「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ファミ劇太陽放送12/13(最終回)=ジーパン・シンコ、その愛と成長と死・・・・・

2019-12-13 05:31:55 | ファミ劇日誌
12/13のファミ劇太陽放送、今回の放送最終回です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編

12/13(金)
6:30~7:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#111
ファミリー劇場HD(CS)



第111話 49.08.30 ジーパン・シンコ、その愛と死 (ジーパン・シンコ)

セミレギュラー:ハナ肇/
           菅井きん
ゲスト:手塚しげお 
皆川妙子 石井宏明
 鳥井忍 辻義一 鹿島信哉 苅谷俊介 浅野謙次郎 森正親 西山健司

脚本:小川英
監督:山本迪夫

城西署管内で拳銃不法所持のチンピラ・会田を逮捕したジーパンたち、警らの警官に会田を引き渡す。
会田の気弱なその表情にいつになく気になったジーパンだった。
その直後、ジーパンはシンコにとうとうプロポーズし快諾を得る。
一方、会田を護送中だったパトカーの中から警官の遺体が発見され、会田が消えていた。
シンコは退職届を提出したものの、2人の結婚についてシンコの父・宗吉は刑事の女房がどんな生活を強いられるか知り抜いている為、「刑事」だからということで断固反対、誰の意見も寄せ付けなかった。
そんな中、会田を調べるジーパンは、会田が相手の婚約破棄などで自暴自棄になっていたことを知り、何となく同情してしまう。
さらに会田が警官殺しという暴挙に出たのは「暴力刑事」として名高いジーパンのせいという声も出てくる。
しかし、その件については山さんの調べで竜神会が裏で糸を引いていることがわかり、会田は利用されているのではないかと思われた。
その直後、会田はスーパー強盗を働き、ジーパンは現場に駆けつけるものの拳銃を発砲できず取り逃がしてしまう・・・・。
発砲出来なかった自分を責めるジーパンだったが、山さんはそれは間違ってはいないと諭す。
公私とも超えないとならない壁に突き当たったジーパンに、ボスは助け船を出すかのように、宗吉に淡々と今のジーパンの心境を語った。自らが成長しようと苦悩しているジーパンの成長を見守ってほしいとボスは宗吉に頼む。
そんなころ、会田の存在が危ういと感じた竜神会は、会田を「消し」にかかろうと動き出し、そのすきに会田は七曲署のジーパンのもとに助けを求める電話を入れる。
会田のもとに駆け付けたジーパンだったが、一足遅く会田は竜神会の車に拉致される。ゴリさんのサポートのもとジーパンは竜神会の車を追うが、途中ゴリさんが事故に遭いひとりで追跡、廃工場まで追い詰める。
ジーパン対竜神会の壮絶な銃撃戦が始まる。
放り出された形で一つのところに固まって恐れ戦いていた会田の表情が変わっていった。そこに一丁の拳銃が転がってきた・・・・・。


婚約、犯人への情に対しての迷い、今まで「無頼」で通してきたジーパンが全く考えていなかった部分での迷いが生じてきます。
周囲がそれを理解し、ジーパン自身がその迷いに真摯になって向き合おうとしていた矢先にありえない悲劇が起きてしまいます・・・・。
太陽第一期の終焉にハナさんも#52以来1年ぶりのご出演、石原プロの面々もゲスト出演され盛り上げます。

クライマックスの壮絶な銃撃戦、太陽では珍しい西部劇的に「バッタバッタ倒す」ものですが、これは現場で優作さんと山本監督が決めた事のようです。
その撮影が白熱し、日のあるうちに撮影が終わる予定が、すっかり陽も暮れてしまったとのこと。

作品自体は、被弾シーンの「なんじゃぁこりゃあ!!!」が有名過ぎて、本編の「ジーパンの成長への苦悩」がかき消されている感じがしますが、
太陽のみならず、他の刑事ドラマの殉職編の実際的なモデルケースになった本作を是非ご堪能ください。

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ファミ劇太陽放送12/6=山さんの危険なシンパシー/己の「猟犬」を知り、シンコと危機を乗り越えるジーパン

2019-12-05 23:42:58 | ファミ劇日誌
12/6のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編

12/6(金)
6:30~7:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#109
ファミリー劇場HD(CS)


12/6(金)
7:30~8:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#110
ファミリー劇場HD(CS)


第109話 49.08.16 俺の血をとれ! (山さん)

