276頁という大冊。肺癌のために余命数ヶ月と宣告された夫と、それを見守る妻の、二人 の作品集。
収められた作品は、余命を告げられてから遺品の整理をしているまでが描かれている が、どれがどちらの作品かなどという記述もない。二人の作品が混沌と一体化している。そ う、どちらが書いた作品であっても、もう担っている意味は同じだったのだ。妻にすれば出版 しなくてはならない1冊だったであろう。謹呈符は「著者二人」となっている。
夫の「自画像日誌」は鉛筆による素描で、死の前の約1ヶ月間に24枚の自画像を描いてい る。最後の1枚の顔の眼が消しゴムで消されたようになっているのを、なんとも深く沈んでい くような気持ちで拝見した。
収められた作品は、余命を告げられてから遺品の整理をしているまでが描かれている が、どれがどちらの作品かなどという記述もない。二人の作品が混沌と一体化している。そ う、どちらが書いた作品であっても、もう担っている意味は同じだったのだ。妻にすれば出版 しなくてはならない1冊だったであろう。謹呈符は「著者二人」となっている。
夫の「自画像日誌」は鉛筆による素描で、死の前の約1ヶ月間に24枚の自画像を描いてい る。最後の1枚の顔の眼が消しゴムで消されたようになっているのを、なんとも深く沈んでい くような気持ちで拝見した。
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