「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽のトラウマ(テキボン期)

2023-09-24 17:21:45 | 当直室日記

いやぁ・・・#171「暴走」。確かに澤田監督の演出がエグイ部分は結構あるんですよね。
実は小職もそのクチで、
*「切り貼り」の脅迫電話
*山さんの詰める形相
*京子の遺体(ただ、これに関しては演者の熱演と共に京子が不憫で・・・・)
*横山の並外れた体力・・・・これは違うか(^_^;)
それに、あの「ピアノの乱れ弾き」BGM。あれ、流用曲みたいなんですが、テキボン期には多用されるんですよね。

そのほかの作品でいくと、
#173 道代「石塚さん・・・」、立川がゴリさんに撃たれたときのピヨピヨSE
#178 納谷悟朗さんの生首・・・・(^_^;)
#191 ボロボロテキサス
#192 瓶 (^_^;)
#196 ちゃんちゃら~ん♪「あのぉ・・・」カカー! マスオさんの写真 山さんの豪華絢爛ネクタイ
#198 ポンコツセドリック(初代30系、後期の後期)とテキサスの地味な負傷
#200、#206 実は話自体
#204 伊藤雄之助(特別出演)さん
#207 豹変長さん

本放送の時が主で、再放送では太陽好きが勝っちゃって観るんですけど、それでトラウマ感が薄れていった感じですが、やっぱり話本体である#200と#206は滅多に観ることができないかもです。
というより視聴年齢的(4~5歳)なものがあって、特に怖いものではなくともトラウマ的印象がこびりつくんですよね。なぜか独特な演出の#196についてはいろいろと拾っちゃった(^_^;)

ただ、テキボン期は題材も撮り方もいろいろと取り入れていこうという気合を感じることができる時期なので、太陽全体からいってもかなり特殊な時期ではあると思います。


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日誌+サンテレビ太陽放送9/24 これは誘拐事件か?山さんの「暴走」の根拠と怒りとは

2023-09-24 08:13:27 | 放送予定

気温10℃差が一気に来ている北海道のけぶでございます<(_ _)>
すごしやすいんですけど、身体が追い付かないです(^_^;)

小職と同年のマツコ氏『マツコ会議』が終了。すっかり数が少なくなってしまった小職のテレビ視聴番組がまた消えました・・・。
結構、世代ギャップを痛切に感じる昨今だし、マツコ氏も「もうそろそろ仕事整理」という気風もあったりで。
テレビ好きだった小職としても、生活的にいつでも見ることができるYouTubeを視聴しているし、年代的には仕事も時間的な消化からいくとキツくなっているので、何とも複雑な思いですね・・・・・。

X巡回
▼不思議ちゃん作品
麻矢さんがサンテレビのボン登場からやはり活気づいてきて祝着です。
やっぱり、話題になることはいい事です。
ところでお題の不思議ちゃん作品、麻矢さんが仰っている不思議な雰囲気を醸し出している作品。
#295も#320もそうなのですが、塩田千種さんの脚本なんですよね。それと演出が木下監督。こういう不思議ちゃん作品については、ボン・ロッキー編は特に撮り方も凝っているので、何となく魔力みたいなものがあって、何回も見てしまいます。
太陽についてはこういう作品(言葉を換えれば前衛的なところもある)は結構あって、木下監督と塩田さんという組み合わせが最強なのですが(ほかに#301)、まさに不思議ちゃん的ゲストの坪田直子さんのゲスト作品群も坪田さんの独特なオーラが作品全体を引っ張ったりします。
そういう雰囲気(簡単に言えばミステリアス的な)を太陽が本格的に門戸を開けるようになったのはテキボン期からで、結構続いたのが300話前後。ストレートな題材でもちょっと凝ってみたりという。(ある意味、余裕の現れ)
実はこれが太陽視聴の醍醐味だったりします。

スニ登場期については、若い脚本家の方々がリアルな題材と『特捜最前線』への意識があったため、撮り方含めておとなしくなってしまいますが、木下監督はそれ以後も意識していた気がします。いや、ある意味斎藤監督もそうか・・・。

