限界突破けぶでございます<(_ _)>
あぁ・・・無情<なんのこっちゃ。。。
▼テレ朝ニュースでサンテレビ太陽放送へ向けたような嬉しいインタビュー。
木之元亮 松田優作さんの一言がきっかけで伝説のドラマ「太陽にほえろ!」の“ロッキー刑事”に抜擢!
https://news.tv-asahi.co.jp/news_geinou/articles/900170370.html
サンテレビのロッキースターティングには丁度いい記事かと思います。
さて、サンテレビ太陽放送8/3は#254。
妻を暴力団内部のイザコザで亡くし幼子を抱えた男、同じ年頃の隆と別れて間が無い山さん、その男なりの命を懸けた復讐、それを止めようとする山さんも命をかけて阻止しようとする、男の命のかけ方を描きます。
拳銃、コルト・ディテクティブスペシャル(コルト・ローマンより小ぶりなイメージ)を巡って起きる悲劇。

最初は3年前に竜神会の権藤が殺人を犯した際の凶器、次にはその拳銃を預かっていた子分が権藤を強請って逆に愛人と共に殺され、そしてその愛人の夫である秋月が権藤を強請りそして狙われる・・・拳銃が警察以外の誰かの手にある限り輪廻するところを断ち切ろうとした山さん・・・というよりは、妻を亡くし、2歳の幼子が家族として残った男同士のシンパシーというか、それそれ絡み合う感じで話は進みます。
秋月という男は、かつてスーパーを経営して失敗し多額の借金を背負い、妻を夜の仕事に出さざる負えなかった中で、妻の裏切りも何もかも飲み込むように受け取り、権藤に妻を亡くした慰謝料を公然請求し、何かあった場合には子供に金を残せるようにと画策し、自分の生命を賭ける。
その秋月に山さんは同じものを感じながら、決定的に違う「子供の為に何が必要か」という部分を、山さんが捨て身で示します。
という、非常に重いテーマではあります。
とは言いつつも、ただ重いだけではなく、画面を味わう旨味みたいなものもあるので、見入ってしまいますいつも。
ところで今回は覆面車が殆ど次作に出番が回ってしまい(^_^;)、セレステやZが登場、セレステはこれから後2度ほど登場、Zは以前にも使用されているものです。でも、クラウンの代わりがあのボロボロのグロリア?

山村「あんたの息子は・・・父親を失わなくてよかった・・・・そして・・・私の息子もだ・・・・。」

【地上波】サンテレビ・ボン単独編
8/3(日)
11:00~11:55
ドラマ 太陽にほえろ!(ボン単独編 第10話 又は スコッチ登場編 第38話)
サンテレビ1(地上波)
第254話 52.06.03 子連れブルース (山さん)

レギュラー:藤堂俊介
石原裕次郎
石塚誠
竜雷太
島公之
小野寺昭
田口良
宮内淳
野崎太郎
下川辰平
山村精一
露口茂
矢島明子/木村理恵
ゲスト:東野英心
遠藤征慈 磯村健治 橋本菊子
永田博文 邦創典 宮里貴彦 三沢もとこ
加藤武
脚本:播磨幸治
監督:木下亮

山さんとゴリさんは署の前で妻さがしの幼子を抱えた男に出会う。ちょうどそのころ、噂ではあるが竜神会の大幹部である権藤が3年前に起したとされる殺人に使われた凶器である拳銃を持っているという権藤の子分・北沢が消えた。
その話をしていた直後に北沢と女が殺される・・・一緒に居た女は既婚者で、子供の診察券から身元が判明したが、それが例の幼子を抱えた秋月の妻だった。
権藤にはアリバイがあったことから、殺し屋が北沢たちを殺したとみられ、さらに秋月の家も荒らされていたことから、拳銃は権藤のもとには戻っていないと判断した山さんたちは秋月に拳銃の事を訊くものの彼は知らないという。
そのうち、秋月は権藤の目の前に現れ、妻を亡くした「慰謝料」を公然と請求してきた・・・・。

隆と別れた後の山さん主演編は間接的に亡くなった高子や隆の事を思い出させる話が多く展開されますが、今回は秋月親子に対してかなりストイックにしかも静かに守ろうとする山さんが描かれます。
木下監督のシャープな演出、そして抑えたBGMで、この作品独特の雰囲気を醸し出しています。
財産失って、妻も失って、子供の為に自分も消そうとする男と、それを何とか阻止しようと自分の生命を賭ける山さんも子供の為に生き残らなければならないジレンマとのせめぎ合い。
高子が居たころはそこまで考えなかった山さんの変化がこの作品でも確認できます。
と、ここまでくるとロッキー登場は目の前ですね。

*「民芸店の女」とこの話を踏まえて「山さんからの伝言」を観ると、コクが出てきます。
何となくこの頃の迷える山さんがあの結論に達する過程みたいなところの落としどころになると。
*この回より銃器類協力のMGCボンド・ショップが参加、ゴリさんがコルトトルーパー、それ以外のメンバーはコルトローマンを所持。ただし、次回はいつものハイパトに戻りますが(^_^;)
*東野さんの巧さが一番出ている太陽ゲスト作だと思います。
*加藤武さんがゲストの締めにクレジット。
この形式は久々でこれ以後は無かったような・・・あったっけ・・・。。
*とにかく覆面車が変形技、レギュラーはクラウンの室内しか映らず、これから結構目立つセレステや、「刑事失格!?」でスコッチが拝借したZがスプリンターの代わり(^_^;)、そして地味にガードレールにぶつかっていたボロボロのタテ目グロリア。締めはボスのプレジデント(丸目マイチェン後)。

=ロケ地検索=
竜神会はおなじみの事務所ビル(西新宿7丁目)
新宿副都心太陽通り
小児科医院は世田谷区経堂5丁目
秋月のアパートは三軒茶屋近辺?
新聞販売店、運河近辺は北品川1丁目
ラストは砧3丁目、砧温泉の煙突が見える。
