「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

泉ちゃんのその後

2014-02-25 07:09:12 | キャラクターへの思い
また、怒涛の仕事攻めに足のマメを潰しながら挑んでいるけぶでございます(^_^;)

ところで、今回の東京出張時に別日に別々の方々から同じ方の話題が出てきました。

松竹の元プロデューサー・升本喜年氏の話題。
80歳を超えられても、精力的な活動をされているとか。
そして、一方の話題(ズックさん)では、升本氏の娘さんがブルースの妻・泉ちゃんの渡瀬ゆきさんではないかということでした。
切っ掛けは神田神保町の古書店で私も所有している升本氏の著書(『大空港』の想い出を綴っている本です)。

ズックさんから後で頂いた資料などで、間違いないことが判明しました。

渡瀬ゆきさんは、大学中退後、劇団経験を経て私の記憶ではデビューが恐らく1980年4月放送の太陽#403「罪と罰」であの不幸な家族の娘役、いや恋人役でしたか・・・(ウロってます)で本名でご出演後、『西部警察』で裕次郎さんの木暮課長の相手役ゲストとして出演なさり、渡哲也さんが『渡瀬』を命名されたようなので、石原プロとは懇意だったようです。その後、「渡瀬ゆき」に改名し太陽にご出演だったようです。
太陽としては後期でかなり合理化されてしまったセミレギュラーの中では傑出したキャラクターで、ブルースのキャラクターには無くてはならない存在になりました。その後、レポーターなどにも挑戦されて、泉ちゃんと変わらない爽やかさを振りまいていたのを実は当時私自身楽しみに観ていました。
その後、企画・脚本の仕事を経てお父様の会社に移籍し、プロデューサー業を営んでいるということです。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、とりあえずご報告いたします。



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メシ屋のおやじ

2013-01-13 00:33:11 | キャラクターへの思い
マカロニ編の放送が各地で繰り返される昨今。
太陽創世記の解放・・・(^_^;)
私のような太陽と共に年齢を重ねてきた人間にしてみると、マカロニ編というのは非常に貴重・・・どういう意味かというと、本放送時に太陽自体に趣味性をもって観るようになってから、滅多に再放送されないシーズンだったために、放送自体が非常に貴重だったわけですが、90年代に入ってからはマカロニ編のみ再放送というのがある意味激増し、北海道では2話連続1回再放送というパターンで2話目のOPはカットという残念な放送もあったりしました(^_^;)

と、風呂の中でマカロニ編の事をぼ~っと考えていたところ、なぜか宗さんのことが気になり・・・

シンコの父であり元刑事の内田宗吉(ハナ肇)。

気風の良さとちゃっかりしたところを持った、飯屋「宗吉(ノベライズでの呼び名は むねよし)」の店主。
財布の中身が寂しい刑事たちに良質な料理と酒を提供する貴重な存在。
若手刑事の相談役にもなっているようだ。

ボスや山さんの元同僚で鬼刑事として矢追町界隈では名を轟かせていたようであるものの、しかし犯人に拳銃を向けたときに「殺意」を抱いてしまった事から、あっさり刑事をやめてしまう。

というのがざっくりとした「宗さん像」であります。

出演はマカロニ編中心で11話、ジーパン殉職編での出演はある意味「特別出演」的な感じだったと思います。

企画書の段階では、宗吉は元警部の45歳(ちなみにシンコはマカロニとは同年)、妻の設定もあり(企画書では房子、第一話台本では里子)、刑事を辞めた理由は武器を所持していなかった人物を射殺してしまったということになっていました。

さらに実際のOPでも物語っているように、登場人物の序列でいけばボス、マカロニ、シンコに次ぐ第4の人物となっており、中心人物の設定になっています。

ただ、実際に主役級の活躍をするのは#13のみで、シンコとの主役は#5やあえて活躍した話を挙げると#24、38,48となり、中心人物としては寂しい活躍となっており、レギュラー扱いも#13で終了、OPに顔を出すのも#14までで、その後は初期レギュラーのある意味「清算」編である#24からセミレギュラーとして随時出演し、マカロニ殉職を経て、ジーパン編では#111の出演のみとなります。

