「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

VAP欠番への淡い期待

2012-01-29 22:00:42 | 探求 探究 研究
太陽作品欠番について、最近混沌とした感じになってきたので一回整理しておきます。

私の「一万人の容疑者」探求時の補足だと思ってください。

【自主規制による永久欠番】

岡田P氏曰く、「実銃の使用」「差別用語の使用」が関連し、200回記念名場面集1(初版1976年8月20日発行)の巻末サブタイトルリストから外され、初再放送から欠番になった(要は本放送のみの放送)6作。

第19話 47.11.24 ライフルが叫ぶとき (ゴリさん・ボス)地井武男 小笠原弘☆永久欠番(スポット放送実績あり)
第27話 48.01.19 殺し屋の詩 (マカロニ)近藤正臣/中村哲 オスマン・ユセフ ☆永久欠番
第37話 48.03.30 男のつぐない (ゴリさん)樋浦勉 今井健二 穂積隆信 ☆永久欠番
第68話 48.11.02 一万人の容疑者 (ボス)森川正太 川口敦子 ☆永久欠番 
第106話 49.07.26 着陸地点なし!(山さん)臼井正明 石川博 島田茂 灰地順☆永久欠番 
第127話 49.12.20 非情な斗い (山さん)内藤武敏  ☆永久欠番

19話は後年放送実績(他の再放送プリントと同じくかなり退色したフィルムで、本放送を観ていない人はこれで地井さん演じる脱獄犯が準備稿での「射殺される」のではないことを確認できた貴重な機会)があるので、フィルムは現存している可能性は各作あると思われます。

欠番の事情がクリアになればもしかしたら陽の目をみるかもしれませんが・・・。
難しいでしょうね。


【VAPのDVD商品化に伴う欠番】

上記6作の他に、

第524話 57.09.24 ラガーのラブレター (ラガー)小林麻美 明日香いづみ 吉沢健 
第571話 58.10.07 太陽にほえろ!スペシャル 誘拐 (チーム)高橋孝治/岩本多代 山谷初男 ☆名古屋ロケ

ということになります。
524話はまだ6人体制だったボウイのライヴ映像と楽曲使用(クレジット明記)、571話は2作目のスペシャルということで太陽唯一の原作付きの作品と本放送当時銘打ったその原作使用権の問題がクリアにならなかったためと思われています。
多分コストの問題ではないかと・・・(-_-;)

両作とも再放送に関しては問題ないようで、かつては571話はVTR化されて販売していました。

この2作、ファミ劇の再放送プリント放送分はOKでしたが、まだ日テレプラスではそのシーズンに達していないため放送されていません。

これまでのリマスタ放送を見ていると、VAPのDVDで楽曲の差し替えがあったものは、差し替えずにそのまま放送されているようですので、ひょっとするとリマスタされた映像が日テレプラスでは放送される可能性はあると思います。


一口で欠番といっても太陽では2種類あるんですよね・・・。
ただ、太陽だからこれで済んでいるとも言えるのですが(^_^;)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

太陽にほえろ!1983 PART2

2012-01-29 19:54:35 | 回顧
実は1983DVD-BOXの特典台本に関しては、個人的には「ブルース刑事登場!」が良かったなぁ…と思っておりまして(^_^;)
又野さん亡き今なので。
(ジプシーファン諸氏には申し訳ないです。。。)

1983年も中盤に入ると何気に新刑事の噂が流れてきて、それも何と新人刑事ということで驚いたものです。
個人的にはベテラン層が薄くなっていたので、中堅刑事を投入するのかと思っていたもので。
どのような人物が登場するのか個人的には解らぬまま、ラガーの悲運(#560)、ナーコ最後の挨拶があって、とうとう#562の予告。
ブル~ス刑事。
あの精悍な顔と動きを観て、トリハダが立ってしまいました。
とんでもない爆弾を放り込まれた感じというか、しばらくご無沙汰だったアクションの強化がプンプンしてきて、かなり期待したものです。
確かに製作側も言うように自他共に「ジーパン2世」という部分を否定しないで、それを生かしてブルースという人物は全く別個なキャラクター性を持たせようとする姿勢は面白いものがあったし、逆に潔い感じがしました。
甘口に傾倒していた太陽もブルースの投入でかなりスパイスの効いた名編が続々と連なります。
それによって、各メンバーの役割が落ち着いた感じで纏まって、各人各々の立ち位置が確定し、新生太陽が本格的に始まったという感覚になりました。

