武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

涼しげな絵(作品紹介45)

2010-08-19 10:34:37 | Weblog

汗だくのヒロクニさんがアトリエから出てきて「出来た」と渡された絵。
色鉛筆作品。大きさは、27cm×39cm。シンプル・イズ・ベストな作品で静かさが感じられるので、珍しい。

うだるような暑さのアトリエの中で、制作している。
「暑さで興奮している時こそ、制作のチャンスなんだ」と言って、朝から晩まで絵を描いている。「忙しい」と毎日、毎日言う。ヒロクニさんは、まめというか、いつもジッとしていなくて「ああ、忙しい!」と言いながら茶碗なども洗ってくれる。わたしも忙しく動いている時は、ぶつかったりしてお互い「もぉう~」とムカついたりしてしている。夕食の支度の時も、後ろや、隣りに居たりして暑苦しいこと。いつも「この暑いのに、何で2人はこんなに至近距離でいるのぉ」と言い、「私達は、仲良しなのよネ」とニコニコして言ってやる。内心は、まわりでちょろちょろされると気が散るので迷惑なんだけど、「仲良しね」と言うと、ヒロクニさんは、照れて笑いながらプイと顔をそらすので面白いのです。わたしは、単純な奴だと思い、クールな気持ちになる。ここで、ベロ出し女になるのである。

家では、最近ジルくん(新参者の猫)が頭角を出し、やっとジルはヒロクニさんを虜にしたのです。子猫の頃は、うんこたれで見かけもいまひとつだったジルが、おっとりした性格で、近所の猫とも仲良し精神で、ほのぼの性格な猫ちゃんなのがはっきりしてきたのです。毛並みと体型がいいので、「ジルは、ゴージャスでいい猫だ」といつも言うようになった。暑いのに、毎日外で過ごし、夜も外で過ごすジルが好きみたいです。ジルは、ちょっと変人みたいで、孵化した蝉の幼虫が好物で日が暮れると、それをムシャムシャ食べている姿を何度も見た。鳴き声にも特徴があり、しわがれた声で「ワオワオ」とか「ウナウナウナ」とか「アン、アーン」という2連打鳴きで声で直ぐ分かる。庭には、こおろぎがワンさといて、ジルは毎晩大忙しなのである。

この絵には、生活の中のほのぼのムードが入り込み、それが具現化したのかもしれない。絵を描いている時は、何を考えているのか?また、どんな感じなのか?と、ヒロクニさんに聞いたことがあるのですが、答えは「何も考えていない」「手が動く、頭は後から」だそうです。ちょっと新境地の作品です。この夏は、「描きどき」だそうで、汗かきながら制作に励んでいるヒロクニさんであります。
コメント
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