他の番組でも番組開始当初はレギュラー陣が豪華でも、番組が回を進めると出演しなくなるパターンが現在でもあります。
これは岡田P氏が仰っていた、マカロニ編での長さんや殿下の欠場が多いのは「予算」の関係という証言がありますが、恐らくその関係が強いような気がしますが、ただ、宗さんの企画段階での立場を考えると、ちょっと登場回数が少ないような気がします。

キャラクター的には、ボスを俊さんと呼びながらボスとは同等な立場のような感じがあります。
これはもしかすると、たとえ同じ警部という階級だったからとしても、宗さんが一歩引いている感じがします。これはそもそもの二人の出会いがボスが本庁の刑事で宗さんが所轄の刑事で、矢追町の事件でよくコンビを組んでいたからという解釈をしています。
ただし、ボスは七曲署を行ったり来たりした形跡も見られますが。

山さんは城北署にも籍を置いていたものの、七曲署には長くいた(これもノベライズから推測)と思われるので、宗さんと同僚だったというのは頷けます。

ただ、これだけ背景があったのに宗さんの活躍が少ないですね・・・。


これは、演者であるハナさん自体のことではないかと思います。
ハナさんご自身はこの当時ご多忙だったようですし、既に当時芸能界の重鎮であったはずですが、なぜこのような出演になったのか。

ショーケンさんや井上バンドが当時所属していたナベプロの関係でマカロニ編のみナベプロの関係会社である渡辺企画が協力会社としてクレジットされています。
それゆえに、ナベプロ側としても太陽でのショーケンさんの抜擢に対し重要視していたのではないかと。
更に、裕次郎さんの本格的なテレビレギュラー出演、青春モノ+刑事モノという『刑事くん』では前例はあったものの日テレの重要な時間帯での「挑戦」に対する保険的な立場と、ショーケンさんへのナベプロの重鎮という立場でのけん制という意味合いがあったのではないかと・・・・。

ただ、早いうちから後年に通じるスタンスを確立したから、(たとえば裕次郎さんがワンクール出演を撤回した件)ワンクールのみのレギュラーで終わったという所があったのかもしれません。

もしかすると、ハナさんが太陽の始動に「立場」的に大きく貢献してのではないかと思っています。

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アッコは山村家の代行?

2012-09-30 22:48:59 | キャラクターへの思い
#206のアッコは準主役級の活躍をしましたが、彼女は山村家の内情を一番知っているマスコットガールになりました。
山さんの代わりに隆(洋一)の体調が悪い時は駆けつけるなど、「山村家の家人代行」というような同じような立ち位置になったわけで、アッコとしては少々辛い役割となったわけですが・・・。
ちなみにアッコの家はどうも砧のFマンションの近くのようです。
隆が帰ってきた時は加代子がお手伝いさんとして登場しましたから、隆との離別までではありますが、山村家にはなくてはならない存在になっていました。

そのアッコ、歴代マスコットガールの中では一番バランスの取れた存在だったと思います。

初代のクミちゃんはほぼシンコの代行的な感じで、刑事ではないですが、一係の姉御的な存在でしたが、2代目のチャコはクミちゃんの性格設定を継承したものの、浅野ゆう子さんが当時若干14歳ということと、この頃爆発的に増えた女性ファンの反発からわずか3ヶ月で消えてしまいました・・・。

その反省から女性という部分より妹的な雰囲気を醸し出したアッコ=木村理恵さんが参加し成功したわけですが、出しゃばり過ぎず、要点にはちゃんと噛んできている部分は埋没しないで非常にうまく活躍した感じがしますし、鮫やんのセクハラは別として、スコッチにもちゃんとハマるというオールマイティなところもあって、安心して観ていられます。
木村さんご自身は他作品との掛け持ちもこなして、在籍3年でかなり成長した感じが見られます。

後任のナーコは全くの新人だったのと、アッコの築いた難しい立ち位置を継承するのに結構苦労なさったのではないかと思います。
結構「箱入り娘」的な扱いになってしまったのはちょっと残念なところでありますが・・・。
(友さんご自身はサバサバした性格なので、あまり気になさっていないかもしれませんが)

