれぬ具体的な理由を述べている人もいる。まあ、それはしかたがないかとも納得できる。しかし、ただ「スケジュールが合わなくて」とだけのぼかした理由の人も多い。納得させられる辞退理由を述べられない人の方が多いようだ。もうかなり以前から聖火リレーの日や時間は決まっていたはずなのにいまさら辞退とは‥とは思えるが。

 聖火リレーの出発地となった福島県内を走る予定だった著名人で、サッカー女子日本代表だった川澄奈穂美さんの場合は「アメリカ在住で、日本に帰国すると2週間の隔離が必要のため、スケジュール調整ができなくなった」とのこと。これは納得できる。同じく、なでしこジャパンの澤穂希さんは「耳の三半規管の病気のため」。三半規管が不調だと走りが難しいから、これも理解できる。

 同じく福島県内の走る予定だったTOKIO(トキオ)。「スケジュールが合わない」とのこと。「鉄腕ダッシュ村」であれほど長年にわたり世話になった福島県なのに辞退かよ‥と思う。昨年のNHK朝の連続テレビ小説ドラマで福島県出身の作曲家・古関裕而役を演じた俳優の窪田正孝も単なる「スケジュールの問題で」との理由で辞退。歌舞伎俳優の香川照之にいたっては、辞退の理由も公表していない。

 長年にわたりNHKの国民的番組の一つ「鶴瓶に乾杯」で日本全国にお世話になっている笑福亭鶴瓶。兵庫県内を走る予定だったが辞退。これも単なる「スケジュールが合わない」との言い訳。数日前に、競泳の池江璃花子東京五輪内定の報道に、「池江さんのためにも東京五輪が開催されればいいですね」との、辞退とは矛盾した言動。鶴瓶さん、あんた東京五輪のこの夏開催に反対でリレーを辞退したのではないのですかと言いたくもなる。

 私と同じく福井県出身の、演歌界の大御所ともなっている五木ひろし。彼も単なる「スケジュールが合わなくて」との釈明で辞退していた。五木さん、あんたは日本人の心を歌う演歌界の大御所と呼ばれる存在なんですよ、辞退して平気なの‥とも言いたくなる。五木ひろしに代わって五木ひろしの故郷の隣町の若狭町出身の元日本バレーボール代表の荻野正二さんが走ることになった。日本の国技・大相撲の正大は地元熊本県での走者を辞退している。国技の関取だろうが‥とも言いたくなる。

 TOKIO、窪田、香川、五木・鶴瓶・正大などは、今どんな気持ちでいるのだろうか。

 他に、故郷の高知県での走者予定だった末広涼子(女優)、茨城県での走者予定だった渡辺徹(タレント)、石川県での走者予定だった常盤貴子(女優)なども単なる「スケジュールが合わなくなった」とだけの辞退理由。常盤貴子の代役として、女優の若村真由美さんが走行することとなった。

 このような辞退者たちの中で、「私が走れば沿道が密になり、コロナ感染予防によくないから」との理由ではっきりと辞退理由を公表したのは福岡県での走行を予定していた女優の黒木瞳ぐらいだろうか。大会や試合出場の日程と重なってしまいと具体的に理由を説明しているフィギアの宇野昌磨(愛知)やラグビー日本代表の田村優(栃木)などの理由は納得できる。沖縄での走行予定だった知花くらら(モデル)は、「第二子を妊娠し、苦渋の決断で辞退しました」との理由もたいへんよく理解できる。

 単なる「スケージュール合わず」説明の有名人たち、ちょっとなあ‥。東京五輪開催の是非や五輪聖火を巡って、日本では国民間の分断が残念ながら起きているのかと思う。

 1年半あまり、視聴率が低迷しながらも続いたTBS(毎日系)の朝の報道番組「グッとラック」が3月末をもって終了した。この朝の報道番組、他の各局の報道番組に比べてかなりレベルの低い報道番組だったためか、平均視聴率も朝8時からの報道番組の中でダントツの最下位だった。大きな原因は、司会の立川志らくのダラダラ司会と能力の低さ。それに、番組プロデューサーたちの能力の低さだろう。志らくなどは最後の回でも「五輪開催反対」を田村淳とともにぶっていた。