個人的にはこのメンバーで1年は観たかったですね・・・。

というわけで、1983年の太陽は色々な意味で新しい熱を感じられた作品群が占めていたと思います。
いろいろな葛藤を消化した今、改めて観るのもオツだと思います。

今回のDVDラインナップは、

第538話 58.01.07 七曲署・1983 (ボス・山さん)内藤武敏 北村総一郎 奥野匡 ☆西山署長最終回・・・ボスの屋外ロケが話題になった。 
第539話 58.01.14 襲撃 (トシさん)勝部演之 森幹太 早川雄三・・・トシさんターミネーター編。活劇としても傑作。 
第540話 58.01.21 北の女 (ラガー)二宮さよ子 平泉成 角野卓造・・・北の女のサガ、ラガー悲しみの銃弾で間接的射殺。 
第541話 58.01.28 からくり (ドック)左とん平 又野成治(誠治)・・・元金庫破りの源次初登場。殿山さんの味とドックの味のぶつかりあいと、ブルーステスト出演
第542話 58.02.04 芝浜 (山さん)鹿内孝 早乙女愛 原泉・・・隠れファンの多い作品。トリックにはトリックで。  
第543話 58.02.11 すりへった靴 (トシさん)竜崎勝 矢田稔 一柳みる・・・トシさんの影法師的男の登場。
第544話 58.02.18 屈辱 (ボギー)佐々木功 西岡徳馬 稲垣昭三・・・ボギーの親指拳法炸裂!というよりはその前に西岡徳馬氏にボコボコに・・・。
第545話 58.02.25 さらば!ジプシー (ジプシー・ドック)小松方正 小瀬格 松山照夫・・・自分の生い立ちと事件をダブらせるジプシーが請われて転勤。若手の友情ものがたり。
第546話 58.03.04 マミー刑事登場!(マミー)高田早苗 清家栄一 川上夏代・・・令子は健在だった・・・と言うよりは前任女刑事よりも刑事らしい交通課婦警って(^_^;)  
第547話 58.03.11 ドックの恋愛術 (ドック)寺尾いずみ・・・今までで一番上手く行ったドックの恋愛術の根本的破綻はドック本人も凹む。  
第548話 58.03.18 金曜日に会いましょう (ラガー)井上高志 椎谷建治 吉野広昭・・・マンガ好きラガーが出会ったマンガにまつわる悲劇。
第549話 58.03.25 ボギーとマミー (ボギー・マミー)永島暎子 吉沢健 藤江リカ・・・一人暮らしに忍ぶ危険、ボギー食中りで危機。 
第550話 58.04.01 俺はプロだ! (トシさん)長塚京三 根岸一成 奥野匡・・・トシさんの捜査への執念は肉体の限界を超える?  
第551話 58.04.08 すご腕ボギー (ボギー)石田和彦 水上功治 福崎和宏・・・ボギーが本当に凄腕に化ける?  
第552話 58.04.15 或る誤解 (山さん)佐野浅夫 東啓子 明日香いづみ・・・血のつながりの無い親子に山さんがシンパシーを。 
第553話 58.04.22 ドックとマミー (ドック・マミー)三上薫 久保田民絵 穂高稔・・・ドック御乱心編。気持ちは解るけど・・・ここでもマミーは常識人。
第554話 58.04.29 シルバー・シート (ラガー)下元勉 桑山正一 木田三千雄・・・労られることへの反発、ショックを受けるラガー。 
第555話 58.05.06 一枚の絵 (トシさん)水沢有美 広瀬昌助・・・太陽鉄ファン御用達の一編。誘拐事件に鉄道が絡む。
第556話 58.05.13 南国土佐・黒の推理 (チーム)立川光貴 三谷昇 富山真沙子 ☆四国ロケ・・・交換殺人の推理にボギーとマミーの偽装新婚さん(^_^;)
第557話 58.05.20 南国土佐・黒の証明 (チーム)立川光貴 成田次穂 清水のぼる☆四国ロケ・・・トシさん以下全員集合。
第558話 58.05.27 疾走24時間 (ボギー)長谷川論 伊集院弓 野川愛・・・純な男と純なボギーの疾走劇、ある意味ハチャメチャ。
第559話 58.06.10 マザー・グース (マミー)奈良富士子 信沢三恵子 野平ゆき・・・不幸せな女の嘘と幸せに見える女の真実。
第560話 58.06.24 愛される警察 (ラガー)片桐竜次 白石まるみ 森川正太・・・ラガーの偶然の災難。 