ところで、9月後半から10月というのは、マスコットガールの降板時期という感じなんですよね。
ただ、後年になると10月はゴリさんの殉職というのが「そそり立って」しまうので、印象が薄くなってしまいましたが・・・。

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井川利三、検挙率98%の男

2012-07-10 00:43:30 | キャラクターへの思い
自分自身のなかで一旦区切りをつけるために、トシさんについて書いてみます。
地井さんと太陽の関係については、結構書いたつもりなので・・・・。
以下は、基本的はトシさんのデータです。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
井川 利三 巡査部長 すっぽんのトシさん=地井 武男
生年月日:1943年5月5日
出身地:鹿児島県
(526話~PART2最終回)
 河南署で有名なベテラン刑事だったが、殉職したゴリさんの後任(実際には長さんの後任)として一係に配属。
食らいついたら離さない捜査が身上で、コツコツとそしてジリジリと相手を追い詰める。政界に詳しい。射撃の腕も上々で、ゴリさん亡き後の「ライフル」担当に就任。見た目ではわからないが、かなりのタフマン。「うわばみのトシ」の別名を持つほどの酒豪で、どんぶり酒なのは彼にとっては水のようである。家族とは様々な問題を重ねたが、1984年6月に妻・圭子と離婚。最終的には長女・由利と同居。
本当に刑事しかできない男。
土方歳三を敬愛しており、自らの「トシ」というあだ名は気に入っている。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

1982年8月、長年ボスの女房役として寄り添っていた長さんが自らの希望で警察学校へ転出したわけですが、
おそらく、長さんの後任人事はちょっと難航していたのだと思います。
ボスもまさかいつものように新人刑事を拾ってくるわけにもいかず、かといってスコッチやジプシーのように凄腕だけれども問題がある刑事を迎え入れるわけにもいかず、また粘り腰の強い刑事を探していたんでしょう。
トシさんにどうやって目を付けたのかは不明ですが、既に河南署で定評があったトシさんをスカウトするのは簡単ではなかったと思います。

制作側を察すると、地井さんの人選はおそらく梅浦P氏が主体だったように思います。地井さんご自身東宝色が強い方という印象があるのと、フジの江戸シリーズ等とのかかわりが深かったところもあると思います。
いづれにしても、10月の登場は当初から想定されていたのではと思います。
これに突如、竜さんの強力な要望でゴリさん殉職が入り、タイミング的にトシさんは「ゴリさんの後任」となったわけですが・・・。
なので、#526では全くゴリさんのことは触れません。
ただ、敢えて触れなかったのかもしれません。

トシさん登場は台本では由利と浩史の間に「圭一郎」という幻の長男が居ながらオミットされ、長さんと同じ家族構成になりますが、野崎一家と違い、一見醒めた現代的な子供たちと全面的に夫に信頼を寄せるわけではない妻という少々温かみに欠けた家庭が描かれます。太陽の新たな挑戦、「家庭を顧みない夫の実像」としてトシさんの存在を描こうとしたところは、実はすでに画面から滲み出ていて、確かに部下を家メシに誘うなどしながらこの話のトシさんは後年と比べても落ち着いた大人な感じに仕上がっています。
さらに、予告編の「検挙率98%の男」というキャッチフレーズ通り、ラガーに結構捜査のイロハを講釈したりし、捜査に行き詰った時、息子の浩史を囮に仕立てたりと、捜査に対する執念は今までの藤堂チームの中では群を抜いています。
今までのメンバーは家族を巻き込むことを極端に嫌っていましたから、これも新味だったと思います。

前にも書いたと思いますが、トシさんの七曲署着任初事件は前任署でやり残した事件であり、その事件に対し執念を燃やしていた・・・というのは、スコッチ登場編と同じなわけです。
さらにゲストの北條さんまで同じ。
そして、演者とキャラクターのギャップという点でも同じだと思います。

当初、地井さんはもっとアクティブなキャラクターを演じたかったようですが、そのあたりの欲求というのは「襲撃」あたりから解消されていきます。
その前後から地井さんご自身のキャラクターとの融和が始まった感じでしょうか。
それでも、「刑事しかできない男」という部分では終始一貫した感じで、必要以上に弾けない部分は続きます。

