「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

私にとっての裕次郎さん・・・

2015-07-18 08:39:57 | 回顧
1987年7月17日、裕次郎さんのご逝去を報じる臨時ニュースが流れた時は、全身の力が抜けました。
確か、「夕焼けニャンニャン」観ていたと思います。

それから各局で裕次郎さんの追悼番組を放送、テレ朝が一番力を入れていたと思いますが、当時太陽ロスだった私は、日テレに注目していて、あれは週明けて月曜日か火曜日だったか、午後のひるさがり放送の「酒井広のうわさのスタジオ」。遺影に選ばれたのは♯665クライマックス、そしてコメントゲスト、当時は既にこういう番組にはめったに顔を出さなかった露口さん、そして辰平さん、木之元さん、岡田P氏という豪華な出演陣・・・・この面々を見たときには既に号泣してました・・・。
VTRのチョイスは最終回のインタビュー映像中心に名場面(#1~)で構成、さらにBGMも的確に選曲されていたことから、もしかすると太陽スタッフが編集に関わっていたのではないかというぐらいの出来でした。
露口さんの長い「間」とか、辰平さんの毒(タバコ)のはなしとか、辛さがダイレクトに伝わってきて、こんな辛い追悼番組、後にも先にもありませんね・・・。
最終回の7分間アドリブも放送され、沖さんの話にも出てきて・・・。
露口さんにとっては、裕次郎さんは「永遠のボス」だと・・・。
恐らく、露口さんとしては、この番組で裕次郎さんの追悼をする側の筆頭としての役割を以て、「一個人・露口茂」が公に太陽を語るという事に終止符を打たれたのではないかと思っています。
それに、太陽を語るということは、必然的に裕次郎さんの事を語らなければならないので、その辛さもあるのかもしれません。
露口さんが、DVDのインタビューに参加されないのは、そのあたりも原因にあるのかもしれません。


と、命日を過ぎてしまいましたが、そんなことを想い出して・・・。


私の世代は、裕次郎さん=ボスという方が多いですが、私はちょっと違うかも・・・(^_^;)
本放送当時、北海道の日テレ系・日曜日の午後2時ごろからは、1960年代の映画をバンバン放送していました。
そこで日活作品が多く放送され、映画全盛期の裕次郎さんのお姿は馴染みがあったことと、文句なく太陽本放送当時は、トップ大スターという地位はごく自然だったので、裕次郎さん=トップスター というのが個人的には当たり前であり。
それに、もう一つあるのが。
石原プロ自体が報道やテレビに理解があり、ワイドショーなどの取材を積極的に受けていたというのもあるのかもしれません。梨本さんを筆頭とするレポーターとも友好的な関係を保っていたことから、仕事も遊びもダイナミックなところを取材させていたということで、観ている側に強烈な印象を残していました。
なので、そういう意味でもなじみ深い存在ではあったと思います。

追悼番組で、辰平さんが、死ぬ順番があべこべになった、若すぎますと項垂れたのが・・・・本当に項垂れました。

ちょっととりとめのない書き方になってしまいましたが、済みません、書き逃げします<(_ _)>

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PART2 回想 パートトゥー

2015-06-23 00:03:33 | 回顧
PART2、つづき。

確か新聞ラテ欄はこんな感じでした。


00(新)太陽にほえろ! PART2
 「悪魔のような女」
 奈良岡朋子 寺尾聰
 神田正輝 下川辰平
 地井武男 長谷直美
 西山浩司 又野誠治
 石原良純  54 N

無印では神田さんが2番手まで上り詰めていたので、正直違和感があったのですが(^_^;)
なんとなく収まったのかなぁ・・と。
辰平さんは妥当かつ嬉しい位置に収まったなぁ・・・とも。

