B5サイズより少し大きめの薄紙に描かれた絵を、
A4サイズより少し大きめの厚紙に右詰め貼っています。
厚紙は、鉛筆で黒く塗り込められ全体が絵なのか?
わたしにとっては、謎めいた状態の絵になります。
描かれた絵の方は謎めいていなくて、元気に街を繰り出し、街歩きというふうに見受けられる。
元気で、躍動感すら感じます。
武内は、「よく街を抜けて行ってね。」という言葉を使う。
それは、こういう感じだったのだろうか?
この絵を描いた頃は、明石に住んでいた頃だ。
若かった???頃の作品だ。
思い返して見ると武内も随分歳を取ったものだと思う。
明石のアトリエで、6Bの鉛筆を買い込み、白黒の作品ばかり描いていた姿が思い浮かぶ。
一時、集中してこのタイプの絵を描いていました。
そして、ある日、白黒の絵に色が取り入れられ、次のスタイルに。
こうやって変化をくり返していくのが武内流のようです。
こういう街の絵を見ながら、
現在、引っ越し疲れで、武内は、なかなか街歩きができないでいます。
そんなことを思うと、この絵に若さを感じます。
若いといっても、60歳に入ったばかりの頃。
さて、引っ越しを終え、新居に移って早一ヶ月。
ヒロクニさんは、「神戸。」「神戸だ。」と言いながら、
街に行けないでいます。
物の配置に苦心していて、画室を使いやすいように何度も配置換え。
歩くゆとりがないようだ。
今現在開催中のギャラリー島田でのオープニングの会場へ行く時も、
「歩いていくと30分ぐらいかかるよ。」と言っているにも関わらず、「歩いて行く。」と言い張る。
いきなり疲れが溜まった身体には、無理があると思っての配慮。
わたしは地下鉄か、高速神戸に乗った方がいいと言うのだが、聞き入れられなかった。
家を出て5分。
坂を何回か上って、ふり向いた顔が怖い。
その顔を見て、「もう疲れているのと違うの?」と言い、
「タクシーに乗った方がいいのと違う?」と。
そう言いながら知らない所で「タクシーをどうやって呼ぶの?」と内心取り残されたような気分。
土地勘もなく、スマホすらうまく使えないわたしは、固まっていた。
よく分らないなりに坂を下りると、大通りに。
そして、なんとか呼び止めた。
分らないというのは、ハラハラするなぁ~と思いながら、ギャラリー島田に着く。
ギャラリーでは、簡単な作家紹介では、ヒロクニさんは野次をよく飛ばし、
人を和ましていました。
自分の紹介が始まると、言う内容が脈絡なく、思いを羅列。
自分の住所を書いた紙を手に持っていて、引っ越ししましたの報告で、
番地まで言いそうになっていたのを、
「個人情報をすべて言っていいんですか?」とスタッフが諭してくれてホッと一息。
自由に交流が始まると、ヒロクニさんはモテモテ状態でいろんな作家が挨拶に。
コロナ禍では、ギャラリーでは交流会をしないようにしていましたので、新鮮な感じでした。
そして、「急に帰ろうサホリ。」と帰りの合図。
まだまだ、引っ越し疲れが身体に残っているのだと。
そうだと思う。
わたしもまだまだ、疲れが取れていない。
やっと、近くの図書館に行くことが出来たくらい。
そして、今は「所変われば品変わる」これを感じている最中。
引っ越してみて分ったことは、以前住んでいた“宝塚”は、やや大阪圏の影響が大きいということ。
スーパーでも、同じ地域から来ているもの、例えば同じ愛媛産のキャベツでも何かが違う。
ヒロクニさんまで、「万代スーパーは、良かった。」とか言い出す始末。
わたしは、食品を入手するのは重要なので、
歩いて(坂があるから自転車を押していかないといけないのが嫌で)行ける食材のある所を狙って、
あちこちへ出かけています。
行きは必ず迷うか遠回りして着き、
帰りは少し気持ちにゆとりが出来るのか、景色を見ながら帰ります。
ムシムシして暑い中、汗だくで歩き、
帽子だけだと腕が焼け、夏になる前から日焼けする始末。
今まで、坂道というものを知らずに過ごしていたので、今更ながら鍛えられているという感じだ。
細い路地のような坂や、斜めに延びる小道、いきなり曲がりくねる細道。
神戸は、小道が多く今まで住んだことのある地域とは違う。
たぶん、こういう小道を散歩してきたのがヒロクニさんなんだ。
ハッとしました。
小学校の頃に神戸に来て、神戸を転々としながら過ごしたヒロクニさん。
好きな道や、路地への思いがあちらこちらにありそうです。
早くヒロクニさんの疲れが取れて一緒に散歩が出来ますように。
やはり、85歳なので疲れが取れるのが遅いようです。
瞬発力はあるが、持続力が難しいのですよ。
一緒に行けるようになるまでは、食品を買っては、食べて点検に励みます。
野菜の味も違うとは、思いませんでした。
蒸し暑いので、スイカをあれこれ買っています。
小玉スイカは、以前の所より安くつい購入。
肩にカバンの紐が食い込むくらい荷物が重くなる。
自分でカットすいかを作り、冷蔵庫に入れ「これで良し!」と冷蔵庫の前でつぶやく。
とても満足。
冷えた麦茶があれば、もう夏!という感じです。
蒸し暑い雨の日に、ピピ(猫)の首輪を作りました。
↑布を見たとたんいきなり。
ピーちゃんの茶色の毛に合うと思って。
ボンドで首輪の輪のところは、古い首輪にまいて。
リボン部分は手縫いで、ふくらみをもたせるのに綿を少量入れて。
同系色だけど、合うとにらんだ。
↑付けてみました。
ヒロクニさんは、「やっぱい首輪はあるほうがいい。」と言う。
わたしは、「ピーちゃん、可愛いわ。」と言い、ピーを抱き上げピーの頬にスリスリ。
↑いつも2階にいるピピ。
このゲージでも寝ています。
寝る前にこの部屋で、1匹と2人になると嬉しいのか目が爛々としてきます。
そして、隣の部屋から走ってきたりしてはしゃぎます。
まだまだ、疲れが残る身体ですが、一安堵ついています。
ゴミの出し方にもなれたところ。
分別の仕方が違うので、コレをココに入れていいのか?と混乱するのです。
「習慣とは、強い力を持っているのね。」とその切り替えの出来なさに驚くのです。
今日は、まだまだ疲れている編という内容になってしまいました。
最後までお読み頂いた方、ありがとうございます。