男性の「不思議ちゃん」といえば、米倉斉加年さんかなぁ・・・#320もそうですが、#368もなかなか。


▼山さんのそこぢから
仲間や被害者が危機の時に、集中力を爆発させて身体・精神能力をいかんなく発揮する山さん。
#78もそうですが、#52の運転テクニックも見逃せず、実は#171もその傾向があったりして。
いや、そうじゃなければ、公然の面前でボスを撃つなんて出来ないですからね・・・・。

 

さて、9/24サンテレビ・太陽放送。
#171は女子大生誘拐事件が発生し、金の受け渡し時に現れた男を堂々と追い取り押さえる山さん。
男は単に真犯人に頼まれただけで、男が指定された場所に金を置いて犯人を待つが現れず、女子大生は死体で発見されて・・・。
当然、山さんには考えがあるわけですが・・・ゴリさんにも不信感を抱かせたこの行動は当然非難を浴びてしまいます。
それ以来単独行動をとり、女子大生の周辺を洗った山さんはある事に気付く訳ですが・・・・。
「誘拐事件」の常道捜査から逸脱した山さんのいつもでは考えられない行動と、脅迫電話の気持ち悪さが際立つ作品ですが、殺されてしまった女子大生があまりにも不憫な感じで悲しい・・・(これは山さんの暴走とは関係ない意味で、女子大生がいじらしいというか・・・)
・・・そして、戸部夕子さんの贅沢なつかいかた(数十秒)・・・・。

サンテレビ放送は10/1から11:00開始となりますので、要注意です(^_^;)


山村「誰が引っ込んでると言った!!暴走した車は終点まで走るしかないんだ!!たとえ結果はどう出ようとな!!!」


【地上波】サンテレビ・テキサス&ボン編

9/24(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス・ボン編 第4話)
サンテレビ1(地上波)

第171話 50.10.24 暴走 (山さん)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      田口良
       宮内淳
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平
 
ゲスト:柴田侊彦
 戸部夕子 武岡淳一
 木下ゆず子 宇田川智子 簗正昭 小山武宏 平塚敏夫 桜井弘 佐藤満寿美
 (山谷初男の放浪詩集/新宿)
               仲谷昇 

脚本:小川英 杉村のぼる

監督:澤田幸弘


一係に「女を誘拐した」と身代金を要求する活字を切り貼りした手紙が届く。いたずらかと思われたが、山さんは無差別誘拐を懸念、捜査が開始されたが手紙には証拠となるものは何も残されていなかった。
この段階で都内で行方不明の届け出があった3名の女性を洗い出していたが、続けてそのなかの橋爪京子を誘拐したというツギハギ脅迫電話が一係にもたらされ、誘拐の物的証拠はあるものの誘拐されたところを目撃されていない為に顔見知りの犯行であると確信した山さんは、一刻も早く京子を救出しようと金の受け渡し時に現れた男を捕まえ問い詰めるが男は京子の事を知らず、京子は死体となって発見され、七曲署に非難が集中する・・・・。

って、一係への嫌がらせ?
完全に計画殺人のカムフラージュとして利用された一係、山さんも様々な「作為」に気が付きながらも誘拐事件として取り組んでのあの結果ですから、落胆はかなりのものでしたが、それでも奮起し例の金の受け渡し時に現れた男の方から糸口を見つけるわけです。
山さんの勘働きが無ければ解決しなかったようなかなり卑劣で巧妙な事件で、横山の犯行理由はただ保身だけ、それで婚約者を殺し、それを誘拐事件に偽装し、最後の仕上げとして一係に捜査責任を一手に持たせるような手法をとって完全に自分は被害者側に落ち着かせるという手段は、他にあまり例がありません。
その横山、先にも書いたようにサラリーマンでありながら相当のタフマンぶり。
一体この男、どういう男なんだ?
一係には特別に恨みがあるわけじゃないだろうし・・・。
ただ、そうだからこそ一係を利用して自滅したというのはあると思います。

今回は山手線内や山さんの丹念な捜査、そしてクライマックスのゴリ&テキVS横山の対決などロケが多く、セットシーン等がカットされている感じがします。戸部夕子さんも橋爪家のお手伝いさんとして御出演でしたが、ワンシーンのみの登場でそれも天井からのショットという顔が確認できない状態、チョイ役としては豪華すぎる布陣なので多分その前のくだりもあったものと思います。
京子の宇田川智子さんは、後に金八先生で体育教師を演じられるようです。