読売系では21日にはラテ欄下の広告欄を埋め尽くす広告が掲載、ドアップの篁、そして全員写真。延期になった28日は帯的な当初より5分の1ぐらいの広告・・・。

アバンタイトルも更新、でも印象的にはあまり変わったという感じではなく、OPではボスが別任地へ赴いたこと、そのあとの話であることがテロップで説明されました。
それまでの刑事ドラマでは、主役が居なくなり、未来のことを描くなんていうのは見たことが無かったので、どんな展開になるのかと。
OP構成、よみうりランド内での撮影、個人的にはちょっとズッコケました(^_^;)
マイコン、遠すぎ(^_^;)
ただ、前半・後半紹介制が復活したので見やすかったですし、トシさんの革ジャン姿に驚いた(^_^;)
中間走りが、まるで組体操っぽくなったのもちょっとズッコケましたが。。。
でも、見慣れると気にならなくなりました。

本編開始、ゲストの金沢碧さん、清純派で鳴らした金沢さんが冒頭から冷血な殺人・・・なるほど、このキャラが悪魔のような女ね・・・・。

一係は何事もなかったように「稼働」していますが、どうも一係部屋の中が変わった。
係長デスク更新、各什器も変更になったり、ゴリさんデスク位置に長さんのデスク、そしてホームズデスクを除いたそのほかのメンバーのデスクが無くなり、会議用テーブルが部屋の中央に置かれた感じに。
お茶くみは持ち回り制、それ以外はそれまでの人事異動に敢て触れない感じで、自然に捜査活動。
篁係長の鋭さ、長さんが篁の番頭&秘書だということ、収さんはあまり目立たない。
というか、キャラがまだつかめない・・・・長尺44マグナムをパイソンの短尺(^_^;)に持ち替えたのは新鮮でしたが、この時はまだ城西署の次郎しかり、西部署のリキしかり、だった印象です。
というか、ドックの謎解き話なんで(^_^;)
久々に、ドックのテーマが流れたのが印象深かかったです。

しかしながら、これはほんの序の口であったわけで(^_^;)

2話の「探偵物語」、これはキタブルコンビのいわば誕生編なのと、収さんという人物がどんな感じかが判る話で、飄々としていながら、無頼で、女性には目が無く、犯人射殺も厭わないというバイオレンスさも兼ね備えた人物像というのは、実は太陽でも初めてのキャラ。というかストイックさが無い(^_^;)
ある意味猛獣と化したブル(^_^;)の猛獣使いのような立ち位置。

そのある意味解き放たれたブルの自由度も高まり、篁が誰が教育したのか疑問視(といっても冗談半分)する前に長さんが「私です(^_^;)」というネタもあったり、最初は宝探し気分で事件に当たったDJが老犬に主演の座を持っていかれたり(^_^;)、冒頭からマミーが撃たれ犯人が籠城、長さんが篁との阿吽の呼吸で、その修羅場に説得の為乗り込んだ後、突入でドック筆頭の太陽イズムとキタブル・バイオレンスイズムが対立したり、収さんが心満たされない裕福なOLに付き合ったり、ドックが危険な新薬を呑み込んで(!)ハチャメチャに逃走したり、収さんのあまりに力の入れなさようと女ったらしぶりにブルが激怒したり、マミーは一人暮らしの寂しい女の死を悪戯電話をきっかけに(というか、篁・太郎・令子のお菓子の時間で解決?)事件を解き明かしたり、DJが誘拐事件捜査で失敗してリベンジをはかったり、泉ちゃんが撃たれてその復讐に燃えるブルースが神戸にのりこんだり・・・というか、太陽チームの打ち上げは神戸。

そして最終回、確かに巡査部長コンビの間から自分の息子を探るように観る篁もいましたが(^_^;)
なかなかしっとりとした話で、私は好きです。
久々に見たら、泣けてきて・・・。

たった12話なんですが、かなり濃厚な内容。
確かに、これが「太陽にほえろ!」か?と問われると何とも答えようがないですが、裕次郎さん=ボスの存在を除けば、何にも変わらないスタンスなんですよね。
まあ、そもそもがはみ出し刑事の集まりだったわけですから、マカロニ編の作りに似ている感じがあります。
「往年」とはちょっと違うかもしれませんが、それを懐かしいと嘆くか、変化を楽しむか・・・の選択なんだと思います。

