高齢、障害、児童養護の機能構想 京都・「共生型」施設新設へ

2018-08-24 09:54:04 | 護 help

 京都府長岡京市は、府立向日が丘支援学校(同市井ノ内)の建て替えに伴って生じる余剰地に、障害者や児童など多様な層への支援を担う「共生型福祉施設」の新設を検討している。このほどまとめた調査報告書で、敷地を最大で1万平方メートルと想定、市老人福祉センター「竹寿苑」の移転先とし、障害者の入所施設や障害児の療育拠点、児童養護施設などの機能を持たせる、現段階での青写真を示した。

 同校は、府が建て替えに向けて動きを進める。敷地は約2万8千平方メートル。現校舎は大半が平屋建てで、2階建て以上の新校舎になると、余剰地が生じることが見込まれる。

 市や調査報告書によると、老朽化が進む竹寿苑(同市粟生)を移転新築し、2~3階建の独立施設(延べ床面積約1千平方メートル)で介護予防機能を強化する。公設とし、運営手法は未定という。

 もう一つの施設は、▽障害者が入所したり、就労支援や自立訓練など日中活動の場となったりする「地域生活支援拠点」▽虐待を受けた子どもなどが入所する児童養護施設・乳児院や、障害児の入所施設▽障害児を対象に診察、検査といった医療面も担う「児童発達支援センター」-などの機能を構想する。

 規模は2~3階建で延べ床面積5千~6千平方メートルとし、建設と運営の双方で民間法人の参入を求める方針。

 福祉施策に関する当事者や事業者へのアンケートなどを基に、高齢、障害、児童の各分野で新たな施設へのニーズを抽出した。市福祉政策室は「最大限の想定を盛り込んだ。活用できる敷地面積などの変動要素は大きく、今後、具体的に内容を煮詰めていく」とする。

【 2018年08月20日 08時45分 】



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