BGMもどんどんSE系の「橋渡し的曲」が多用されていき、その後のブリッジ曲の使用例のような感じになってきました。
それに、「衝撃のテーマ」の#35に似た加工バージョンも、山さんのアクションに華を添えています。
澤田監督のダイナミックな演出にマッチしていました。
(冒頭からのゴリさんアップもダイナミック(^_^;))

この頃、長さんの出番が少ない(今回ロケ不参加)・・・それにボスは前回から比べてかなり髪が伸びた感じで、1ヵ月ぐらいは隔たりがあるような気がしますが、結構スケジュール組みに苦心していた時期なのかもしれません。


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日誌+サンテレビ太陽放送9/17 最も優しい刑事・殿下、苦い厳しさとの両立

2023-09-17 08:12:10 | 放送予定

気に秋めいてきました・・・
そして、どうもまた夏バテ低稼働中でなかなかモチベーションが上がらない状況のけぶでございます<(_ _)>
うぅ・・・・この数年仕事で飛ばしてきたのでそのぶり返しがきているような。。。。

そういえば、ブラウザのAI回答がなかなか面白い(^_^;)
精度はちょっと前よりは高くなってきて、ハンドルネームを入れるとその人物の人となりまで回答してくれる(^_^;)
って、盛り過ぎ感もあったりして。
拙、北の山村警部補もしかりなのですが・・・・場合によっては「某ドラマのメンバーで、通称けぶ」「某県で何かの実績を残した警部補」なんて回答も(^_^;)
いや、そういう緩さ、好きです。

X巡回。
▼ペッパー先輩案件、藤悦子氏。
おそらく先輩はラガー在籍期のみの閲覧と思われるので、勝手フォローを。
#434(事務員)、#457(ドックを駅員に通報する女性)、#487(ハマダヒロコ)、#525(覚せい剤中毒の主婦)、#541(事務員)、#563(工藤里美)、#612(林ルミ)、#630(韓国に行った同僚ホステス)、#684(園山の女) にご出演。
事務員や誘拐された子供の母からホステスと、化粧で印象が違う女優さんです。

▼「東京上空17時00分」
何度見ても興奮する作品(^_^;)
いきなり地上波でこの作品だけ放送したらどうなるんだろう・・・・などと妄想。
CGじゃ、あの緊張感は表現できないですよね。
初期からの助監督の櫻井さんデビュー作なので、お金もかかってるし、竜さんも身体をはってるし、
ゲストは名が出始めた風間さんに、蜷川さん、中村さん、美原圭子さん、日恵野さん、井上さん、永井さん、大江さんと、ゲスト陣もミルフィーユのように層が厚いし、演出も独特。

▼スコッチポーズ
よく「太陽ごっこ」で真似したよなぁ。。。。
「よりかかり」「かべどん」「波止場風」。
波止場風のロケ地がコロンボ総統氏によって解明されましたが、今はすっかり変わってしまった現場でやってみたい・・・(^_^;)


さて、9/16サンテレビ・太陽放送。
#170は、元暴力団組員で更生させた男が婚約したと女性と共に殿下のもとに現れた、そんな時セールスマンが殺され、その男が強請りの常習だったということ、そしてその殺人現場から逃げた女のモンタージュに殿下たちは驚愕してしまう・・・・殿下が積極的に行っている更生、たびたび起こる「残念な結果」を描きます。
OPの登場(紹介)位置変更、そしてボン登場により甘口刑事のポジションを譲った形となった殿下、いわば若手ポジションから中堅刑事へのシフトを明確にした作品。このあたりから脆い部分が垣間見られていた殿下が逆境に立ち向かう頼もしさをハッキリ持ち合わせる部分が描かれます。


島「いや、遅いんです。僕は佐野にこんな形で再出発はしてもらいたくないんです。もっと本当の再出発をしてもらいたいんです。だから、結婚式をする前に・・・」


【地上波】サンテレビ・テキサス&ボン編

9/16(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス・ボン編 第3話)
サンテレビ1(地上波)