 コメンテーターの常連だったロンドンブーツ1号・2号のタレント田村淳(47)。彼の能力・知見もかなりの低レベル。2月上旬に早々と「聖火ランナー辞退」をこの番組で公表した「聖火ランナー辞退1号」的存在だ。辞退の理由はかなりつまらない(当時の日本オリンピック委員会会長の「感染防止のために田んぼ道を走ることもありうる」に「この発言に怒りを覚える。ランナーをバカにするな。辞退する。」と辞退。)受け狙いの辞退と言う軽薄な感じが見え見えだった。この田村淳、将来は国会議員を目論んでいるとの憶測もされている。
 このTBSの「グッとラック」の後継番組が朝の情報番組「ラビィット!」。「日本で一番明るい朝番組」を旗印に3月29日から始まった。これまでの報道番組路線を大きく転換し、暮らしに役に立つ情報番組としてスタート。司会は麒麟のタレント・川島明。少し視聴して見たが、もう見る気がしなくなった。

 TBSは、何度テコ入れしてみても「グッとラック」の視聴率が上向かなかったために、あえて報道番組路線を止めて、他局との差別化を図ったが、まったくの期待外れの状況と早くもなっているようだ。初回2.7%、2回目2.1%、3回目2.2%、4回目はついに1.8%、そして、5回目・6回目は1%を切って0.9%、0.8%となった。「国民をバカにするな」とTBSに言いたくもなる。

 国民の知的レベルをあまりにも馬鹿にしていて、その馬鹿さ加減に合わせようという馬鹿番組をもってきたという、TBSの馬鹿さを露呈している。

 ちなみに民報各局の午前8時開始の報道番組の最近視聴率平均では、①ABC(朝日系)の「羽鳥モーニングショー」は10.6%、②読売系の「スッキリ」が8.8%、③フジ系の「めざまし8」が6.2%となっている。また、3月までの「グッとラック」の平均視聴率は2.8%と超低率だった。

 22年間にわたって小倉智照(73)が司会を務めたフジ系の「とくダネ!」。なかなか優れた朝の報道番組だった。この番組の後継番組が3月末からスタートした。「めざまし8(エイト)」だ。司会は俳優の谷原章介(48)。なかなかの司会ぶりだと見て思った。この谷原章介は、聖火ランナーとして草笛光子(女優)やタレントの出川哲朗らとともに神奈川県内を走る予定だ。30日の放送のでは、東京五輪開催の是非が問われている中、続く聖火リレーの話題を取り上げた。谷原は聖火リレーについて、「アスリートの方たちにとって、自分から辞退はあり得ない。人生をかけてやっているわけじゃないですか! IOC、JOCなりが中止と決定するまでは、やるんだって前提で僕は突き進んでいきたいと思っています」と明言していた。

 その上で、「スポーツってビジネスって面もありますけど、平和とか統合の象徴でもあると思う。コロナ禍でも、分断が叫ばれている中でも開催されれば、みんなの気持ちが一つになって日本が盛り上がる」と話し、「中止は中止、やるならやるの早い判断をしていただきたいですね」と続けていた。なかなか、見識や視野に優れている司会者のように思った。「スッキリ!」の司会者・加藤浩二(この3月に吉本興業から解雇・退社)や「羽鳥モーニングショー」の羽鳥アナのよきライバルになりそうな気がした。

 さて、コロナ第4波がすごい勢いで感染拡大が始まった。聖火リレーもこのあとどう展開するか分からなくなった。五輪開催そのものも危うくなる可能性もある。だが、一筋の希望への道に向かって歩む努力は国民的にも必要だ。五輪辞退を安易に辞退した人たちは、今、どう、何を思うのだろうか。自分自身への辞退の正当化だけではちょっとさみしいなあ。「日本人としての矜持(きょうじ)とは‥。」を改めてこの分断の中で思う。

 


東京五輪、聖火リレー福島より始まるも、コロナ4波で暗雲も漂う❶リレー辞退した著名人たちは今何思う‥

2021-04-10 10:31:12 | 滞在記

 2021年7月23日開会予定の2020+1の東京五輪・パラリンピックの聖火リレーが、3月25日に福島県から始まった。出発式典で野田聖子・東京オリンピック委員会会長は、「(聖火が)暗闇の先の一筋の光として、まさに希望の道をつないでいくことを願う」とスピーチ。その出発式典と最初のランナー・サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のOBと現役の代表たちが出発し次の走者・地元の高校生に引き継ぐまでをテレビの実況で視聴した。

 出発式典では、地元福島の伝統芸能の舞や創作太鼓の演奏、福島フラダンスのメンバーたちの踊りなどが上演、地元小中学生たちによる「花は咲く」の合唱のあと、タレントのサンドイッチマンや石原さとみさんのスピーチが行われていた。2011年3月11日の東日本大震災で甚大な被害を受けた福島・宮城・岩手の東北三県、中でも福島は震災による原発事故により、今も避難所生活を続けている人も多い。

