加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

北海道を旅しました(9)

2015年08月11日 | 旅行
平成27年7月23日(木) 雨
今日も朝から雨が降っています。
道の駅「樹海ロード日高」で隣に愛知県の春日井ナンバーの軽のワンボックスカーが駐車していた。
名古屋から太平洋フェリーで2昼夜船で過ごし昨日、苫小牧に着いたとのことで9月頃まで北海道で過ごすそうです。
北海道は今回で13回目で今日は雨降りなので1日ここでゆっくりすると話されていました。

今回の旅の目的の一つで、沙流川の「流送発祥の地」を訪れることです。
沙流川の流送とは、石川県江沼郡滝ケ原から坂本竹次郎が渡道し、苫小牧の王子製紙の専属請負人として伐採した木を流送させて王子製紙に納め、財を成した人です。
郷里の滝ケ原に丸竹橋や大きな石の鳥居等を寄付した郷土の偉人でもあり、是非、発祥の地を見てみてみたいと思っていました。
国立青少年自然の家の近くに「流送発祥の碑」はありました。


流送発祥の地の碑

流送発祥の地はその碑からまだ数百メートル上流に行った所のようでしたが、その道は車両通行止めとなっています。
徒歩でしか行けないようで、道の周りは草が生い茂りなぜか薄気味が悪いので行くことを断念しました。
青少年自然の家の横には人だけが渡れる橋があったので、沙流川の上流と下流の写真を撮ってきました。


沙流川にかかる橋


沙流川上流


沙流川下流


これからの目的地は帯広の「中札内村」です。この村には小松市の山奥の「新丸村」から多くの方が移住しています。
図書館で村史を調べる旅です。

国道274号線を東に向かうと霧がかかって前が見ずらくなります。何年か前にも日勝峠を超えたことがありました。

熊と鹿に注意!

峠越えをすると幾分霧も薄まりますが、場所によっては濃い霧がある所もあり難儀な山越えとなりました。

帯広を過ぎ、中札内村の手前に幸福神社がありました。



しばらく道なりに進むと左側に幸福駅があり、ここでしばらく見学することにしました。
幸福駅は国鉄の広尾線の駅名です。昭和62年2月1日で広尾線が廃線となりましたが、幸福という名前で駅だけが残ったそうで、駅舎の中には色々なメッセージカードが貼り付けられていました。


幸福駅標識


広尾線


駅舎内の願札

中札内村役場で図書館の場所を教えていただき、図書館に着くと何と立派な図書館ではないか、中札内村は財政状況が良いのでしょうか?
図書館の中も広く蔵書も沢山あるようです。
村史の中の必要箇所をコピーして頂き図書館を後にしました。


中札内村図書館

中札内村役場に戻り、受付の方に石川県からの開拓移住者に関して聞いたのですが、分からないようで副村長さんが私達の話を聞いてくれました。
中札内村は昔は幸震村(さつないむら)といい、後に合併して大正村となり、中札内村と帯広市の大正町になった経緯を説明して頂いた。
新丸村からの移住者名簿を示すと、帯広市の大正町にその名前の人がいるようだとのことでしたが、副村長さんは名簿を持って行き調べた結果該当する方は少ないそうで、特定の方の名前で石川県出身者であることが判明しました。
後で、「常盤地区」の「開拓百年史」の中から石川県出身者の方々を見つけ、足跡が残されていたことでホットしました。
常盤地区の郷土史を借用することが出来、帰宅後必要箇所をコピーしお返ししました。

その後236号線で山越えの道路で日高幌別に向かいます。山越え道路際には放牧場があり、馬が放牧されていました。この頃になると雨も上がり青空が広がってきました。


馬横断注意!


馬の牧場


牧場風景

日高幌別からは国道235号線となり海岸道路となりました。
今晩の車中泊は道の駅「みついし」です。
三石に近づくと霧が出て見通しが悪くなる所がありました。

みついし温泉は道の駅に併設されており、温泉の露店風呂から太平洋が見えとても気分がのびやかになりました。
道の駅には沢山の車が駐車していました。
私達にとって今晩が北海道最後の夜になります。



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