第170話 50.10.17 再出発 (殿下)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      田口良
       宮内淳
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平


ゲスト:織田あきら
        志摩みずえ
 森川正太 沢りつお 金子勝美
 三浦伸 吉田弘子 山田博幸
 

脚本:桃井章 小川英

監督:児玉進

七曲署にかつて殿下が担当した殺人未遂犯の、元戸川組準組員・佐野治郎が恋人の光子を伴ってたずねてきた。
治郎は立派に更生、近く結婚するという。
そんなある日、セールスマンの田代が殺された。田代は三年前に恐喝容疑で城南署にあげられたことがあるが、その時の手口が幼稚というか、巧妙というか、人気のない場所にわざと大金の入った財布を落として人に拾わせ、それをネタに脅かすというものだった。

殿下を慕う元チンピラだった若者が立ち直り結婚までこぎつけた時に起きた相手の女性の不幸に、殿下とその若者との葛藤と対立が生まれて・・・。
再出発の証が結婚という拘りを持つ若者と、本当の意味での再出発を願ってやまない殿下の冷静でちょっと非情に見える行動が、観ている方には逆に若者の方に同情する感じになっていきますが・・・ラストでその辺りのモヤモヤというものは解氷すると思います。
やさしい殿下がクローズアップされていた時期に、刑事として厳しい態度をとりながら、犯罪に対してはあくまでも冷静に取り組む島の姿を描いています。
ただ、殿下の心情を思うと、ちょっと辛い作品ではありますが。

殿下と浅野の関係は、殿下自身の「今までの事件での繋がり」関係からいけば相当濃密なものと想像できます。
おそらく殺人未遂と思われる4年前の事件からの再出発ということで、普通に考えれば早いくらい。
浅野にしても殿下にしてもかなり血のにじむような努力をしたものと。
浅野はその証しを結婚式に求めていたものと思いますが、それが事件を悪い方向に向かわせてしまいます。
発端は、婚約者・光子の偶発的な殺人から始まるわけですが、殺された方も卑劣な男だったので・・・災難というか不幸というか・・・。

今回の殿下は浅野に対して非情なほど厳しい面があります。
これはある意味2人3脚で更生してきた殿下だからこそ、浅野の性格を理解していたからこその成せる技だったと思います。
浅野はノーマルな面を持ちながら、逆上すると手がつけられない部分とこれと決めたらとことんまで食い下がるところがあってそうなると誰の話も耳に入らなくなるという部分で、クライマックスの拳銃使用があったんだと思います。
間違いなく普段は説得する場面なんですけど、あそこで拳銃を使用したのは殿下だから出来たのだと。(テキサスは呆気にとられてましたが)
浅野にしてみれば、自分の一番危険な部分を気付かされた貴重な機会になった訳ですが、それにしても偶発的とはいえその代償は大きかった。
確かにカップル二人は入籍して、かつ殿下と浅野の仲も戻ったわけですが、その本当の再出発の後の事を考えると、少々胸が苦しくなると言うか・・・。
ただ、浅野のような一旦冷静になって理解すれば、何があってもとことんまで食い下がる性格であれば、それほど心配する必要もないとは思いますが・・・ってなんで俺が心配してるんだ?
と言うぐらい、結構考えさせられる作品ではあります。


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日誌+サンテレビ太陽放送9/10 「ぼこぼこ刑事登場!」ボン、刑事の職に苦悩す。

2023-09-10 07:35:44 | 放送予定

やっと秋めいてきたかなぁ・・・・とは言いつつも季節が行ったり来たりの感じはあるけぶでございます<(_ _)>
7月中旬ぐらいからトンボは飛んでいたし、羽蟻は今年は何度も発生、また昨日現れていますし。
なので、季節感がかなりおかしくなっている昨今です(^_^;)