 この福島県内を地元のランナーたちや、福島にゆかりのある著名人たち(バレーの大林素子さん、南海キャンデーズのしずちゃん、女優の菊池桃子さんなど)も聖火ランナーとして参加した。「復興五輪」を掲げてきた東京五輪、福島の人々は、この聖火リレーを心待ちにしていた人も多いかと思う。

 この日、中国でも「东京奥运(東京五輪)火炬传递(聖火リレー) 今天开始(今日開始)」とテレビ報道がされていた。

 聖火リレーは3月25日にスタート、121日間をかけて7月23日に東京・国立競技場の開会式に到着する予定となる。聖火リレーは約1万人のランナーたちにより日本全国859の市区町村を巡る予定だ。人類にふりかかった、まさにこのコロナ禍の世界的パンデミックの深刻な状況下、「一筋の光として、希望への道」となればいいのだが‥‥。

 聖火リレーは、福島から北関東の栃木・群馬、長野から岐阜県へ。岐阜県の郡上八幡の沿道では伝統工芸の郡上本染で作られた鯉のぼりを掲げて応援する人たちの姿もみられた。岐阜県にゆかりのある女優の竹下景子さんや鈴木ちなみさんや紺野美沙子さん、タレントの佐藤弘道さんらの著名人も走者として参加。

 聖火は岐阜県から愛知県へ、フィギアスケートの鈴木明子さんや村上佳菜子さん、タレントの天野ひろゆきさん、ノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学の天野浩教授やトヨタ自動車社長の豊田章男さんらの著名人もランナーとして参加。沿道には大勢の人がつめかけ応援する光景は、新型コロナ感染拡大第四波が始まっているだけに、「三密」が心配される状況も報道されている。女人禁制だった愛知県の伝統行事船「もっこ船」に、女性も初めて乗船し聖火が運ばれもした。名古屋市などの大都心での聖火リレーを応援する人の「三密」的な人出の多さに、丸川五輪担当相は、今後の聖火リレーの沿道での「三密」回避を求めることを自治体にも要請を出した。

 聖火は愛知県から三重県に。演歌歌手の鳥羽一郎さんやレスリングの吉田沙保里さんらの著名人がランナーに。さらに聖火は昨日4月9日、そして今日10日には和歌山県内の世界遺産・熊野古道などをリレーされている。体操の田中理恵さんや演歌歌手の坂本冬美さんらの著名人らもリレーに参加。明日11日からは奈良県内に入る予定だ。三重県・和歌山県に入り、三密の状況はかなり回避をしてきているようだ。

 13日からは大阪府にリレーが移る予定だった。しかし、新型コロナウイルス、特に関西では変異型が主流となった感染拡大の猛烈な第四波の襲来の時期となり、大阪府では大阪市内での聖火リレーの実施を中止すると吉村知事よりつい先日、発表があった。大阪はやむおえない措置かとは思う。大阪の人の「聖火リレー"走りたい"」の朝日新聞の見出し記事も。「著名人の聖火ランナー辞退相次ぐの動きは悲しい‥」とコメントを出したハイヒール・リンゴ(大阪府枚方市でランナー予定)さんも残念に思っているかと思う。

 1年間あまり白血病での闘病生活を送り、その後は体力回復に努め、昨年の夏ごろから水泳の練習やレースに復帰し始めた競泳の池江璃花子さん(20)が、先週から今週にかけて開催されている全日本競泳選手権の100mバタフライや100m自由形で優勝し東京五輪の代表選手に確定した。そのことは世界各国でも報道され、国内外に驚きと称賛が広がっている。

 米国などの海外の報道では、「池江が東京五輪で、日本チームの旗手、選手宣誓、聖火の最終ランナーに選ばれる可能性もある」と報じられていた。

 日本国内でも、コロナ禍下の東京での今年7月の五輪開催に賛否両論が根強くある中だが、「北朝鮮が五輪不参加を表明」との報道が突然に。「不参加理由として、新型コロナウイルスによる世界的な公衆衛生の危機から選手を守る」としている。この北朝鮮側の突然の報道は、北朝鮮体育省の官報(ホームページ)に小さく掲載されたものだ。(既に発表していた記事の最後に小さく「不参加」のことを付け加えたもの)