5話の仮題が「野崎刑事復帰」だったようなので、ちゃんとした1話は台本的には作られたのではないかと思いますが、おそらくそれは3月いっぱいの放送予定で、順延も視野に入れていた段階のことで、ワンクールと決まった時にそもそもの1話がお蔵入りになり、何事もなかったように本編を始めたんじゃないかと思います。
個人的にはそれが功を奏して違和感なく無印からPART2に移行できたのではないかと感じています。

さて、本日あたりはDVD-BOXを手に入れられる方も居られるのではないかと思うので、そんな妄想を抱きながら(^_^;)、PART2を観るのもオツなのではないでしょうか(^_^;)

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オフィシャル・カレンダーの想い出

2015-06-01 21:46:13 | 回顧
この前、カレンダー買ったんですが・・・

このカレンダー、1975年から発売(日テレから通販状態で)以来、1986年まで続けられましたが、ファンサービスの一環だったので、¥980という値段の中で、梱包・郵送を賄っており、切手での支払いも可能でした。(ユーザーは現金書留送料や支払手数料がいらなくなる。)
現在もチャリティーカレンダーとして笑点で続いている(笑点も1975年から)、日テレのファンに対しての姿勢が顕著に表れていた逸品です。

これまで私の手元に残っていたのは1982年と1986年分の一部分、あとはボロボロになったので捨ててしまいました。

このカレンダー、当然年始に向けたメンバー構成なので、年中の交代劇は考慮されておらず、どうしても若手メンバーが交替するので、綴り的にいけばそういうメンバーは後半に現れるので・・・寂しさを醸し出したものです。
特に1982年は、スコッチは元から外されており(休演の為云々の但し書きの紙が付いていました。)、いつも最後は長さんなので、この年は一番辛かったかなぁ・・・。
そういう辛さを味わうことが無かったのは、最初の1975年と1978年ぐらいだったのではないかと。

想い出してみると1982年は、表紙が9年間のスチール総集編だったので、カレンダーシールを台紙ごと切り分け、裏にセロテープを止めてポスター部に接続、表紙を1,2月、ボスを3、4月、山さんを5,6月、ゴリさんを7,8月、ドックを9月、ロッキーを10月、ラガーを11月、そして長さんをしんがり12月にしたのですが、降板メンバーが降板後に現れるという悲劇に・・・。

あぁ・・・ボクシング・ロッキー(木之元さん)、海辺で犬と戯れる長さん(辰平さん)・・・。

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1981年の記憶

2015-05-24 18:55:49 | 回顧
特捜隊の9周年作品を観て、これまでオリジナルの立石班が、これからの主役に躍り出る三船班への橋渡し的な雰囲気を感じたのはたぶん当然の成り行きなんでしょうが、でもその9年間の重みというのが、立石主任の後ろ姿に醸し出されているのにはちょっと感動すら覚えました。
ああいう雰囲気はある意味「年輪」が無いと出てこない、最近のドラマはそれを役者さんのキャリアに頼るのですけど、それは同じ役を数年演じるよりも難問だから、結構悉く失敗している感じがします。

まあ、そんな固いことは置いておいて。。。

太陽で、10年目の突入した年が1981年、ファミ劇放送分も撮影含め1981年分に移行しました。
(いままで商品化された作品の画像劣化が気になる昨今ですが(^_^;))

1981年正月あたりは、確かに殿下退場の穴は大きく感じていましたが、その分ドック初め若手のアクティブな活躍が心地よくて、ベテラン勢もそれに負けずに活躍していたので、対太陽精神的には安定しておりました、
ただし、スコッチが大人しくなったのには多少欲求不満があったかもしれませんが・・・。
ただ、あの時点ではそれは小さな憂鬱にしかすぎず、スコッチ復帰から続いていた「アゲアゲ祭り」的な傾向をそのまま楽しんでいた感じです。
正月あたりは「今年は誰が居なくなるのか」というのを考えていたのですが、ロッキーも危ないけど、やっぱりスニーカーかなぁ・・・とも考えておりました。