▼東京現像所の閉業とエンタメの変貌
東京現像所の閉業は時代の流れ的に仕方がないと思っていたし、イマジカに業務継承される部分もあるということを聴いたので安心していたら、フィルム保管倉庫の話があったか・・・・と今更ながら。
東京現像所は東宝グループなので、東宝系の作品は問題ないと思いますが、権利元に返還できないフィルムは処分するとか・・・これはまずいし、権利の問題があるので国か関与する方向が一番いいと思うのですが。。。。
変化はエンタメ界隈も急激に起こっているのも、なんというかついていけないというか・・・・(^_^;)
J事務所の件はねぇ・・・・昔からのパンドラの箱を思いっきりぶちまけた感じだし、そもそも芸能界が「魔界」であることは、昔は常識だったのが、コンプライアンスという印籠とSNSの普及でかなりあけっぴろげになってきたし。
ここで、J事務所がどう変わるか、ぶっ壊れてしまうかが、結構日本エンタメのカギ的なところだったりして・・・・。
ただ、作品の中身に対しても、しかも昔の作品にまでコンプライアンスを持ち込んで議論しようとする発信が意外に多いのはちょっと・・・・太陽に場合は喫煙が一番多いのだけれども、昔はフィクションや時代背景への理解がちゃんとあって、観る方も切り分けしていたと思う一方、現代は何でもかんでも平準化しようとする傾向の人が多いような。。。。


さて、9/10サンテレビ・太陽放送。
七曲署に配属されたボンの初仕事。恋人を守るために拳を使って人を死なせてしまったボクサーに同情するボン、ゴリさんはそんな彼に厳しい態度で接するが・・・・「七曲署流」の洗礼を受けるボンを描く#169を放送。
実質「登場編」です。

藤堂「お前はゴリに殴られた。だがな、殴ったゴリの方が本当はもっと傷ついているんだ。」


【地上波】サンテレビ・テキサス.ボン編

9/10(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス・ボン編 第2話)
サンテレビ1(地上波)

第169話 50.10.10 グローブをはめろ! (ボン・ゴリさん)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      田口良
       宮内淳
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

セミレギュラー(SP):ミヤコ蝶々

ゲスト:田坂都
       谷岡行二
 星十郎 福岡正剛 木田三千雄
 鹿島信哉
 志水良雄 東条道夫 田中清一 峯田智代
野口ボクシング・クラブ

脚本:長野洋

監督:児玉進

若いチンピラが殺された。捜査の結果デート中のクリーニング屋の店員・光男がチンピラにからまれ、恋人の佐和子を庇おうとして思わず手を出してしまい、その時のパンチがもとで死亡したことが判った。
光男はボクサー志望の四回戦ボーイであり、仕事を真面目にやり、毎月キチンと故郷の母に仕送りをしていた。
ボンはそんな光男の人柄と正当防衛的な事件に同情を強く覚えるが、ゴリさんはそんなボンに「結果から考え、人を殴り殺したから捕まえるのだ。」と厳しくたしなめる。
無論、四回戦ボーイと素人では勝負は明白だった。ボンは自分自身の苦しさと戦い、発見した光男に反省を促すために、リングに上がった・・・・。

ボン、初めての苦悩編。

ボン登場編はいわばプレ登場編のおもむきがあり、それまでの登場編とは一味違い、テキサスの活躍にも重点を置いた感じになっていましたが、今回は七曲署配属後の初事件となり、従来の登場編と主演二話目をミックスしたようなスタイルになっています。
ある意味、歴代新人刑事にはなかった「表立った頼りなさと甘口」が「ウリ」のボンが、その後ただそれだけで終わらせないぞという気迫を植え付けた作品であると思います。また、定番の「ゴリパンチ」を受けることにもなり、登場編から急激に太陽慣れした感じもあり、まず、ボンを知る上では外せない作品でもあると思います。
題材は体育の日に因んでのものですが、ボクシング経験のない(すっかり「ある」と思い込んでいた私・・・)宮内さんが、光男役の谷岡さんと本当の試合をリングで繰り広げます。あれは本当の血です。
この撮影を引っ張ったのは「指導係」の竜さんだったというのも、光景が頭に浮かぶようで・・・。
その竜さんのゴリさんも、ボンを「指導」することによって苦悩する姿も垣間みられ、太陽が単にスポ根路線をステレオタイプ的に流されて行っているわけではないことがわかります。
今回のテーマはスポ根というよりも、促される側、促す側、双方の痛みと苦しみという部分の方が大きいように思えます。
だからこその犯人に同情し甘口傾向のボンが逆に活きるんでしょうね。

