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加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

平成29年 干支凧作りがテレビ中継されました(準備)

2017年11月24日 | 凧の制作

 

NHKの金沢放送局から「かがのとイブニング」という番組の中の「夫婦で凧作り」というコーナーで干支凧作りをテレビ中継したいと申し込みがありました。

11月15日の夜のことでした。

翌日16日、女性アナウンサーが来宅し中継の打合せを行いました。
中継日は来週の22日、午後6時10分からで5~6分位の時間だそうですがとにかく時間が少ないのでどういう風に進められるのか不安でした。

翌日の金曜日(19日)には中継車が家に来て、電波状況と部屋の確認をしていきました。

今までも民放テレビ局の中継スタジオでの放送やビデオ取りでのテレビ放送がありましたが、久しぶりに今回はNHKでそれもテレビ中継で面食らっていましたが、女性アナウンサーと打ち合わせをしていく中で新人ながら仕事への熱意に打たれ協力することにしたのです。

凧作りについて説明する中で、凧揚げはおろか凧作りが全く経験が無いとのことで説明も難しく、「事前に凧を作ってみますか?」と聞くとすかさず「御願いします」と返って来た。実に清々しい女性です。

19日の日曜日、寒い日でしたが女性アナウンサは凧作りに来宅しました。
凧についての説明や染料のことをレクチャーし、実際の凧作りが始まりました。
何枚かの犬のイラストを準備しておきその中から可愛いプードルの絵を撰び、和紙に写し取り水彩絵の具で彩色しました。


彩色が終わった和紙を凧の骨組みに貼付けてから大入りの字体の外側を赤の染料で塗って完成しました。
これで凧作りについて具体的な説明ができそうだと感じました。

番組の進行の打ち合わせもほぼ終わり今まで作っ干支凧を壁面に並べて飾って見たら18枚になり 18年間毎年作って来たことに自分ながら驚きました。

 


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平成29年 昔作った凧のリメイク(2)

2017年04月16日 | 凧の制作
平成29年4月16日 今日は気温も20℃を超え暖かさより熱く感じるくらいです。
風は南西で6mm/sを超えるくらいで凧を試し揚げするには少し強い風でしたが、明日からは天候も下り坂との予報が出ていましたので凧を積んで出かけました。

昨日緋鯉の凧の下に真鯉を2匹と吹流しを取付た鯉凧の飛揚にトライしたのですが、風が落ち着かず風が弱くなり断念しました。

(子鯉の下に孫鯉)

買い物を済ませ、手取川の河川敷に場所を変えてはトライしました。風は6m/sを超えているようでしたが凧は風を受けて揚がっていきます。
揚げた感じでは緋鯉の尻尾部分で細くなり子供の鯉がしぼんだままで鯉の形にはなりませんでした。

(飛揚する緋鯉凧)

家から用意してきた平竹を緋鯉の尻尾部分に取付て揚げると子どもの鯉が開き、孫鯉が風を孕んで緋鯉の凧全体が大空に泳ぎ出しました。
今回の改良点を見直し、孫鯉が絡まないようにすればこの凧は強風でも十分飛揚できる凧になると思いました。

(飛揚する緋鯉凧)

昔、小関さんが作られていた凧の凧を私も2個作りました。
1個リップストップナイロンで作り、もう一つは赤い風呂敷があったのでそれを利用して作ったのですが、出来栄えが良くなかったのかあまり揚げた記憶がありません。
今回リメイクの対象とするため揚げてみました。
風は6m/sを超えていましたが風を受けて揚がっていきました。
下から見ると幾つか見栄えの悪い個所がありましたので、改良しようと思っています。

(凧の凧)

(凧の凧)
このように昔作った凧ですがこのまま処分しようと出してみたのですが、手を加えると凧も蘇るようです。
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平成29年 昔作った凧のリメイク(1)

2017年04月15日 | 凧の制作
平成29年4月15日 先日凧の材料を整理していると昔製作した凧がいくつか出てきました。
作ってから20数年近くたっている物もあり、何時揚げたのか忘れていたものも出てきました。
これらの物は当時多くの凧友が競って揚げていたので、凧友に教えを乞い製作したものもありました。

昔は一生懸命作り揚げていたのですが、ある時先輩の方から「お前は自分で再現したふくら雀の凧があるのでなぜその凧を揚げない」と言われました。
それ以降は自分の凧だけを揚げることに専念したことで、各地の凧揚げに参加するとふくら雀凧を見つけた凧友から声を掛けて頂けるようになりました。
ふくら雀凧が多くの方から認知して頂くきっかけとなった出会いでした。
あの時声を掛けていただいた故人となられた先輩に今では感謝しています。


昔製作した凧が沢山あり、上手く揚がった凧や揚がりがいまいちの凧もあります。
その中で、端午の節句に掲げていた鯉のぼりがあり、孫も大きくなり使わなくなったので解体して凧に仕上げたものですが何十年ぶりで海岸で揚げてみました。
真鯉の凧は強風でもしっかり揚がりましたが、揚がっている形がなぜか気になりました。
緋鯉の凧の下に子供を付けてあるのですが、強風では尾の長さが足らないようです。
今回はこの鯉凧の骨組みを変えてリメイクしてみました。


(真鯉凧の表面)

(真鯉凧の裏面)

(緋鯉凧の表面)

(緋鯉凧の裏面)
今後どのようにリメイクするか考え中!