作品的にも#444から、今までのイケイケ感にプラスして厳しさも加わってきて、見ごたえのある話が続きますが、一方で裕次郎さんや沖さんの顔色があまり良くないなぁ・・・とも感じて、ちょっと昨年と比べると、個人的な太陽から受ける印象が多少はカラっとした明るさが抑えられた感じがあって、それが確定的に感じたのが#450。沖さん顔色がかなり変だったことで、何かしらソワソワした記憶があります。
それからやっぱり、スコッチがなんか違うなぁ・・・と思っていたら、4月の「交通事故」。大きく報道され衝撃でした。
詳しくは他サイトさんにお任せいたしますが、沖さん=スコッチは#456を最後に休演、個人的には「過労の為」だと思っていました。
その同じ4月下旬、裕次郎さんが緊急入院し、こちらも大きく報道され、続報で危篤というものもあったりして・・・。

1981年4月、山さんがボスを撃ったり、スコッチが市民を撃ったり、作品的にも衝撃作が続いたのも加わって、相当緊張して大衝撃を受けた時期でした・・・なので、そんな精神状態で観た、「死ぬなスニーカー」「ボス、俺が行きます!」は、いまだにその頃の事が想い出されて、多分リアルタイムでご覧になっていない人と比べると、作品云々別に(とはいえ緊張感満載の作品ですが)、相当緊張感を持ちヘヴィーに観てしまうキライは未だにあります。
それで、その「死ぬなスニーカー」でやっぱり今年の降板者はスニーカーなのかなぁと思いつつ、ヤキモキして太陽やワイドショーを観ていたわけですが、とうとう#458を最後に、ボスまで欠場することに。
確かその5月辺りというのは、裕次郎さん危篤というのがあって、太陽は存続していけるのかという、今まで考えもしなかった別な一つの大きな心配も思わずにいられない事態になりました。
いや、当たり前に「裕次郎さんが万が一番組を続けられなければ、番組は終了する」という暗黙の了解みたいなものはファンにはあったと思います。

ただ、「奇跡の生還」とうたわれた大手術成功という朗報もあり、ひと段落ついたのは確かでしたが。

6月に入るとまだ拭えない番組終了の心配をよそに、番組自体は残った山さん筆頭の6名で、ボルテージが上がった作品群が続きます。
山さん、痩せたなぁ・・・スニーカーはやっぱり・・・というのもありましたが、スコッチが復帰すると聞いてまた一安心。
でも、1カ月ぶり以上久々に見たスコッチになんか違和感というか、本調子ではないんじゃなかろうかという感じを受けたのも事実で。

ますますボス欠場の結束を固めるのが画面で見て取れるほどの勢いだった一係のメンバー、鹿児島出張、ボス代理としての山さんの葛藤、西山署長の助っ人、鮫やん登場とボルテージ全開で突き進みながら、その中で裕次郎さんも退院して、これで太陽の番組終了は無いかなぁ?と思った矢先に「やはり」スニーカーが退場、それも退職という今までに無い形での降板。「殉職」が当たり前だと当時思っていた私には目からうろこでした。そう、それが一番スニらしい。
それに裕次郎さんへの配慮だろうというのも容易に想像がついて、あの話も泣けましたね・・・。

で、代わりの徹さん。
何回か書いていますが、ひょろっとしたラッキョというのは、神田さんのみならず、多分男性ファンはみんなそう思ったと(^_^;)
我武者羅過ぎて、熱すぎて(^_^;)。暑苦しいという見た目とは裏腹に、カジュアルだったスニーカーと比べると、ちょっと・・・と。
ただ、女性ファンには受けは悪くなかったようですし、私自身も見慣れた「怒りのラガー」あたりはあまり気にしていませんでした。
(ごめんなさい、徹さん<(_ _)>)

そのラガー登場回を最後に、またスコッチが欠場します。
上手いこと行かないなぁ・・・と、思っていたら、裕次郎さんの復帰報道、11月末の太陽撮影復帰には怒涛のごとく報道陣が集結し、大ニュースになりました。12月初めには西部署のOPで復帰、クリスマスの太陽復帰作品放送と相成りました。
いや、あの時ボスが一係部屋に入ってきたときの各メンバーの顔、あれがすべてを物語ってます。