ゲスト:水谷豊
横光勝彦
 綾川香 吉田未来 
小沢直平 松尾文人 竹田将二 菅原慎予 尾崎八重

脚本:小川英 朝倉千筆
監督:山本迪夫

明け方、宝石店に女一人を含む3人組の短銃強盗が押し入り、一億二千万円相当の宝石が強奪された。
偶然その付近を歩いていた山さんとジーパン、ジーパンがちょっと離れた間に山さんは宝石強盗一味に遭遇する。
その一人の若者の顔に山さんは見覚えがあった。
山さんは隙を突かれ殴られ拉致、その現場にジーパンが駆け付け、その若者に向かって発砲、被弾する。
しかし、一味は若者と山さんもとろも逃走してしまう。
いつもは慎重派の山さんがなぜ!?
逃走中の犯人車はとうとう白バイに見つかったが、一味は山さんに拳銃を突きつけふたたび逃走したが、白バイ警官は隙を見て小型発信器を車に仕掛けることに成功した。
そんな時、長さんが山さんが探していたという「サブ」という傷害事件を起こした前歴のある若者の事を思い出す。
サブの怪我は手術が必要であり、憔悴しきっていた。
一味は車を乗り換えたが、山さんは乗り捨てた方の車の屋根に「セフ」と指で書き残した。
その「セフ」が意味するものは何か、一係の刑事たちは首をひねった・・・・・。


山さんが感情移入すると命まで投げ出す勢いだという、典型的な例です。
若者=サブが失血していく中、山さんは自分の血を提供、山さん自身の生命の危機を迎えます。

ゲストはメインに太陽ゲストとしては最後となる水谷豊さん。

山さんの生命の危機というのは、考えてみるとあまり無いんですよね。
シリーズ構成も敢えてそういう事態を避けているという感じもあって、だからこそ山さんには「慎重派」という印象が強いですが、
山さんもごくまれに、まるでツボを突かれたかのように危険へ突進する場合もあり、本作もそのツボがハマってしまった事件だったと。

豊さん最後のゲスト出演で、その若者と山さんとの「関係」がキーワードになってきますが・・・。

それにしても、無尽蔵に山さんはその若者の為に血を採られるわけで、あわや失血死。
そういう突然思いっきった事をする危うさは実は山さんの魅力だったりします。



第110話 49.08.23 走れ猟犬-ジーパンシンコその愛.3- (ジーパン・シンコ)

ゲスト:今井健二
石川政五郎 福崎和宏
小高まさる 花巻五郎 関虎実(セキトラ・カーアクション)

脚本:長野洋
監督:山本迪夫

覆面車でパトロール中のジーパンとシンコは、銀行の前で駐車中の不審な車を発見、二人が居りかけたとき、二人組が銀行から飛び出してきた。
犯人たちは車で逃走、その時学校帰りの少女を撥ね飛ばしていた。
シンコは少女に気付き駆け寄ったが、ジーパンはそれに気づかず犯人車を覆面車で追跡、犯人車は運転を誤り電柱に激突、もう一人は逃走してしまう。
追って駆け付けたゴリさんたちと合流したジーパンは犯人たちの車が銀行付近で少女を跳ね飛ばしていたことを初めて知る。
少女は手当が遅れて死んでしまい、まるで猟犬のように犯人を追跡したジーパンをシンコは非難、ジーパンはそれを衝撃をもって受け止め、自己嫌悪に苛まれる。
酒を浴びるジーパンだったが、ボスから雷が落ちる。このような時に振りむくことが許されない、猟犬になれと。
ジーパンも死んだ少女の為に犯人は俺の手で挙げたい
やがて、死んだ犯人が仲間とたむろしていた公園をキャッチした一係、ボスはジーパンを潜入させ、シンコをサポート役に指名する。二人はまだギクシャクしていたが・・・・。

ジーパン殉職「前夜」の厳しい試練と危機、ジーパンとシンコが今までの愛情が一気にこの危機を乗り越えたことで燃え上がるという、殉職編とセットで必ず見たい名編です。
既にジーパン自身はジーンズを脱ぎ捨て、白いサファリスーツに身を包んでいますが・・・・。

刑事として邁進一途だったジーパンの目前で起きる事故。
犯人追跡の中で関係の無い幼い命が失われてしまったことへの、ジーパンの贖罪は、ストイックに事件を解決する方向へ。

事件の黒幕を暴くために潜入捜査を試みますが、次第に雲行きが怪しくなってきた中で、シンコまでその渦中に飛び込んできますが・・・。

こう言ったらちょっと違うかもしれませんが、

ジーパンとシンコのカップルは太陽史上でも実に生々しい組み合わせでした。

リアルなカップル然と云う訳ではなく、何と言うか「激愛」というか。

劇的ではあるけれども、芝居臭いわけではないところは、優作さんと関根(高橋)さんの演技の懐の深さを感じます。

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ファミ劇太陽放送、終了(一旦?)