 北朝鮮側からIOCに「不参加」の正式通知はいまだなく、この不参加報道は今後、撤回される可能性もあるとの憶測も一部ある。

 北朝鮮がこの時期にこのような撤回可能な形式で「東京五輪不参加」を表明したねらいは何か。考えられることは、「①中国への忖度―東京五輪への不参加表明、来年の北京冬季五輪をより盛り上げるため、②コロナ感染の北朝鮮での感染の大変さと防疫体制・治療体制の脆弱さ、③韓国・文政権へのゆさぶり―釜山・ソウル市長選を前にして」などかと思われる。この北朝鮮の表明には、北朝鮮・金王朝政権の金正恩委員長の妹・金与正の意向も強く働いているとの見方もされている。日本での今夏五輪開催に反対する人たちには、この北朝鮮の突然の表明を歓迎する声も‥。

 北朝鮮が不参加を表明したことに関連し、中国外交部の広報部副部長の趙立堅報道官は会見で、来年の北京オリンピックに北朝鮮は参加するのか問われ、「当事国(北朝鮮)に確認していただきたい」と回答。また、東京五輪への中国の参加については、「日本がオリンピックを順調に開催することを中国は支持する」と強調した。4月5日の日中外相会談でも王毅外相は東京と北京のオリンピック開催を「互いに支持したい」と述べている。

 こんな中、いままで「島根県内での聖火リレーの中止を検討する」としていた丸山知事が突如、「二階堂自民党幹事長などの談話で、島根県などの地方の県にもコロナ補償の拡充を考えてみたいなどの談話もあるので、島根県での聖火リレーを実施する」との発表を行った。この人の政治家としての言動の視野の狭さにもいままでにちょっと呆れていたが‥。先日の朝日新聞で、「ぜひ聖火リレーを走りたい。聖火を中止しないでほしい」と島根県の離島・隠岐諸島の老医師が訴えていたが、知事の中止検討撤回によって走れるようになってよかったと思う。

 そして、吉村大阪府知事は、「4月13日から開始予定の大阪府内全域で、沿道での聖火リレーを中止する。代替え案として万博公園での聖火リレーの実施を行う」と発表。万博公園内を約200人の聖火ランナーが200mずつ走って聖火リレーを行うというのが代替え案のようだ。大阪府内では、歌舞伎俳優の片岡愛之助さんやハイヒール・リンゴさんが聖火ランナーとして走る予定だったが、沿道で見られないのは残念だが、第四次感染拡大が最も激しい大阪府の状況下では、この措置はやむおえないかと思う。

 兵庫県でも感染拡大が深刻なだけに、聖火リレーの縮小案が検討され始めている。また、島根県の隣県の鳥取県でも縮小案が検討され始めている。島根も鳥取もコロナ状況は全国でもとても少ない(昨日は島根0、鳥取5)県なのだが、島根県知事の言動パフォーマンスに影響されて、鳥取県の平井知事も「何かしなければ」と考えたのだろうか。ちょっとこの知事も浅はかだと感じる。

◆世界的な新型コロナウイルス感染拡大状況が1年以上を経過した現在でも、その感染拡大状況に歯止めがかかっていない。特に変異種の出現は大きな脅威だ。日本でも、変異種の拡大によりとりわけ関西は深刻な状況があり、全国的にも夏以降の10月が感染拡大のピークとなるとの予測もされている。

 このような状況なので、東京五輪はできれば、再延期というのが最も望ましいかと私は今は思っている。再延期の案としては、一時浮上した「五輪開催スライド案」が最も良いかと今は思うようになっている。「五輪開催スライド案」は、4年ずつずらして開催する案で、「2020+1 東京、2024パリ(フランス)、2028ロサンジェルス(米国)」を、「2024東京、2028パリ、2032ロサンジェルス」とする案だ。フランスもアメリカも未だ感染拡大が深刻で、フランスでは都市のロックダウンを行っている状況下なので、2024パリ五輪の準備は大幅に遅れている。フランスにとっても渡りに舟でもあるようだ。

 しかし、この案は検討はされたのであろうが、実現には至っていない。東京五輪が100日後に迫っている中、もうすでにIOCの中でも2021年7月東京開催で進めているようだ。まあ、日本の感染状況からして、今年の7月開催は危惧を持ちつつも、海外からの観客をなくすという方針もあるので、やむなしかとも思う。やるからには、「コロナ禍下での人類の暗闇のトンネルを出る一筋の光としての大会」として成功させてほしいと願う。「希望の光と道」の大会になることを願う。そのためにも、まずは「聖火リレー」の困難さの中でのやりとげられることを願っている。

 聖火リレーには全国津々浦々で、1万人ほどの人がランナーとして走る。現在、90人ほどの人が辞退をしているそのうち40人ほどが著名人と呼ばれる人たち。自ら応募しながら、辞退を3月上旬ころまでに、かなり安易に、そして そっと各都道府県の聖火リレー事務局に告げたように思われる著名人たち。彼らは今、何を思うのだろうか。