おばさん役の蝶々先生はこれで見納めです。
設定ではしばらくの間同居していたことになります。

実際には本格登場編となった本作、前作から強調されている「先輩・テキサス」の部分を冒頭で見せながらも、今回はゴリさん先生が活躍します。
ただ、いつもよりは肩の力が抜けた感じになっていると思いきや、事件が偶発的な殺人ということでボンが悩み、ゴリさんはそれを補正させるが如く、ボンをぶん殴ってしまうわけですが・・・裁くのは裁判所という刑事としては当たり前の事でもこういう微妙な事件の場合は無論ゴリさんでも悩み苦しい部分もあるのは当然だと思いますが、殴られたボンより殴ったゴリさんの方が数段傷ついているというのが明白になった貴重な話とも言えます。

七曲署に配属されたことで、いままでフワフワしていた部分をハッキリさせなくてはならなくなったボン、刑事を辞めるとまで言ったものの、本人はそのことに自分自身納得していない、それでは一体その気持ちの持って行き場をどうするか、それがあの木下とのボクシングであったというのは、逆にボンとしては強烈な区切りとして良かったんではないかと。

ボンの意地というのは登場編から殉職まで一貫して強いものがあります。
しかしあのボクシングシーンは造り物じゃないので、ボンの顔の腫れっぷりがリアルですね・・・でもこういう強烈な何かが無い限り強固な藤堂一家には入れないという暗黙の了解みたいなものはあったと思います。


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勝野劇団テキサス着手?

2023-09-06 06:55:02 | 当直室日記

勝野洋さん一家が企画・脚本・演出・出演する勝野劇団第7回公演「太陽にほえたら…」(10月4日初日、俳優座劇場)製作発表。
勝野さん演じるテキサスにインスパイアされた刑事がリタイア寸前に未解決事件に挑むという内容のようです。
キャシーさんはまんまテキサスが生きていたらという内容を想定していたようですが、雅奈恵さんは8発も被弾していたら万が一でも生きていることはないと(^_^;)
そして若手(?)の現代テキサス役は洋輔さんなんだそうです。
多分、一般的な企画であれば勝野さんは首を縦に振らなかったでしょうから(^_^;)
勝野さん役「藤堂平八郎」も東郷平八郎氏のもじりの部分と、ボス+八坂署の平さんという考え方も無理くりできる。

勝野さんとしても恥ずかしい部分は大いにあると思います。テキサス役は素の部分も相当あったはずなので、逆に演劇となると難しいところはあるとは思いつつ、身体が覚えていたという結論のようなのですが、小職としてはこういう企画もあるんだなぁ・・・・と感心してしまいました。
個人的には今後第二弾があったら、渡辺裕太さんをゲストに招いたりしたら面白いのではないかと。

ところでゲストに尾藤イサオさん。
今回は犯人役ではないとは思いますが、#167を意識している?


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メモ日誌 2023-9-4

2023-09-04 06:58:26 | 当直室日記

サンテレビ太陽放送視聴X実況がなかなか興味深いけぶでございます<(_ _)>
やっぱり、太陽人気が関西の方が高い傾向にあるのは、どうもボンがけん引していた部分が大きかったように思えます。
確かにミヤコ蝶々先生を迎えているだけでもかなり意識している部分もあるし、というよりも、前段に殉職編が無いということで、登場編としてはかなりお金をかけ派手にしている印象がある#168。ラリーについてもオイルショック後スーパーカーブーム前の時期はクルマ趣味の主流だったように思いますが、セキトラ+マエダ総力で御殿場あたりで実現しているのは結構壮観であります。ここで#88で署長をブンブン云わせたブル510は引退となってしまいましたが。
(しかし、ボンのノーマルコロナがあれだけの走りを披露できるというのは、そりゃ売れるし長持ちすると思ったりして・・・・)
本格的な登場編テイストの#169の反応も楽しみですが、一気に諸姉のコメントが増えたような。