2019-12-04 06:48:46 | ファミ劇日誌
この前の東京行き、それとロケ地検索をまとめ構想しているけぶでございます<(_ _)>
ちょいと書いていないことが結構あったので、高飛び報告は「後記」とします。

訃報も続きまして、中山仁さん、そしてルパンファンにはショックの井上真樹夫さん・・・また「声優」という表現でのニュースが多いのは致し方ないにせよ、ルパンの場合は「声の出演」であって・・・。
何とも寂しいニュースが続きます。ご冥福をお祈りいたします。


ところで、ファミ劇太陽放送ですが、茶屋町さんのツイートにもありましたが、ジーパン殉職を以て終了、1月にテキサス編という運びにはなりませんでした。
西部署はループ放送(また#1から放送)なのに比べると、寂しい限りです。
確かに、現在の「放送的」後ろ盾が太陽は弱い面があり、逆にいうと今まで放送されていたのは、視聴される方がいるというニーズに支えられてきた結果だと思います。
しかし、これからのファミ劇を考えると、現在のコンテンツで観たいという番組が無いのもあって、どうなるんだろうかという老婆心もあったりします。
CS放送が弱体化しているように見える昨今なので、もっと何かに「特化」して頑張ってほしいとは思いつつも、もうテレビ画面で作品を視聴するというスタイルも古いのかなぁ・・・なんていうことも思ったりします。

なんとも、切ない・・・。

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ファミ劇太陽放送11/29=殿下が交通事故!?当り屋の兄と盲目の妹の悲劇/ボスの最もやるせない事件

2019-11-29 05:46:24 | ファミ劇日誌
11/29のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


11/29(金)
6:30~7:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#107
ファミリー劇場HD(CS)


11/29(金)
7:30~8:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#108
ファミリー劇場HD(CS)


第107話 49.08.02 光のなかを歩め (殿下)

ゲスト:柏木由紀子
 柴田侊彦
 中井啓輔
 片山滉 橋本恵美子 金井進二

脚本:柏倉敏之
監督:木下亮

深夜、殿下の運転する覆面車の前に、突然男が飛び込んできて倒れた。相手はパチンコ屋の店員・大坪修治で、彼の怪我はかすり傷程度で済んだが、彼は島の信号無視を主張した。
病院へ運ばれた大坪は、無断で退院。殿下は大坪のアパートを訪ねて目の不自由な妹の由紀に会う。由紀によると修治は近く会社から目の手術費用を借りてくれることになっているという。
やがて交通事故の目撃者が現れ、殿下に過失が無かったことが証明され、修治は補償金稼ぎの当たり屋だったことを認めたが、殿下は由紀に同情して、無罪放免ということになった。
ところが、あるスーパー・マーケットで強盗殺人事件が発生、現場付近に捨てられていたタバコの吸殻から修治が一味の仲間だと割れた。
やがて由紀のもとに修治から手術費用が工面できたとの連絡が入ったが、由紀は兄に自首させようと思って出かけたが・・・・。


「もっとも優しい刑事・殿下」の基礎は市川森一さん脚本の「刑事の指に小鳥が・・・」が基なのですが、恋人・麻江が登場してから、事件関係者に同情していく殿下像というのがボチボチ出てきて、この作品含めたあたりからそれが加速していった感じがあります。
非常に甘い感じではありますが、それが太陽の一つの魅力として確立していきますが、今回はこの頃復活しつつあった殿下の惚れっぽさも加味されて、本作はほろ苦い仕上がりになっています。
それに冒頭では刑事としては窮地に落とされる「人身事故」(結果的には当たり屋の仕業)を扱っており、殿下自身も不運に見舞われる部分もあり、殿下にはつきものの「兄妹」というキーワードもあったりして、この比較的早い段階から殿下主演編の王道を踏んだ作品になっていると思います。

しかし、柏木さんの盲目で健気な女性像はなかなか良いです。



第108話 49.08.09 地獄の中の愛 (ボス)

ゲスト:田口計
 谷岡行二 菅本烈子
 五藤雅博 青沼三郎
 粕谷正治 吉中正一 山尾範彦

脚本:播磨幸治
監督:木下亮

麻薬中毒の少年が、オートバイの暴走事故で死亡した。ボスは、麻薬を扱う戸川を徹底的マークするよう一係に指示。
戸川を尾行した長さんと殿下は、戸川がゴルフ場で若い女性連れの中年の紳士が取引らしき動きをした為、紳士もマークしたところ、男は貿易会社の社長・津森泰造であることが判った。
ボスは津森の名前を聞いて顔を曇らせる。
若い女性の方は津森の娘で城南大生の恵で、さらに取引らしき動きをした時に受け渡されてマッチ箱からヘロインが検出され容疑は確定的になる。
ボスは自らの母校である城南大学に赴き、バスケットボール部の後輩、キャプテンの北沢良と会う。彼は恵と婚約を交わしており、ボスはその仲人を頼まれていた。
ボスは、良に「恵はお前だけが頼りだ」と厳しい顔つきでいうものの、良は何の事なのか解らなかった。さらに仲人の件も断ってしまう。
自分の懇意にしている後輩たちを巻き込んでいるこの事件にボスは悩みながら、本格的に捜査が開始させた。戸川と津森の取引に張り付いたものの、津森は逃げ、戸川は大金の入ったアタッシュケースごと拘束したものの、肝心の麻薬は津森を見つけ調べたものの出てこなかった・・・・。