その中で、沖さんの降板・・・もしかしたらあるんじゃなかろうか、ボスも復帰することだしと思っていたら、年明けに知った降板・・・。

1981年というのは、ある意味いろいろと太陽ファンであるということを考えさせられた時期であり、これが私自身の現在まで太陽ファンでいるモチベーションの一つだと思っていますが、出演者は逆にこのことがあって、燃え尽きた感じがあるようで・・・1982年の大人事異動は少なくともこの時期からの因縁みたいなものがあったかもしれません。

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太陽にほえろ!’84

2013-01-18 22:48:22 | 回顧
今朝は、1984DVD-BOXの情報と、長谷さんのがん手術の情報がいっぺんに入ってきたため、慌てました・・・。

ところで、1984DVD-BOX。
高島幹雄さんはどうやら本日情報公開になるのをご存じなかったようで・・・・(^_^;)

作品構成的には、ボギー殉職までの3ヶ月、ブルース中心の作品が繰り広げられる6ヶ月、マイコンプレ登場からの3ヶ月と大雑把に分かれると思いますが、最初の3ヶ月は派手な作品が並び、(志穂美悦子さんの怪盗、ボギー主演作は名作ぞろい、ジプシーのボギーに対する「友情」的再登場、マミーのA級ライセンスドライビング)ボギー殉職まで盛り上げに盛り上げますが、ボギー亡き後の太陽では長い「欠員補充なし」の6ヶ月は、個人的にはボギー殉職前後の強烈なインパクトと絶望感を、普通であれば「後任」で解消していたものをそれが出来なかったので、どういったモチベーションで太陽に接していいか迷った時期でした。
ただし、個人的にも好きな作品が多いですし、作品的には派手さは幾分抑えらハードな展開が多くなるものの面白い作品が目白押しなので、今回初めて「1984」に接する方は、そういう「側面的事情」を背負わずに楽しめるんだと思います。
完成作品では、ゴリさんの抜けた欠員を最終的にブルースが「誠」も継承して引き継いだ格好ですが、当初はボギーが延命しなければ1年で降板し、後任がブルースだったとも聞いていますので、制作側の展開としては自然の事だったかもしれませんが、あまりにもイチブルコンビがハマってしまったために、ボギーが去ったあとの穴は大きかったですね・・・。

そしてマイコン。
登場当時、評判はあまりいいものではなく、裕次郎さんのコネ出演とか、テレビ雑誌すらかなり良純さん=マイコンをかなり皮肉った記事などを掲載したりして、側面的な部分で正直「うむ・・・」と思ったことは事実です。
それは、西部署のジュンの時代からある意味感じていたことかもしれませんが・・・。

ただし、これもマイコンの活躍を観るようになってからガラっと印象が変わってしまいました。

確かにぎこちない当時の良純さんのキャラクター、と良純さんご自身を生かしたようなマイコンは、西部署のジュンよりも魅力的であり、かつ懐が異常にデカい太陽のキャラ許容範囲にすっかりハマった感じで、そういう外野の声と私の良純さんに対する印象は吹っ飛んでしまいました(^_^;)

本当にマイコンがキャラクターとして開花するのは1985年からではありますが、その序章としては十分すぎるほどの見応えがある作品が揃っています。

いや・・・こうやってサブタイトルを改めて見ても、好きな作品ばかりだ・・・・(^_^;)

マミー主演編も充実してますし、ハードな問題作で一時は再放送欠番になっていた「戦場のブルース」もありますし、初の2時間SP[コンピューター計画」もありますし、小池朝雄さんの遺作である「ヘッドハンター」もあります。
鉄分的には「四色の電車」を愉しみになさっている方もおられるでしょうし、新野悟P氏が俳優としてご出演のパリロケもあったり、フライパンが凶器(^_^;)の「ドリーム」もあったりします。

いや、「犬も居なくなった・・・」の「ヒーローになれなかった刑事」もあるし・・・・。
「感謝状」も癖になるし。

あぁ・・・「夏子という女」もある。

やっぱり、結局全部好きなんですね・・・俺(^_^;)