▼「高橋ひとみ」氏から・・・・
Xにて、太陽サイドの「高橋ひとみ」氏の話題が。
現役の「高橋ひとみ」氏とは別人なのですが、太陽には#53、#123、#177にご出演、『サインはV』など東宝作品にご出演で1978年まで東宝系の舞台などにご出演だったようです。ところで#177の五十嵐の妻役は、出番も多くて・・・・この話、三億円事件の太陽解決編+大和田伸也さん+テキサス初射殺という話題性もあり、かつ「勝野さん寝坊事件」はこのクライマックス撮影時だったようなので。
ところでこの時期は予算潤沢だったので、チョイ役のグレードが高い。#177も江藤の妻役が福田真知子(世樹まゆ子)氏。この方も特捜隊末期や特命課初期など東映系でご出演が多い方。(太陽は他に#143、#240)
世樹氏はイラストがお得意ということで、俳優業は70年代末までで、その後90年代初頭まで雑誌などの挿絵などで活躍されていたようです。


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日誌+サンテレビ太陽放送9/3 大阪なにわのぼんぼん刑事登場!

2023-09-02 20:17:05 | 放送予定

やっと涼し気になってきて、一息ついているけぶでございます<(_ _)>

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残念な訃報2件。
 野村昇史さんが8月21日、胃がん・十二指腸がんのため死去。享年85歳。さまざまなドラマでお見かけした方です。
 太陽では、#427の真弓の父親役が初出演で、#660、#688。
 そして、伊藤めぐみさんが8月24日に急逝硬膜下血腫のため死去。享年74歳。これは娘さんである愛花ちさきさんが公表。
 (夏夕介さんの奥さまですね。)
 太陽では#29、#66、#84、#181、#211にご出演、前期のゲストアイドル的な華やかな印象を個人的には受ける方でした。
 
 お二人のご冥福をお祈り申し上げます。

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▼未だに持ってみたいクルマ・・・・初代愛車の71スターレットSiリミテッドも、71トレノも欲しいですが、やっぱり40-60系のスプリンターGSでしょうか。LB>クーペ>HT>セダンという感じなのですが、欲を言わなければSTでもいいんですよね。
しかし、最近は相当高騰してるなぁ・・・・。

▼スヌーピー氏のリマスタは様々な方面に拡散中(^_^;)
 ちなみに#703の本放送音声と、ファミ劇再放送プリ、ファミ劇リマスタ、同時に流してみましたが、断然本放送音声がクリアだぁ・・・。
 ちゃんと山本紀彦さんの「雄叫び」も響いているし。
 って、久々に#703を観て、デュークは山さんの殉職時ネクタイ着用、トシさんも山さんネクタイ着用を確認するのはデフォルトなのですが、 画像処理も敢えてフィルターをかけたり、金田賢一さん推薦の竹井みどりさんセンタークレジットの実験作なので、いつもの雰囲気とはちょっと違うところが新鮮な作品。しかし、山本紀彦さんは太陽では善人役より悪人役が多いので、結構意外な感じなのですが、考えてみるとこの作品が#406以来それこそ約6年ぶりのご出演。やっぱりカナダロケの杜丘役降板が影響していたのだろうか・・・・。

▼神田さん
 ファスティングの話は耳にしましたか、あの大食漢の神田さんが・・・・とも思ったり。
 無理はされないでほしいですね。


さて、9/3サンテレビ・太陽放送、テキサスの命日に奇遇ですが、
ボン登場の#168、テキサスは以前勤務していた交番に寄っていてたまたま遭遇したラリードライバー殺人事件、その被害者をガードしていたという城南署刑事・田口良は、問答無用にテキサスを逮捕してしまう・・・後に釈放されてもテキサスに付きまとう田口、そして田口のおばさん。しかしおばさんは・・・・初の新人「後輩刑事」としてボンが登場、大阪の姉弟の末っ子で、おばさんと同居。そんな甘さとこれと決めたら頑として動かないところを持ち合わせたユニークなキャラクターが登場します。ミヤコ蝶々先生の味のある好演も見逃せません。
(蝶々先生の希望で、おばあちゃんからおばちゃんに設定変更された経緯からか、役名が決められなかったという珍しいキャラクターでもあります。)

山村「一度疑ったからには、最後まで疑る・・・・その根性は見上げたものだ。」
良「はぁ!?」
山村「だがな、たとえ刑事でも人間一人疑るには、自分の首を賭けるだけの覚悟がいる・・・・そいつを忘れないことだな。」
良「!!?」