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白山開山1300年の凧

2016年07月01日 | 凧の制作
平成28年7月1日 今日は山開きの日です。
白山も今日山開きがありました。
白山は養老元年(717年)に泰澄太師が白山を開山し、来年には開山1300年をむかえます。

白山は自身の信仰と研鑽のための修業の山として多くの人々が登った山で、山岳信仰の山へ登るための道が出来てきました。
その山頂に至る道を禅定道と言ったそうです。
白山には岐阜県側から登山する美濃禅定道、福井県側から登る越前禅定道、石川県側から登る加賀禅定道がありました。

岐阜県、福井県、石川県では来年の開山1300年に向けて色々な計画をしているようで、白山禅定道の地元の白山市では「白山開山1300年」記念事業のロゴマークが新聞に載っていましたので、拡大コピーしそれをトレースして凧絵とすることにしました。

ロゴマークの山の絵柄は意味があります。
左側の頂きは大汝峰(2684m)、中央の頂きは白山の御前峰(2702m)、右側の頂きは別山(2399m)を表しているそうです。


(白山開業1300年記念事業のロゴマーク)


(下絵をトレースする)

凧の骨組みとなる竹を削り竹の曲りを調整しました。


(凧の骨組み)

凧紙に竹骨を貼りつけ、凧を組み立ててから彩色します。
凧の大きさは縦、横とも60cmの正方形で、アスペクト比は1となります。

今日は糸目を付けて完成させました。
糸目は凧の上下の2点糸目としました。
出来上がって見るとロゴマークと同じでまずまず満足できるものに仕上がりました。


(ロゴマーク凧表面)


(ロゴマーク凧裏面)

今後は各地の凧揚げで揚げて白山の開山1300年をPRしていきたいと思っています。。


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大阪支部の講習会用凧を作って見ました(4)

2016年03月29日 | 凧の制作
平成28年3月28日 先日から彩色が完成していた凧に糸目糸を付けて凧を完成させました。

講習会用としてウィンドラブから購入している角凧キットは3点糸目で尻尾無しでも揚がるように講習していますが、揚がりが悪い時に付ける尻尾がキットには入っています。

大阪支部の講習会用の凧は最初から凧には尻尾を付けて揚げるという講習会のようです。
凧に尻尾を付けて揚げることで誰でも簡単に作って揚げることができ、各地での講習会が継続してきた重要な役割を担って居るように感じました。

今回作った角凧は天骨と斜め骨は骨の曲りを削って調整しましたので、尻尾は必要ないのですが2枚の凧の1枚には尻尾を2か所に付けました。
糸目糸は凧の上と下の2点糸目を付けました。
私達は凧の天骨をそらせる糸を反り糸と言っていますが、大阪支部では”張糸”と資料には書かれていますので、ここではその表現で張糸としておきます。


(角凧1)


(角凧2)

なにわ千鳥ながれの凧は丸く切りぬいた個所に見える竹骨の交差している個所に1点糸目を付けました。
凧の下部に1m位の尻尾を付けました。
凧の横部分の竹骨に張糸を付けました。

(なにわ千鳥ながれ)


土佐凧は上下の2点糸目を付け、凧の下部には尻尾を貼りつけました。
凧の斜めに貼りつけた竹骨と横骨の交差した個所を縛り張糸を付けました。

(土佐凧)

するめイカ凧は凧の上下に2点糸目を付け、凧の下部には尻尾を貼りつけました。
凧を製作する過程で竹を弓形にして曲りを調整したものを張糸としてそのまま使用しています。

(するめイカ凧)

六角凧は私達が作っている物は上下2点づつの4点糸目を左右の長さを調整していましたが、今回の講習会用の凧は縦骨と横骨の交点に糸目を付ける2点糸目です。
凧の安定を考慮して尻尾を貼りつけました。。

(六角凧)

大阪支部の月例凧揚げで教えて頂いたことでの発見は凧の尻尾の仕舞道具でした。
尻尾の貼り付け部分に輪ゴムを1本入れた当て紙を表から貼るだけのものです。

(輪ゴムの取付)


(尻尾を仕舞った状態)

尻尾を折りたたんで輪ゴムで尻尾を巻くだけで尻尾が仕舞えるという裏技です。
今までは尻尾を紙テープなどで巻き付けていましたが、揚げた後は尻尾の始末に苦労した経験がありました。
この裏技はとても簡単ですが発想は素晴らしいと思いました。

後はできた凧を揚げるだけです。


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