洋画家時代のヒロク二さん。32歳頃。
右から3人目がヒロク二さんが師匠と呼ぶ、亡き徳山巍氏。その隣が若いヒロク二さん。ヒロク二さん宛てのハガキが家にある。文面に、才能ある者は、とにかく描け!才能を無駄にするな!という内容が走り書きされていた。その言葉が印象的で覚えている。また、ヒロク二さんが云うには、「若いのにくだくだ言うな」と怒こられてねぇ、また、「詩が爆発するとお前は凄いな!」とも云ってくれてねぇ、見逃さないんだよ徳山先生は、と懐かしそうに話す。
徳山先生に絵の教えを乞うよりも、生き方や精神が好きだったと。また、徳山先生は、無頼な画家の長谷川利行とも親しく、そんな所にも惚れてしまったとヒロク二さんは、言います。
わたしから見れば、詳しい生い立ちは省きますが、父親と縁が薄いヒロク二さんは、芸術を通して大きな男(父性)と出会い成長していく人生を歩んでいるような気がしました。これも偉大な道の一つなんだと一緒にいて思いました。
上の写真も、神戸二紀会の画家、中西勝先生の結婚式の時の写真。ちょっと照れ笑いしている若い頃のヒロク二さん。神戸らしく、ヒロク二さんの頭の所にある名前は、陳舜臣氏だそうです。
この頃は、若くて一途なヒロク二さんがいる。
今は、歳とってゆったりしているか?現在もヒロク二さんは必死よ。今は「生きているうちが華だ」「俺は一生忙しいのか!?」「とにかく続けることが大事だ」「最後まで続けるのだ」と絵を続けることの大切さを語ります。
若い芸術家達も、頑張りましょう!!
親父の記憶、電子ブックに、エッセイとして書いていいます。