【地上波】サンテレビ・テキサス.ボン編

9/3(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス・ボン編 第1話)
サンテレビ1(地上波)

第168話 50.10.03 ぼんぼん刑事登場! (ボン・テキサス)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
      田口良
       宮内淳
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平


セミレギュラー(SP):ミヤコ蝶々

ゲスト:永井秀和
 玉川伊佐男
 木村幌 風間杜夫 佐伯健二 直木惣
 セキトラ・カーアクション マエダ・オートクラブ

脚本:杉村のぼる 小川英

監督:竹林進


久々に昔の職場・矢追町巡査派出所に立ち寄ったテキサスは、大きな物音がするという通報を先輩巡査の代わりに調べに出かけた。
通報のあった場所は団地の一室でカーレーサーの岡本の家であり、そこでテキサスは血まみれになって死んでいる岡本本人を発見、かがみこんだ順の前に男が一人現れ、いきなり殴りかかって不意を突かれて驚くテキサスを逮捕してしまった。
男は七曲署と近隣の城南署刑事・田口良、良は取調室で順が岡本進を暴走族を使って襲わせているところを確かに見たと言い張り、テキサスの主張にには耳を貸そうとしなかった。テキサスはすぐ証拠不充分で釈放されたが、捜査に歩き回るテキサスの背後にはいつも良の姿があった。テキサスが殺された岡本のナビゲーター・坂口健二に会った時も良は付いてきていた。坂口はテキサスにも良にもラリーが近いから非協力的。そのうち良の姿が消えたが、その代りに年輩の女性がテキサスの後をつけてくるようになった。テキサスは思い切ってその女性に当たると、あっさり良の叔母であることを告白し「ぼん」=良の頼みでテキサスを尾行しているのだというが、叔母本人はテキサスには全く嫌疑を感じていないという。
そのうちテキサスに似た暴走族のリーダーをテキサスと良が逮捕し、今までのことが嘘のように一係に打ち解けるが、岡本を殺害した犯人は判明していない・・・そのうち、坂口が賊に襲われ、ラリーカーまで破損し逃走するという事件が発生するが・・・・。

テキサス登場編で破壊され再建された派出署でまた事件を拾った格好になったテキサス。
というよりは身に覚えのない殺人の容疑者にされ、城南署の若い刑事・田口良に捕まってしまうわけですが(^_^;)
やる気が漲っている良と、それほど年齢は変わらないけれども修羅場をいくつも掻い潜ってきたテキサス。
食い下がるだけではなく、捜査は足だと言う事を身を以ってテキサスが示すところは物凄く頼もしく見えます。
それに素直に感化されるのもボンの面白いところではあると思います。
刑事としての意地の張り合いが結果的には真犯人逮捕という部分に自然と結びつき・・・とは言いつつも、ボンの出現によって相当かき回された感じは無きにしも非ず・・・それでも、このテキサスとボンのコンビネーションは絶妙で、二人とも無いものを補っているという部分には心地よさすら覚えます。

それに、やはり蝶々先生のボンのおばちゃんは太陽歴代セミレギュラーの中でも出色で、存在感だけで納得させるという力が凄い・・・。
ボンとしては「冒険(ボン)のテーマ群」と一緒に、強力な援護射撃になっています。
(というよりも、デヴュー作で裕次郎さんと蝶々先生とガップリ共演してあまり緊張感を見せない宮内さんも凄い・・・。)

ボン登場により太陽自体は新たなステージに突入、後年のスタイルが確立していきます。
それまでの主役・テキサスを活かしながら、ボンを絡めていく形になっており、さらに今までの新人刑事は末っ子的描かれ方をしてきたものが、テキサスを先輩とし、ボンを末っ子とする、2人主役体制になり、さらに人気絶頂のオリジナルメンバーの活躍にも力を入れる展開になっていきます。
そんな記念すべき1作目は、活劇に重点を置き、前半は走る姿を、後半はカーアクションをという、物語よりはアクションの方に重点を置いた娯楽作になっていると思います。
しかし、屈託のないボンというのも、新鮮かもしれませんね(^_^;)
テキサスの先輩っぷりも見事です。


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