ただ、「離婚」から結構柔和になっていく感じがします。
バツイチネタを振られてもちゃんとボケてましたから(^_^;)

トシさん主演編は、

少女との交流
同年代の男同士の葛藤
わが子との交流
刑事のプロとしての意地

というのがメインテーマに挙げられることが多く、特に「刑事プロ編」は後期の甘口な傾向にパンチを入れるスパイスになっていました。

普段は確かに目立たずしゃしゃり出ませんが、誰が主役でもスッポンとうわばみ的行動はトシさんの出番です。
その食らいつきぶりは、眼はスッポンではなく蛇のような眼差しで相手を見据えますし、容赦のない部分があります。
ただ、それはあくまでもターゲットの前だけで、藤堂チームの中では熱く捜査にあたる前向きさとリーダーとしての余裕もありました。
間違いなく、上司は立てて部下には厳しいながらも優しいというのが底辺にあり、それに加味して普通の男っぽさも持ち合わせているという希有なキャラクターでした。

長さんは「父親的普通っぽさ」なのですが、トシさんのそれとはやはり違う、言ってみれば等身大的な男の魅力ということだと思いますが、それを表現するというのは非常に難しい。

なかなか簡単に言葉では表せないのですが。

と、長々と書いてしまいましたので(^_^;)

要は、トシさんはじっくり太陽本編を鑑賞して味わいましょうということだと(^_^;)


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スコッチからのジプシー

2011-01-31 12:39:10 | キャラクターへの思い
【俺はジプシーびいきか?】

スコッチの死は、いろいろな意味で一つのケジメになったと思います。
というか、時代の終わりでしょうか。
それこそ、スコッチ登場から続いていた、「何処かでスコッチが居る、何かあったら助っ人に来る」というのが無くなったわけですし、更にビターなドラマを本格的に太陽が取り組んだ象徴とも言える存在だったので、このスコッチとの決別は10周年記念前ということであまり採り上げられませんが、太陽にとっては大きな一時代の終了でありました。
しかし、その様々な表裏事情がいろいろと整理できていない時期に三田村さんの参入というのは、必殺をつまみ食いしている私にすると、非常に正当な流れに見えたのと、あのゴタゴタした時期によく三田村さんを「おさえた」なぁ・・・という驚きとで、肝心なキャラクターや中身についてはひどく無関心だったと思います。
というのも、スコッチで大体の「クール刑事」的な事というのはやり尽くした感じもありましたし、初期は一係に馴染まないというのは当然として、あの時点でまだ必殺と掛け持ちだったわけですから、「片肺設定」も出番を少なくするための苦肉の策ともう当時から理解していました。当然「片肺設定」はそのうちあまり重要視されなくなるというのも正直感じていました。なので当初、ジプシーを観る目線としては秀の延長線上だったと思います。
ただ、スコッチと決定的に違うのは、幼い時に両親を殺されて、里親の元で育てられたこと、要するに昔から「ジプシー」だった事と、自分から心を閉ざしていないこと、そして、本当は強烈な熱血漢であること。
何だと思います。
なので、一係になじむのも早かったですし、それが視聴者の要望であっても、特に不自然さは感じませんでした。
というよりは、ジプシーの方が解り難いクールさなんですよね・・・。

