武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

白ご飯の巻

2009-02-26 15:42:51 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2009年2月24日(火)掲載のえ

グローブを右手にはめて、左手にはお茶碗に入った白ご飯。いざ、投球!!

元プロ野球選手の金田正一さんは、戦中戦後の大食料難の時代。わしはご飯によって育てられたと言います。幼いころは、自宅で米2合、豆かす5合の割合で大釜で炊かれたご飯の白米は下の方へ沈んだまま。その下の白米だけを父が食べる姿を見て、幼いころは、「おやじみたいに白米をいっぱい食べたいな」というあこがれがいつもあったと。プロ野球選手になってからは、遠征先にも選手自身が持っていったという。その時代は、恋人よりも米の方が圧倒的に恋しかった。そして、白ご飯は、試合に影響すると語ります。

ヒロク二さんは、幼いころ野球少年で「少年オリオンズ」のファン倶楽部に入っていたといいます。中学生のころは、学校に行かず授業が終わってから、野球をしに学校へ行っていたという不思議な人。その話を聞くと、わたしは急にPTAの役員のようになり、「勉強はいったいどうしていたの?」と必ず聞く。「自分の勉強で忙しくて、芸術家になりたかったから、その勉強で忙しくて。」という。「学校の勉強は?」とさらに聞くと、「それは自分の勉強以外の時間にしてた。」と返事が返ってきた。「学校の勉強もしないと、ほんとの阿保になるからね。たまに授業をでて答えられないのも癪だしね。」という。不良になる為に、1人で勉強することが多く、忙しくてしょうがなかったらしい。今は芸術家になり、とても素晴らしい人になったり、しょうがない人になったりと極端を行ったり来たりしている。学校は生に合わなかったらしく高校のある時、ぷっつりと行かなくなったらしい。独学がとても上手なようだ。芸術関係は、ほんとうに詳しい。わたしは、固有名詞をいつもうろ覚えしていて、変な固有名詞を発言すると軽蔑のまなざしで、間違いを正される。わたしは、ちゃんと大学までいってるのにこの始末。生きた学問をしてきたヒロク二さんは、やっぱり凄い!!


こんもり盛られたご飯。
祖母が語る「米一粒の4合の水」が沁みついてこのご飯を見ると膨大な水の量を想像する。戦時中、祖母は祖父に米を洗っても怒られたそうです。糠も栄養と考えていたんでしょうね。わたしにとって、戦時中の祖母の話は、いつもキョーレツです。
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