太陽史上でも不幸話ランキングでは上位に入る勢いのやるせなさが残る作品です。
ボスの後輩が絡み、自分の父が犯した「犯罪」を自らの身でさらけ出そうとする娘の姿は壮絶です。
それに、いままで幸福だったカップルがどん底に陥れられるのも辛いところですが・・・・。
城南大学バスケット部員はアクション系常連俳優さんの巣窟という見どころもありまして(^_^;)
吉中正一さんはどう見ても大学生には見えない・・・(困

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ファミ劇太陽放送11/22=同じ殺された警官の父を持つジーパンと若者の葛藤/殿下を慕う若き警官の悲劇

2019-11-21 06:45:37 | ファミ劇日誌
11/15のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


11/22(金)
6:30~7:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#104
ファミリー劇場HD(CS)


11/22(金)
7:30~8:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#105
ファミリー劇場HD(CS)


第104話 49.07.12 葬送曲-ジーパンシンコその愛.2-(ジーパン・シンコ)

ゲスト:宮本和男
 長浜藤夫 沖田駿一
 西川敬三郎 小倉雄三 神田正夫 新井孝文 荒木生徳 松野邦夫 林寛一 今井和男

脚本:播磨幸治
監督:竹林進

ここしばらくは、どちらかというとジーパンとシンコの関係とそれにまつわるような話や危機話、というよりは初期より主演編が減って先輩のサポートにまわることが少なくなかったジーパンが、久々にジーパンの「生い立ち」を生かした作品になっています。
自分のせいで、自分と同じような「殉職警官の息子」をつくってしまったという自責の念に駆られながら、心底怒りながら表面的には冷静に捜査を進めるジーパン、しかし本当はジーパンのせいではなく、その息子の「因縁」で父親は殺されてしまったというやるせない結果になります。
ただ、ジーパンとしてはそれが自分のせいでもそうではなくても、自分の目の前で父親の警官が殺された事実は変わらず、増々激高するわけですが・・・・。
そのジーパンの怒りを理解し、今回はシンコがジーパンのサポートに回ります。

今回のゲストは三景啓司さんが太陽初登場です。
また、「フォー・セインツ」解散後の比較的早い段階、俳優業をやり始めたばかりの荒木しげるさんも登場します。
今回本編で使用される「葬送曲」はテキサス編に入ってから随時使用され、後年は殉職や予告編でも使用される名曲になっていきます。
クルマネタでは、マカロニ編末期より活躍していた40系クラウンの白パトが黒く塗装され、ジーパンの乗る覆面車として破壊されます。



第105話 49.07.19 この仕事が好きだから (殿下)

ゲスト:池田秀一
 松木路子
 八代るみ子 槙ひろ子 石川敏 鳴海吾郎 兼松隆 関虎実

脚本:長野洋
監督:竹林進


ジーパン編の殿下主演作はまだそれほど多くなく、その主演作も強烈な作品ばかりの為、もうちょっと多いのではと感じてしまう時期ですが、100話以後はコンスタントに制作されていきます。
テキサス登場以後は、シンコの抜けた部分に関しては殿下が台頭した感があり、殿下自身の本格的な人気の盛り上がりはもうちょっと待たなければならなかった時期、その準備段階という見方ができます。
なので、女性がらみの事件が殆どだったりします(が、鮫やんは除くです、ハイ)。

この話もその一環で、森山姉弟を兄弟のように思っている殿下が描かれ、姉・亜矢子との淡いロマンスも見て取れます。
ただ、警官である弟のその殿下と亜矢子の関係性を逆に行くような垂直転落には、ちょっと心苦しいところがあったりしますが・・・。

本来は正義感溢れる警官が、女性がらみでどんどん自己中心的な堕ち方をしていきますが・・・。

一気に反転してしまう警官の人生と、それに関わってしまった殿下の追跡と説得、そして最後は殿下自身にも寂しい結果が訪れます。

まだまだ殿下の「厄」は払えない時期なので・・・。

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ファミ劇太陽放送11/15=危険な激愛、シンコの親愛/狼を見たオオカミ少年にゴリさんは・・・