個人的に最初のジプシー(三田村さん)の印象がキャラクター云々よりも「よく出てくれた!」だったので、未だに好印象を持っています。

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久美ちゃんの魅力

2011-01-10 18:43:16 | キャラクターへの思い
【久美ちゃんの魅力】
ジーパン登場編、ジーパンの他に永井久美のクミちゃんも登場します。
みなさんご存知の通り、初代マスコットガールであり、シンコの欠場を補う為の補強的役割もありましたが、マカロニが持ち合わせていた「邪気の無さ」を持っていたので、シリアスな方向が多少強かったジーパンのサポーターとして有効に活躍していました。
なので、ジーパン編における久美ちゃんの影響力というのは強い。
クミちゃん本人も云ってますが、刑事部屋に一輪の花・・・というのはちょっと派手めな花ですが、それが丁度良いと感じたのは、個人的にはバップ初リリースのVTRを何度も観た結果だったんです。
久美ちゃん(青木さん)はどちらかと云えばモード系のメイクとファッションなので、子供にはちょっとドギツイ感じで少々怖かった記憶があります。
しかし、全体的なバランスを観るとそれほど浮いた存在にもなっていない・・・というか、一係自体がある意味、マカロニウエスタンでもGパンでもモデルでもヒゲでもラッキョでも子供(^_^;)でもなんでもOKという雰囲気があったというのは、実は最初からの事だったというのが再確認できると思います。
久美ちゃんの勢いは、それこそ一係のサポーターとして、ボスまでも納得させるものがあったようですから、ある意味隠れボスな部分もあったかも・・・(^_^;)
歴代マスコットガール中、無線機で連絡したのは久美ちゃんだけだったと思います。
テキサスとももっと絡んでほしかったですね・・・・もしもっと在籍していたら太陽の歴史も変わっていたかもしれません。


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吉野徹男という男がいた。

2010-12-23 02:45:28 | キャラクターへの思い
昨日は忘年会準備~幹事~司会~二次会~三次会と、へろ~状態と思いきや、今まで起きています(^_^;)
というのも、結果的に眠れなくなってしまう・・・。
ということで、なぜか吉野のことが頭を巡っていたので、書いときます。。。

【吉野徹男という男】

「山さんからの伝言」の日誌を書く前に、ちょっと独立して吉野のことが書きたくなりました。

最終登場作はいつもの「熱血単細胞」ではなく、しみじみとした感じで締めくくりました。
飯田に特別の恩義も無いのに、七曲署代表の如く葬儀の手伝いをしていたのは、ただただ吉野自体がやりたかったという人情的な衝動だったようですが、そういう行動は吉野らしいなぁと。

吉野といえば・・・
プレ登場編を含めると39話に登場、本格登場編「疑わしきは」そして「ともしび」「ゴリラ」「バイオレンス」「バラの刺青」は主役級の活躍を見せます。
単細胞で直情的、でも素直なので愛される・・・太陽ではあまりいないステレオタイプの男ですが、それが一係のメンバーと絡むと相当面白くなるんですよね。

スニーカーの後輩、ゴリさんを心底尊敬し、ドックとはお友達関係、スコッチ不在時の助っ人、ナーコに片想い、ボギーの空手の師匠など、それこそ鮫やんと令子に次ぐ一係ディープっぷりです。

ただ、被害に遭うことが多々・・・足撃たれたり(二度)、情報漏洩の犯人に仕立て上げられようとされたり、犬が噛みつくかどうかの実験台にされたり、人間凶器にボコボコにされ生死の境を彷徨ったり、少年少女にボコられたり・・・。
観ていてかなり不憫になったものです。

恐らく登場当初は新人ながらある程度「出来上がっていた」スニーカーのよきサポーターとしての位置があったと思いますが、ドック登場後はスニーカーとゴリさん以外にも接点を持ち始めます。その活躍はレギュラー並みの派手さがあり、岡田P氏が「ゆくゆくはレギュラーにしたかった」という思いは、横谷さんへの「情」以上にモノがあったと思います。
更に1982年11月には少年課刑事として昇進し、後期のメンバーとの接点も深めましたが・・・。
警邏係時代は一係の捜査に参加しても違和感がなかったのが、少年課の刑事ということで、なかなか扱い辛くなったところで、出演作はあっても出番が短くなってしまったことは否定できないところですし、残念な面でもありました。

ボギーまでは上下関係がはっきりしていたのですが、ブルース以後のメンバーとは変な状態になってしまったのも残念なんですよね・・・・ラガーは「吉野さん」ですから、末期メンバーとの関係性がちょっといい加減になってしまった・・・。

「山さんからの伝言」まで約7年、あの頃には鮫やんを除きマミーに次ぐ古株でしたから私の思い入れも強いわけで。
特に師匠格であるゴリさんを吉野を見て思い出してしまっていました。
太陽は変わっていくけれども、吉野は変わらないという安心感はありましたね。


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