第561話 58.07.08 12年目の真実 (ドック)大門正明 下塚誠 文野朋子 ☆ナーコゲスト出演・・・ドック医大同級生たちの悲劇。
第562話 58.07.15 ブルース刑事登場!(ブルース)多々良淳 藤木孝・・・無口な男のスーパーバイオレンス炸裂
第563話 58.07.22 たすけて! (ラガー・ブルース)鈴鹿景子 北見治一 稲吉靖司・・・幸薄い女をギリギリで救うラガーとブルース。
第564話 58.07.29 夏の別れ (山さん)梨本謙次郎 安藤美智子・・・犯罪者を父に持つ女同士。山村家お手伝い・加代子の旅立ち。  
第565話 58.08.05 正義に拳銃を向けた男 (ブルース)三角八郎 八木昌子 田浦智之・・・平凡な男の目の前に拳銃が転がったら・・・間違った正義感にブルースが立ちはだかる。 
第566話 58.08.12 あいつが・・・ (マミー)三浦浩一 小畠きぬ子・・・容疑者に好かれてしまったマミーの災難。  
第567話 58.08.19 純情よ、どこへゆく (ドック・ボギー)竹井みどり 辻萬長 森下哲夫・・・なにが純情なのか考えちゃうなぁ・・・。
第568話 58.09.02 悲しい汗 (トシさん)高橋長英 高林由紀子 中村竜三郎・・・またトシさんの影法師的別な人物の登場。こっちの方が辛い。 
第569話 58.09.16 ホームラン (ボギー・ブルース)穂積ペペ 武見潤 遠藤憲一・・・ボギーの悲しく必死な捜査をブルースがナイスフォロー。  
第570話 58.09.30 遠い想い出 (ラガー・ブルース)内藤剛志 井上肇 相沢治夫・・・ラガーの幼年期の記憶と容疑者との合致がラガーを苦しめる。覆面車セリカXXの実質的退場アクション。 
残念ながらDVDでは欠番! 第571話 58.10.07 太陽にほえろ!スペシャル 誘拐 (チーム)高橋孝治/岩本多代 山谷初男 ☆名古屋ロケ・・・DVD未収録というのは非常に辛い意欲作。バロンシューズ重役のまるで一係の一員の如くの活躍とトシさん以下の一係内の対立も見もの。
第572話 58.10.14 青い鳥 (ブルース)速水亮 原泉 姫ゆり子・・・生き物には限りない愛情を注ぐブルース。  
第573話 58.10.21 父と子の写真 (トシさん)小坂一也 寺田路恵 五月晴子・・・もうそろそろ揺れてきた井川一家。 
第574話 58.10.28 冒険の海 (ドック)渡辺謙 深江章喜・・・久々の本格海洋編。ドックとダイバーの友情。   
第575話 58.11.04 向い風 (マミー)尾美としのり 上原ゆかり 増田順二・・・岩城一家の悲劇、裕太と陽子の周囲で起こる不可解な事件。 
第576話 58.11.11 刑事・山さん (山さん・ブルース)森田順平 市川好朗 渡辺知子・・・容疑者を死なせてしまったブルースに山さんの鉄拳が・・・。
第577話 58.11.18 探偵ゲーム (ボギー)大場久美子 杉浦一恵 五代参平・・・平凡な若い女性と探偵クラブのC調さに翻弄されるボギー。 
第578話 58.11.25 一係皆殺し! (ブルース・チーム)中西良太 江角英明 梨本謙次郎・・・一人のチンピラが一係メンバーに牙をむく。 
第579話 58.12.02 鳩の舞う街 (ラガー)尾口康生 加藤和夫 本庄和子・・・身勝手な男に死のウイルスに感染させられた鳩と飼い主とラガーの悲しい物語。  
第580話 58.12.09 名人 (ドック)長塚京三 山西道広・・・源次登場、ドック金庫破りに化ける。 
第581話 58.12.16 逃げない男 (トシさん)ガッツ石松 松木京介 伊海田彩・・・ボクシング元王者とトシさんの拳を使わない対決。 
第582話 58.12.23 犯罪ツアー (ブルース)水原ゆう紀 安達博 相原巨典・・・ブルースファンの女性と強盗との接点は?
第583話 58.12.30 三人の未亡人 (マミー・ブルース)立枝歩 草薙良一 木下マキ・・・射殺された警官には妻、マミーが射殺したその犯人にも女性、そしてマミーも未亡人。この辛い輪廻は・・・。