2019-11-15 06:04:07 | ファミ劇日誌
済みません、昨日は寝落ちしたけぶでございます<(_ _)>

遅くなりましたが、
11/15のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


11/15(金)
6:30~7:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#102
ファミリー劇場HD(CS)


11/15(金)
7:30~8:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#103
ファミリー劇場HD(CS)


第102話 49.06.28 愛が終った朝-ジーパンシンコその愛.1-(シンコ・ジーパン)

ゲスト:江夏夕子 
 内田喜郎 
 三井恒 向井淳一郎、石井礼子 長田純一 長橋悟

脚本:市川森一
監督:木下亮

ある夜、シンコはボスから一組のカップルのスライド写真を見せられた。
男は覚せい剤の密売グループの一人、吉行昭。
女は意外にも七曲署少年課の婦警・三好(当初・三村)秋子だった。
驚くシンコに対し、ボスは秋子を裏で保護してほしいと頼んだ。利用するだけ利用して邪魔になれば消す・・・・・というのが彼らの手口だからだ。
一係では密造所を突き止める為、手入れのニセ情報を流して、秋子の動きをさぐることにした。
秋子からの連絡を受けた昭はスポーツカーで外出、ゴリさんたちが尾行した。
一方、秋子は署から早退した。
秋子のアパートまで尾行したシンコは、昭に自首させるよう秋子を説得、その時、尾行に気が付いた昭から電話が入り、一緒に逃げようと秋子を誘う。
秋子はシンコの拳銃を奪って、行かせてほしいと頼んだ。
冷静に対応するシンコだったが、秋子に恋人の存在をきかれ、はじめてジーパンへの恋心を打ち明けた・・・・・。

この作品からジーパン編のクライマックスに向かいカウントダウンという格好になっていきますが、第一弾であるこの作品は同じ七曲署の婦警であるシンコと秋子の「愛情」という部分にスポットが当てられながら、秋子の破滅的な愛情がシンコのその時の現状との裏返し的な対比がされており、今までゆっくりと盛りがってきたジーパンとの恋愛も一気にヒートアップする感じがあります。

そうは言いつつも、物語はファーストシーンの衝撃(^_^;)とクライマックスのシンコ激情を除き、BGMも抑えた感じで淡々と進んでいきますが、それが逆にその影法師的な女性警察官2人の感情を浮立たせることに成功している感じがします。

ジーパンはあくまでも今回はシンコのサポーター的役割なので、ほぼシンコのひとり舞台と言っていいと思います。


第103話 49.07.05 狼を見た少年 (ゴリさん)

ゲスト:上田忠好 
 小高賢
 目黒幸子 橋爪功
 安藤純子 石山克己 石丸博也

脚本:柏倉敏之
監督:木下亮

初夏の昼下がり、蝶を追っていた少年・勉は突然銃声を聞いた。
林の中に入るとつつじの花のそばに一人の男が倒れていた。勉と顔を合わせた犯人は勉を追うが見失ってしまう。
勉は七曲署に駆け込んで殺人現場を見たと訴えたが、ゴリさんと殿下が勉に案内をさせて林の中へ行ってみると、犯人はもちろん死体も消えていた。
近くで銃声を聞いたものも居ない。
父親の話によると、勉はいつも嘘ばかりをついている「狼少年」だという。
ところが翌朝、別の場所で男の射殺死体が発見された。
被害者の衣服からつつじの花粉が発見されたと聞いて、ゴリさんはハッとなった・・・・・。

久々に少年が絡む事件で、太陽的「赤ずきんちゃん」。
とは言いつつも、子供寄りの話ではなく、当時からあった「鍵っ子」問題を採り上げながら、「狼」である殺人犯が少年に迫る怖さの方が結構際立っている感じです。演じるは上田氏はマカロニ死す等で気弱な情報屋のトクさんとしての印象が強い為、この作品での凶悪さはそういう意味では面食らう感じではあります。

ある意味ハッキリとしたステレオタイプの大人像はその殺人犯と、少年を嘘つきとして叱る父親(この頃神経質な男を十八番としていた橋爪功さん)ぐらいで、ゴリさんは成るべく少年に寄り添うような立ち位置に居ます。

というか、この話自体少年が前面に出る「子供番組」ではなく、土地転がしにまつわる殺人事件に少年が巻き込まれて恐怖を味わうという、「少年目線」からいくと恐怖作品と言えるかもしれません(^_^;)

クライマックスはヨットに乗るゴリさんと少年に襲いかかる犯人・・・と海上アクションも楽しめます。

しかし、本当にこの回の上田さん演じる小松の形相は怖い・・・。
これ、木下監督の硬質な演出もかなり影響していると思います(^_^;)

