武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

武内のふるゆわ(作品紹介738)と さえない散策

2023-07-19 20:16:52 | Weblog

B5サイズの模造紙に黒のマジックで描かれています。

「暑い。もうだめ。」と茹るような気温。

昨日、ブログを書こうとすると、気温がどんどん上る。

机の前に座っても汗だけが出てきて、頭が働かない。

そうそう、2階に取り付けたクーラーの部屋でリフレッシュよ!と思い、

部屋にある作品を入れてある、ケースを開けてみると、

束になった絵を発見しました。

厚さ3cm。

メモのような走り描きのようなものから、ややまとまっている絵といろいろ。

すべてマジックで描かれていました。

↑ちょっとばらして、写真を撮ったもの。

マジックでもいろんな絵が描けるのだなぁ~と感心します。

上のシンプルな絵を選んだのは、

暑くて考えがまとまらない暑苦しい気分に、一瞬清涼剤のように、この絵が染み渡りました。

武内は、いつも眉間に皺を寄せ、難しい顔をしていることが多いのですが、

そのタガが外れると、とても可笑しな人になる。

今回の絵は、絵のタガが外れていて唐突で、意表をつかれた。

ナイキのマークのような形に、口笛を吹いているような口の形。

江戸時代の絵の中に、“ふるゆわ系”に思える絵があるのですが、

きょうの絵は、武内のふるゆわ系の絵だと言っていいかもしれないと思いました。

江戸のふるゆわの絵を2点紹介したいと思います。

↑徳川家光が描いた水墨画。

「兎図」

目が黒くて、うさぎの耳が長すぎ?だけど、味がある。

 

↑仙厓義梵 「犬図」

こちらの絵は、禅僧のもの。“きゃふん“と泣き声が。

絵は可愛らしいけれど、巻物が括りつけられているから、深い意味があると思われる。

 

こういうマジックで描いたメモを時に眺めることがあって、

「こういう遊びから、組上げるものがあるんよ。」と武内は言う。

レジャーで遊ぶとかではなく、絵で遊ぶという感覚がわたしはいいなと思ったりします。

 

 

文中にあるとうり、昨日の暑さにまいっていました。

そして、引っ越しから1ヶ月が経ったところ。

パソコンのある場所は、階段の上った所にスペースがあって、小さい机を置いています。

階段の上から、ヒロクニさんが何か言っていると、

「何か言った?」「何ですか?」と大声で叫び、コミュニュケーションし易いのではと思って。

「これ、上に持って上って。」は、お互い階段をすべて登らなくても、連携プレイでスムーズだ。

しかし、2階を上ったスペース(部屋じゃない)は、クーラーが及ばない所にあり、

太陽が照り付け始めると、昼からはサウナのよう。

座っているだけで暑い。

そして、夕方になると山からの風が窓からスッと入ってきて気持ちいい。

こういう時に、海から霧笛が聞こえると海に近いのだと思い、神戸に住んでいる実感が湧く。

少しづつ、新居に親しみを持っていっています。

 

あまりにも暑いと、アーケードのある元町通りまで出るのが大変なので、

街歩きは本格的に出来ないでいる。

以前は、お出かけの帰りによる大丸百貨店でしたが、今日を境に商品の把握が出来た。

食料品の把握に余念がないのでした。

(百貨店は冷房が効いているので、かなり長くいました。) 

そして、普段使いにも把握してあるご近所百貨店になった訳です。

服装は恐れていたとおり、お出かけ服装ではなく普段着で。

このラフ感はもうやめられない。

暑いので、小さな喫茶店や好きな店を見つけるのは、秋になりそう。

 

駅に近いところに“銭湯”を見つけました。

↑花隈駅に近い。

こんなところに銭湯があるのに驚きでした。

家からは12分ぐらい。

家に帰ってからこの話をすると、即、

「つかさ湯?」とヒロクニさん。

「そう。それ。」とわたし。

「その銭湯は、小学の頃よく行っていた。きれいな銭湯でねぇ。」

「その他の銭湯よりきれいでねぇ。そこの娘さんが同級生で、銭湯の2階にも入ったことがあるよ。」と。

「そのぅ~、以前は木造だったの?」と聞くと、

「木造だったけど、きれいでねぇ。」と言う。

“きれい”と何度も出てくるので、きっと昭和の始めから清潔感があったんだと想像しました。

ボーと銭湯を眺めていましたが、角を曲がり帰り道を行くと、

「さほりさ~ん。」と呼び止められ、知り合いに会った。

「こっちに引っ越してきて良かったですよね~。」と言われ、

この言葉によって、私はだんだん神戸に愛着が増えていくのだろうという予感がした。

返ってからヒロクニさんにそのことを言うと、

「さほり、もういろんな人に出会うって凄いじゃないか。」

「俺は、さほりが神戸にデビューしてくれて嬉しい。」と。

「デビューって、いったい何なのさ。」と思いました。

「わたしは、ヒロクニさんと違って“俺は画家だ“という主張も自意識過剰もないぞー!」と心の中で叫ぶ。

自己と他の区別は、しておいて欲しい。

なんか、ピントが変なヒロクニさんだ。

 

 

最後はピピ。

↑絶対、1階に下りてこないピピ。

階段の上から、下を覗いています。

頑なに2階の住人を貫いているようです。

“おじゃこ“や“チュール”で誘っても降りてきません。

 

暑い日が続きそうです。

絵を見て、少しは涼しくなったでしょうか?

なるわけない!って。

暑い中、今日も最後まで読まれた方、ありがとうございます。

これから、夏真っ盛りになるのでしょうね。

コメント (2)
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