画面の右上に「福沢一朗のパチンコ玉のある人生より」と書かれています。
影響を受けた作家の1人として、福沢一朗を、ギャラリー枝香庵での夏の企画展にて武内は選びました。
ヒロクニさんは、福沢一朗の「パチンコ玉のある人生」という小品の作品に感動したことがあり、
今回、福沢一朗へのオマージュとして、1枚目の絵がこの絵です。
夏のギャラリー枝香庵での、企画展では2枚目に描いた絵を出品する予定です。
この絵はパチンコをする女性だそう・・・・。
パチンコといっても、昭和初期のパチンコのことだと思うので、
パチン、パチンと一つづつはじく頃のパチンコのことでしょう。
現代のパチンコは、音は激しいし、何か握る所もハンドルみたいになっていて、
すざまじいスピード。凄い速さで、お金も消費するもよう。
ヒロクニさんの友人で「元ぱパチプロ」という方が個展にいらして、
「今のパチンコはコンピューターだから、もう駄目。遊ぶこともままならん。」と、
だから、真面目にお仕事をされてるとの話を伺いました。
今のパチンコではなく、遊べた頃のパチンコを想像して下さい。
「福沢一朗のパチンコ玉のある人生より」という絵をネットで探しましたが、
見つかりません。ヒロクニさんの記憶の中だけで、その絵があるようです。
福沢一朗氏の作品を少し紹介します。
牛 昭和11年(1936年)
美しき幻想は至る所にあり
煽動者 1931年 福沢一郎記念館蔵
よき料理人昭和5年(1930年)
科学美を盲目にする 1930年
スペイン・ラプソディー 1955年
この作品は中期にあたるので、作風が随分変わってきています。
日本のシュールレアリズムの先駆者としての福沢一朗氏の魅力を、ヒロクニさんは語ってくれています。
古賀春江、瑛九、三岸好太郎などの画家の時代だと思うのですが、本当に「福沢一朗氏」のことは、
私は、知りませんでした。
ヒロクニさんは、ロックだけでなく、美術も語らせるとたくさん引き出しがあるようで、
美術大学をでていても、独学のヒロクニさんにはかないません。
随分前に「ヒロは、勉強が好きなんだよ。」と、
言われた言葉が急に思いだされました。
芸術が凄く好きなんだと思います。