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ファミ劇太陽放送11/8=藤堂チームの孤独な闘い/殿下が巡りあった美女の驚愕なもう一つの顔

2019-11-07 07:03:39 | ファミ劇日誌
11/8のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


11/8(金)
6:30~7:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#100
ファミリー劇場HD(CS)


11/8(金)
7:30~8:30
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#101
ファミリー劇場HD(CS)


第100話 49.06.14 燃える男たち (ボス・チーム)

ゲスト:垂水悟郎
 清水紘治
 嘉手納清美 西田健 
 手塚しげお 遠藤征滋 
 上野綾子 石川真知子 久本昇
 鈴木瑞穂 見明凡太朗

脚本:小川英
監督:竹林進

ある日、ボスに警視総監の勅命が下る。
信用金庫総裁である滝川の娘・由利子が美容師・弘子と共に結婚式場から拉致された事件、捜査本部は本庁に設置されているものの、隠密にボスの独断で捜査を行うという困難な指令に一係は困惑する。
唯一の協力者として総監がお膳立てをした捜査本部のキャップ・北見警視はハナから一係を当てにしておらず、横暴な態度をとられる。
一方、犯人グループは大金とデパート爆破の未決囚の釈放を要求してくる。
ただし未決囚は愉快犯ということで組織的な繋がりは見つからず、その線から犯人グループの割り出しは出来なかった。
タレ込みから、犯人グループのアジトと目されるビルが判明、一係はそれらしき人間たちを確認し密かに張り込みを開始する。
地下駐車場の管理室に潜伏していることが確定的になったため、ボスは火災報知器を使った逮捕作戦を決行した。
しかし、北見警視は警官隊を引き連れビルを包囲し、それに気づいた犯人グループは即座に拳銃を抜き、刑事とバレてしまった殿下を狙撃、殿下は腹部に重傷を負い、犯人グループに逃げられてしまう。
北見はボスを非難する。
それに我慢ならなかったジーパンは北見に掴みかかるが、ボスがその彼を突き放しながら、自分を殴れという。
殿下は危篤状態、マスコミは非難、ゴリさんとジーパンは怒りを通り越して意気消沈、そんな中北見は身代金を払ったおかげで人質が戻ったと笑みを浮かべて現れたが・・・。


太陽100回記念作。
警視総監の勅命に、愚直に捜査を進める藤堂一家であるものの、様々な壁やアクシデントでグラグラの状態に陥ります。
事件も一旦解決したと思いきや、また・・・という展開ながら、そこでチームワークの回復を図っていきます。
それと同時に人命第一のボスの信念にもクローズアップされます。
今後のボス主演作のモデルケースともなる話でもあり、藤堂チームが所轄の枠を超えた特別班的な位置づけが決定する話でもあります。



第101話 49.06.21 愛の殺意 (殿下)

SPゲスト:酒井和歌子

ゲスト:村井国夫
 田利之
 佐々木敬子 五月晴子

脚本:鎌田敏夫
監督:竹林進

殿下は典子という若い女性と道でぶつかってしまい、買い物袋が破れ、中の夏みかんが転がり出てしまう。
このままでは典子一人では運べない為、殿下は典子の住むマンションまで同行した。
笑顔の爽やかな典子に何となくまんざらでもない殿下。
翌日、典子の兄である誠行の婚約者・美也子の遺体が発見される。
誠行は容疑者として拘束され殿下は典子に事情を訊きに行くが、典子は兄の犯行を激しく否定し、さらに事件当日は美也子と会食の約束をしていたが現れず、誠行も仕事場に電話をかけたが誰も出なかったと証言した。
さらに誠行と典子は一家心中の生き残りであることを殿下に話す。
誠行の仕事場の浴槽から美也子の毛髪が発見され、いよいよ誠行の犯行の線が濃厚になった中で、典子が一係に弁当持参で現れ是が非でも兄に会いたいと懇願し、誠行が犯行を強く否定していることから何か進展があるかと期待したボスは面会を許可する。
典子に会った後誠行は今まで犯行を否定していたのを突如翻し犯行を認める。
その様子にさすがに違和感をおぼえる山さん、典子のハンドバックの中身を偶然見て違和感をおぼえる久美、さらに典子に無条件で同情的だった殿下も、典子をマンションに送り届けた玄関先である違和感を憶える・・・・。


100回記念の一環で、酒井和歌子さんをSPゲストに迎え、冒頭からその酒井さんの演じる典子のサイコパスな行動を描いていきます。
殿下の久々のロマンスかと冒頭で思わせておきながら、既にそのすぐ後で期待が裏切られます(^_^;)
鎌田さん執筆作らしい単純に思われて結構複雑な展開、更に酒井さんの熱演、そして殿下が徐々にその典子の異常さに気付き、その典子を何とかしようと思いながら迎えるクライマックスの悲劇。

太陽作品の中でも色々な意味で異色作になっています。

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ファミ劇太陽放送、金曜日に「異動」

2019-11-04 18:21:31 | ファミ劇日誌
この一週間、ちょっと多忙と体調不良を重ねまして、失礼していたけぶでございます<(_ _)>
東京行きについては、みなさんからお誘いのご連絡を頂戴しています。近々おおよそのスケジュールをUP致しますので、ご都合と勘案していただければ幸いです。


ところで、ファミ劇太陽放送ですが、明日の放送は無く、

11/8(金)から、金曜日6:30~2話連続の放送となります。(#100から)

そして、ジーパン編は12/13にて終了予定、その後年内の太陽放送は無いようです。

なんというか、ファミ劇の編成がどんどん近代化して昭和の作品が放送されなくなってきていますが・・・。
それが、寂しいというか・・・(^_^;)

時代の流れなのかなぁ・・・。





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ファミ劇太陽放送10/29=ゴリさんのサバイバル持久戦/金が頼りの老婆にジーパンの優しさが・・・

2019-10-29 05:54:06 | ファミ劇日誌
さて、10/29のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


10/29(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#98
ファミリー劇場HD(CS)


10/29(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#99
ファミリー劇場HD(CS)


第98話 49.05.31 手錠 (ゴリさん)

ゲスト:溝口舜亮
 五藤雅樹 菅沼赫 上田耕一
 広田正光 今井和男 高村透 春江ふかみ

脚本:柏倉敏之
監督:野村孝

銀行帰りの商事会社・社員2人が死体となって発見された。奪われたのは給料資金の1,200万円。
容疑者として元社員の三原と指紋から松沢が浮かび、行方不明の三原の捜索する一方、松沢を逮捕するためゴリさんは食べかけの天丼を残し一係を後にする。
松沢を発見したゴリさんは追跡、手錠をかけるもののその瞬間に松沢が抜いたナイフで脇腹を刺されてしまう。
ゴリさんは自分の左手にも手錠をかけたが、松沢に引っ張られるまま、逃亡を共にすることになってしまった。
松沢が通りかかった乗用車を奪い乗り込むが、その道中ゴリさんは手錠の鍵を捨ててしまう。
たどり着いた倉庫に隠れた二人。
一方、必死になってゴリさんたちの痕跡を追う一係。
一時はゴリさんの腕を切ると豪語したものの、興奮状態が落ち着いてきた松沢に、傷を負いながらもゴリさんは自首の説得を試みる・・・・。


名作・凡作の差ではなく、テンションのアップダウンが激しいこの時期には、しっとりとした作品もあれば、サバイバル的な話もあったりして、それがジーパン編の魅力にも繋がっていると思います。
この重傷を負いながらも、食欲もあり、かつ説得を試みる余裕もあり、最後には松沢を救うというのはゴリさんじゃないとできない芸当(^_^;)ですが、逆に言うとゴリさんだからこそ安心してみることができる保険みたいなものも感じます。
容疑者と手錠で繋がれ逃亡する刑事ドラマ、日本のドラマでは先駆け的作品だと思います。
演出する野村監督はこの作品と#99のみ太陽に参加されている為、いつもとは違った独特な演出も観られ、それも見どころになっています



第99話 49.06.07 金で買えないものがある (ジーパン)

セミレギュラー:菅井きん

ゲスト:一の宮あつ子
 桜田千枝子 うたた賢
 田中力 田川恒夫 九重ひろ子 天理淳 安田泰三 上沢知子

脚本:小川英 田波靖男 四十物光男
監督:野村孝

拳銃不法所持のチンピラを追跡中のジーパンは、歩道橋で老婆・とみとぶつかってしまい、とみの持っているバックがその勢いで飛ばされて中に入っていた1万円の札束がばら撒かれてしまったが、ジーパンはそのまま気づかず追って行ってしまった。
歩道橋からばら撒かれた1万円の札束はあたりを通行していた人々が次々に拾い、自分のものと叫ぶとみの声はその大混乱でかき消されてしまう。
七曲署に駆けこんだとみはそこでチンピラを逮捕したジーパンと再会、ばら撒かれた札束はとみが息子夫婦の新居資金として銀行から卸したばかりの100万円であり、そのうち86万円が持ち去られたと主張した。
ジーパンはボスから金の回収を命じられ、とみと共に歩き回るものの回収できた金はわずかだった。
ボスはこの件を新聞記事にしてもらったところ、内本という男がトラックの荷台から26万円発見したと届け出があったが、内本はその頃発生した建設業者殺人事件の容疑者だった・・・・。