となります。
しかし、こうやって思い返すと濃いラインナップです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

妄想半分

2012-01-29 17:03:52 | 日テレプラス日誌
本日はスコッチの命日。
今年は日テレプラスにてその最期が放送されるわけですが、毎度のことですがあの最期の寂しさは他に比類ないですね。
ゴリさんの涙のタイミングで泣けるようになれば、上級者です。
とは言いながら、あの可愛いサボテンのつぼみを見ると号泣著しい俺って一体・・・。

ところで、前々回の日テレプラス放送 第478話 汚れた警察

当初はスコッチが主演だったという噂(確か準備稿だったか・・・恥ずかしながら忘れてしまいました・・・)を基本にすると、色々と面白い妄想が出来るわけで。

まずは、全体的に行くとゴリさんが大人しすぎる。
こういう取り締まる側の犯罪には嫌悪感すら抱いているゴリさんがあれだけ淡々と捜査を進めるのは、実は本放送の時から感じていた違和感でありまして、前後の主演作を見ても「なんであんなにテンションが低いんだ?」というのが長年消えなかったわけです。
ただし、ゴリさんらしい部分もありますので、冒頭のコスプレ辺りなどは元々ゴリさんの役割だったかもしれません。
ということは一人二役という・・・。
なので、噂を聞いた時(多分10年前ぐらいだったと思います)は長年のモヤモヤが消えた感じがしました。

まず、「ダーティなゴリ」の次の主演作サブタイトルが「汚れた警察」というのも、ネガティヴすぎて普通は続けないと思いますし。

ゴリさんをスコッチに置き換えて観てみると、非常にシックリ行く感じがします。
普通であれば熱血好漢の中野取締官に同情しながらも厳しさを見せるのがゴリさん流ですが、今回のゴリさんはあくまでも情に一切流されず、流されそうになっても自分の胸にしまいこんでいるストイックな感じがします。これはいつものスコッチの流儀なんですよね。

それに山さんとの二人っきりの会話(先輩が犯罪を犯していたら?のくだり)も「スコッチ非情」での二人っきりの無言の会話に通じるものがあると思います。
さらに「ボス・愛のテーマ」が流れ、セリフがOFFになっているシーンもスコッチだったら有りとも思えます。
ゴリさんであれば、中野をあれだけ傷付けた長谷川に一言あっても良かったと思います。

もしかしたら、これがスコッチ現役の最終ステージだったかもという妄想を抱くと、感慨深いものがあります。

ロケ地は、たばこ店が北新宿一丁目に建て替えられているが現存、駒澤公園、Fマンション、ニューシティホテル、経堂・宮坂付近。


前回は 第479話 怒りのラガー

ラガーが幸せだったのは、オリジナルメンバー総出で彼を育成しようとする体制がしっかり整っており、そこで自由に暴れられたところだったと思いますが、今回はそれが強烈な味として出ています。
それに主な教育係が父親代わりの長さんなので、ゴリさんの優しいこと・・・ぶん殴られないし、暴走しても一緒にブランコ乗ってくれるし。
そういう落ち着いたゴリさんを見ていると前回の淡々とした捜査も整合性がとれた感じになるのがなんとも不思議であります(^_^;)
こういう意味で、ラガーはオリジナルメンバーと後期を繋ぐ貴重な人物でした。
なので、ドックとは違いラガーは後期の太陽イズムを背負った形になったんですよね。
ラガー死後、なにか深いところで寂しさを憶えたのは、おそらくこの辺りが原因だったと思います。

ところで今回。
迫真の演技をみせるラガーはそれこそ噛みつかんばかりの勢いですが、この典型的な太陽作品を通過したことで一段ステップアップした感じがします。
唯一残念なのは拳銃ホルスターの華奢な感じ・・・。

登場編常連の北條清嗣の登場も見逃せなかったりする作品です。
自動車事業部には、セミレギュラーのふそうダンプの多摩川河川敷付近を暴走する際の殿下コロナに似た個体?

ロケ地は、その多摩川周辺、#523など後期の車両横転など多用されている廃屋と広大な空き地は府中市住吉町です。
いまはかなり様相を変えています。(大手会社の施設が立っています)
新宿副都心&ニューシティホテル&パークサイド&暴力団事務所というお馴染みも多く登場。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする