「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

第494話 ジプシー刑事登場(!) 改訂稿

2024-02-13 00:04:22 | 台本書庫

空振りのお詫びと言っては何ですが、
放送42周年記念も併せて、
#494「ジプシー刑事登場!」の改訂稿台本を解剖。(台本所有=装飾のF氏)
とは言っても、「鉄人刑事登場」「アイアン刑事登場」など流転したジプシーの登場編でしたが、
改訂稿では本編と比べ大きな変更はなく、強いて言えば、捜査本部が喫茶店から会社事務所会議室へ変更となっています。
また、ドックのセリフが微妙に違っているのが目立つので、そのあたりは神田さんにお任せの部分はあったのかと思います。それと「野球の原選手」について、ボギー登場を待たずこの時点で既に野球ネタが見え隠れ、さらにドックブームのあられちゃんがセリフに明記されていますが、オミットされています。
そして、ゴリさんのセリフについても重大な変更が・・・・?
(ちなみに森岡と一実の密会場所フェニックスは砧5丁目不二ビル2Fにかつてありました。)


表紙。「!」がない。


中締めの沖さんが去り、三田村さんは竜さんヘッドの「3枠目」に。


森岡がゲストトップ。なぜ加藤大樹さんが本編ではノンクレに・・・・(^_^;)


冒頭、サブタイトルシーンは追加。


今、俺を悩ますシーン(^_^;)


村上(ほぼセミレギュラーの徳広夏生さん)のスナック(入口の藤堂チームと外観周辺は、新宿3丁目ポテトロード)のシーンはジプシーコロナにてツッコミシーンと内装は東宝オープン。


ここで重要な変更。ゴリさん、台本では99%の確信、本編では100%の確信。100%の方がゴリさんらしい。


シャワーシーン。カットされているが、ドックはどうしてもジプシーをandroidにしたかったのか(^_^;)


これもオミットされた野球ネタ。


警官隊15名!

捜査本部は喫茶店→本編は会議室へ

美彩堂見取り図

ゴリさんの一喝!

管理人室のテレビは小道具。

北里病院、東宝スタジオと、#493と撮影場所がダブる。

60%、100%論にはゴリさんも参加していた。
(後部座席に乗っている設定)

一実がネックレスを森岡から買ってもらうシーンも追加予定だったがオミット。

やっぱりドックのセリフが微妙に違う。

そしてどうしてもドックはジプシーをandroidにしたかったようだ(^_^;)

 


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#492「傷だらけの勲章」決定稿

2024-01-29 23:58:39 | 台本書庫

X巡回
茶屋町さんの太陽にゴットマーズ。#503で良いような・・・(母親の写真のくだり)
まさか、あれって超合金じゃないから!?

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

スコッチの命日に奇しくもBS松竹『必殺仕置屋稼業』放送開始。
「風雲竜虎編」の太郎さんもお玉も気に入っていたので、やっぱり必殺っていいもんですね・・・。
シリーズの中で脂がのりはじめた頃の藤田さんに沖さんの美しさ・・・・いやぁ・・・。
小職含め、当時は太陽含めこういうプロフェッショナルなプログラムをタダで観ることができたんだから、今思うととても贅沢な時代でした・・・。

スコッチの病気を確認するため、#492「傷だらけの勲章」決定稿 を確認。

スコッチの死の前回。ラガーの城南署時代に尊敬していた巡査部長・仲本が警備員として再就職した先で同僚が殺された事件。刑事だって臆病なんだという部分、仲本親子とラガーの殉職した父親との関係がラップしたり、これまでハツラツとしたフレッシュパワーだったラガーの影の部分が垣間見られる話です。
全体的には、シーンの合理化、ボスのセリフが少ないのが目立ったところです。
仲本を探るように山さんに言うシーンは一係の面々の困惑が台本には書かれていましたが、カットされるなどしています。


新宿コマでのロケは周知でありますが、とりあえず。

結構細々とカットや変更があり、仲本登場あたりはシーンの合理化されています。

なので、小道具の変更のほかはセリフの言い回し等が変更となっている感じです。

飛び出し「猫」は後で付け加えられています。このシーンって、「怒りのラガー」リフレインな感じで。

件の「肺に受けた古傷」、長さんが本編でもしっかりと話しています。

スコッチ、顔で人生相談。

おまけ

挟まっていた『セーラー服と機関銃』の打ち上げ案内です。

 


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#510 ラガーの大追跡 決定稿

2023-12-03 21:32:20 | 台本書庫

渡辺徹さんが急逝されて早1年。本当に早いものです。
やっぱり未だに実感が持てませんね・・・・。

さて、今回の台本倉庫ですが、徹さんをしのぶ意味と、太陽愚連隊のラガー本完成のご苦労様にちなみ、
#510「ラガーの大追跡」(1982年6月4日OA)です。

書き込み台本ですが、どうやら山本監督使用台本にように推察するものです。
徹さんとしては、ラガーの新人試練が明けた後、アイドルとして売り出そうとするあたりの作品、
500回記念ベルト期間のためか、西村晃さんの登板で新人と癖のある名優との競演、これ、当時はかなり意外性がありました。西村さんはまだ黄門様になる直前だったので、どちらかといえば強面的な部分の方が強い印象があった時期。
西村さん演じる志賀は戦後たたき上げの会社会長。戦中話等も入ってきてアクセントになっていますが、太陽で戦中要素が入ってくるのは非常に珍しいです。

西村さんの氏名は手書き。


冒頭、台本ではバスに乗って病院へ赴くラガーはカット。

その他は結構台本通り(^_^;)

しかしボスとドックのやり取りは変更(^_^;)

NCはボスの指示だけ本編使用。

志賀がラガーの追跡に気付くシーンはカット。
その方が志賀の「鋭さ」が際立った印象に。
それにしても志賀運転のカローラHTは、「クーペ車」「2ドアHT」などいろいろと表現が。

衣装のメモなど細かい。
ドックのギネスブックのくだりは台本にあり。

シーン割、志賀とラガーの対決が細かく手書き。

ラストも意外と台本通り(^_^;)

とりあえず、気付いた部分をUPしました。


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第493話 スコッチよ静かに眠れ (決定稿)

2023-08-06 08:14:04 | 台本書庫

・・・・さて、本日はサンテレビ太陽放送はお休みで、再開は20日。

早朝から号泣しているけぶでございます<(_ _)>
まあ・・・涙腺の緩さは年々増しているのですが、今回の記事のために#493、#494を確認。
いや、ツイッター=Xでよく殉職編のキャプや画像を見るのですが、小職は正直「。。。。いやぁ・・・」という心境で(^_^;)
殉職シーンではなくても、なんですよね。
そんな感じなもので、#493についてはスコッチの登場編と同じくメインテーマショートバージョンが流れるなか、スコッチの口の周りの血を拭くゴリさんを観ただけで号泣・・・・。

さて、先に書きました#493台本が到着。


小道具さんが所有していたものなので、ツイッター(旧)で話があった「血のりの量」のメモはありませんでしたが、「鮮血」の部分にマーキングはありました。
この本は「決定稿」なので、撮影に入る前の打ち合わせ用かと思われます。小道具が必要な内容箇所にチェックが入っており、メモとしては、警察病院用の銘板や医療機器等が中心。そしてロケ地「北里(病院)」「東宝№2(スタジオ)」「赤太鼓(澄江の店)」などのメモ。
おそらく改訂稿も存在すると思われるので、撮影中に使用されていた本は改訂稿となるようです。

内容的にはほぼ完成作と同じ流れになっており、カットされている場面も完成作へ入れ込んでも違和感ない状態です。ただ、既に知られているスコッチ最後の格闘場所が「大川町の廃工場」から「大川町の林」に変更されているというところは、決定稿ではまだ廃工場となっており、かつ臨終シーンからエンディングも決定稿は派手さは無く、完成作の方が悲哀の密度が高いものとなっています。

撮影は1981年末から1982年始に行われ、#494も併撮。
東宝スタジオでボスが絡む撮影・一部ロケは1981年末で、沖さんの撮影や主なロケがスコッチ吐血シーンや美彩堂の撮影を含め年始だったようですが、これは当時の記事でも確認でき、ロッキーが殉職に向けてひげを整えたタイミングも合致していることから、(ただしロケでも整える前のものがあります。)伺えます。ただし、ボス・ドックの石原プロ組は変則的だったようで、1981年末に早々ロケともども撮影を終え年末年始休業に入ったようにも見えます。
(石原プロ組とのスケジュールが合わなかったためか、恒例の卒業お疲れ様写真といえるものが吐血シーン後のファンからの花束贈呈写真しかないのも・・・)

●冒頭
完成作では就寝中うなされて目覚め、かつ胸の激痛に襲われるスコッチ。
このうなされていた理由が発作で苦しんでいたのではなく、「倉田刑事殉職」の夢を見ていたためという、感慨深いものでした・・・・。
やっぱり長野洋さんの脚本なので、要点はしっかり掴んでいますが、これがカットされたのは残念。
これ、再演するつもりだったんだろうか(拳銃にマーキング)・・・普通の考え方でいけば、今作でもバンク使用された登場編か#225。登場編の方が短くて演者が沖さん以外ハッキリしていないので使いやすかったか。

●ラガーとの会話
足音のくだりですが、ラガーの他の患者や看護婦の「当てっこ」をしている微笑ましいシーンが隠されていました。
これまでのスコッチのシーンの中ではかなりくだけた部類の印象があり、活字でも印象的です。
これも今更ですか、こうやってラガーとのやり取りを見ていると、もっと2人の共演が見たかった・・・・。

●ドックとロッキーが警察病院に来ていた目的
スコッチへのロッキーからの捜査報告時、なぜか白パトや警官・チンピラが警察病院から出てきて、ドックが井関を発見するというのが完成作の流れでしたが、ロッキーの報告にもあった通り、密造拳銃の乱売により暴力団の抗争が激化し負傷したチンピラを2人で病院へ担ぎ込んで、ロッキーはスコッチ病室へ、ドックはチンピラの相手をしていた(シーンカット)という流れでした。

●大川町の廃工場
確か廃工場から林への変更理由は、吐血シーンを綺麗に撮影したいという意図があったと昔聞いたことがあります。確かにその効果は絶大だったと個人的には思っています。
当時の記事の中でスコッチの病気は「肝硬変の設定」という記事がありますが、現在は台本(#491か#492)で肺に受けた古傷の悪化が一般的となっています。ただ、銃で撃たれた際に肝臓を傷つけ、それが完治したと思われていたところの病状悪化というのはありうるようです。


●臨終シーン
クライマックスは骨格はそのままに、臨終シーンは「・・・・花を・・・・」から「死にたくない・・・しに-------」の変更についてはおそらく沖さんのアドリブじゃないでしょうか。
また、完成作ラストは「黒猫前」シーンの挿入など改訂されています。


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