この頃、怖さ(^_^;)より優しさの方が自然に醸し出せるようになってきていたジーパンが、「屈折老婆」であるとみと絡みます。
ばら撒かれた金を巡る多い少ないに翻弄されながら、一方その件を利用しようとした殺人者の存在・・・という田波氏脚本に多く採用される、緩さと凶悪さが融合している面白い作品になっています。

これは個人的な印象なのですが、優作さんと札束って、何となく優作さんのイメージの一つとして頭の片隅にあるんですよね・・・(^_^;)

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ファミ劇太陽放送10/15=ボスはひとりの闘いに挑む?/凶悪犯に人間らしさを見た山さんの捜査

2019-10-15 00:01:05 | ファミ劇日誌
さて、10/15のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


10/15(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#96
ファミリー劇場HD(CS)


10/15(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#97
ファミリー劇場HD(CS)


第96話 49.05.17 ボスひとり行く (ボス)

ゲスト:赤座美代子
 今井健二 
 野々浩介 杉山元 香月淳 下塚一二 笹尾一行 池田宗博 茂木正 松田剣
 信欣三

脚本:長野洋
監督:斎藤光正

押し込み強盗犯はボスの古馴染みである元・暴力団組長である三田村平吉の倅・達男だった。
三田村に匿われていたもの、ボスが説得を依頼しそれをのんだ三田村だったものの倅が逆上し負傷、ボスがその前に立ちはだかり、足を撃ち抜いたものの逃げようとした倅は転落死してしまう。
三田村との関係に微妙な空気が漂うボスだったが、それから連続して暴走トラックに突っ込まれそうになったり、道路の鉄板を踏み外し転落しそうになったり、看板が頭上から落ちてくるなど災難に遭ってしまう。
そのボスへの刺客を偶然目撃したイラストレーターの神村琴江は車で襲われ入院してしまう。
しかも2重に記憶喪失にかかっている様子で、今は昔の記憶を取り戻し、最近の記憶を失っていた。
刺客の容疑者は、目撃者が記憶を失っていることを盾に犯行を否認する。
しかしボスは、目撃者の女性の「記憶喪失」を狂言だと見抜くが・・・・・。

斎藤光正監督の独特な演出と後に多用されるブリッジ曲の多用、そしてボスの危機というハードな展開ながら、合間には笑いも多少含んだ、全編見逃せないというか飽きさせない志向を凝らした作品になっていると思います。
また、ゲスト陣も日活映画の常連である信氏、おなじみの今井氏や赤座氏、下塚誠氏、その他おなじみの面々が揃い、この点でも飽きさせません。刺客の磯村健治氏(当時別芸名)がまるでマカロニなのも見ものかもしれません。


第97話 49.05.24 その子に罪はない! (山さん・シンコ)

セミレギュラー:町田祥子

ゲスト:伊藤孝雄
 石橋蓮司
 服部妙子
 平田守 小高まさる 清水吾郎 山田禅二

脚本:播磨幸治
監督:斎藤光正

一家4人が殺害、土地を売却した代金4千万が奪われた。
現場に残されたタバコの吸い殻の指紋から、前科5犯で指名手配犯の市川が浮かぶ。
市川は13歳の時に叔父を殺し、3か月前には質屋強盗を働いていた凶悪犯だった。
本庁から島田警部が参戦し、ジーパンとコンビを組むことになった一方、山さんはシンコと共に市川の幼馴染み・良子を張り込む。
やがて市川は島田とジーパンの手で宿泊施設で逮捕される。
取り調べで市川は質屋強盗は認めたものの、一家惨殺は否認、アリバイがあると言いかけて口をつぐんでしまう。
さらに市川は安産のお守りを持っていた為、山さんは今そこにいる市川という凶悪犯にもしかすると人間らしい心があるのか?とふと思う。
やがて、市川は犯行を自供するが、山さんとシンコは市川の過去を徹底的に洗い出した。
そして、市川の初犯、13歳の時の叔父殺しのウラに隠された以外な真実を掴んだ・・・・。

この頃の作品としては非常に暗い雰囲気を醸し出している話ですが、市川という一人の凶悪犯の「人間らしさ」をめぐり、山さんと本庁警部の静かな対立、そして市川自身の本来の人間性に焦点が向けられます。

先にも書きましたが、その市川に石橋さんというハマり役ゲストを迎え、さらに伊藤氏の島田警部が本庁警部としては比較的取っ付きやすそうな島田という役でご出演、今後伊藤氏のゲストの刑事役は憎めないが実は・・・という役柄で登場されます。
さらに今回はシンコがどこかアンニュイとした感じ・・・というか妙に色っぽいというか・・・という感じでで良子の張り込みを行うというのと、島田&ジーパンコンビという、なんとなく後年の「デカタン」(←ブルース)を彷彿とさせるオマケもあります。

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