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頭に残った感覚、4月6日

2012-04-06 07:05:49 | 回顧
1983DVD-BOX、というよりは1983年の太陽はボギーを中核としたところがあって、それがこの年の特徴でありましたが、私個人のことを言うと、ボギー登場編ではあれだけ彼に違和感を抱いていたにも関わらず、この年になる前には既にボギーにハマっていた部分があって・・・人間ってゲンキンなものです(^_^;)

結果的には’83年のみボギーがフル活躍した年であり、本BOXはボギーファンには必須アイテムとも言えると思います。
だからこそなのか、その時期の視聴が中心な近頃で本日ボギーの命日を迎えると・・・言い知れない寂しさを感じます。

マミー登場後の社会問題を盛り込みながらの落ち着いた作風から、ブルース登場から発奮したかのような様々な作風とアクションの投入は観ているこっちのテンションをどんどん上げていっていました。年が変わった’84年からはそのテンションをもっとハイにするような作品が連発した為、ボギーの最期はある意味そのテンションの終焉というか頂点という印象が強くて、未だにそのなんというか・・・燃え尽きたというか、そんな感覚が頭に残っています。

なので、仇打ち編の#598ラストの一係全員のテンションは観ているこっちのテンションとダブる部分もありました。
だからこそ、頭に残っているのかもしれません。


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確かに、ゴリさんの居ない太陽は想像すらしていなかった。

2012-03-10 17:58:43 | 回顧
1983DVD-BOX 発売が近づいてきています。

ところで、本ボックスからゴリさんが全く登場しない・・。
そりゃ当然、前年に殉職しているわけですから。

しかし、本当にゴリさんが居なくなったわけで・・・。

ほら、昔買った1986年の「名場面集5」の事を想い出しました。

それまでの名場面集は必ずゴリさんが顔を出していて、「名場面集4」はカバーからゴリさんの顔が消えましたが、中身にはまだ顔は出していたわけです。
それが、とうとう無くなった訳で・・・。

一係にはボスという「大ボス」を筆頭に山さんは「ボス代行」、ゴリさんは「現場でのボス」と3人ボスが居た訳で、そのゴリさんが去ったというのは区切りの意味では非常にクッキリした一線を引いてしまった訳です。

その部分を穴埋めするのには非常に苦心した面は大きかったというのは、作り手も観続ける者も同じだったと思います。

寂しさと言ったら、ちょっと表現出来ないほど寂しかったですね・・・。

その寂しさとの葛藤というのが、既に1982年の殉職時から始まっていたわけで、

あれ・・・「検問突破」だったか、拉致されたボギーのへいち号の傍を通り過ぎていくサラリーマンの手を回すしぐさを見てゴリさんを思い出したり、ふと唐突に「あぁ・・・ゴリさんが居ないんだなぁ・・・」という思いに「襲われた」わけで。



そもそも、殉職したメンバーに対しての回顧というのは、太陽の場合には主題ではなくともセリフでサラッと出てくる場合がたまにあって、その一言でもジーンと来たものでした。
ゴリさん殉職を境にすると、たきが2度ゲストで登場したジーパンと、殉職以後、スニーカーやロッキーに幾度か思い出されたボンが回顧度は高かったです。
ただ、マミー登場後はまるでセミレギュラーの如く登場するロッキーの遺影(#517~#518撮影時のもの)がトップだと思います。
でも、これはこれで良かった。
マミーが主演の時はロッキーが拝めるわけですから。

ゴリさんの回顧というのは、殉職後1年は無く・・・第578話「一係皆殺し!」の冒頭が初になります。
唐突でビックリしました。
ただ、こういうのは複雑ではあるのですが歓迎しました。

こういうさり気ない回顧というのは他の刑事モノではあまり例が無い分、嬉しかったりもしたりして。
そういうところも太陽の良い部分ではあると思います。

その集大成的なものが第665話「太陽にほえろ!スペシャル 殉職刑事たちよ やすらかに」と言うことになりますが、この作品が放送された1985年あたりは結構ゴリさんも想い出されていたわけで・・・・なにしろ戸川組が再興してしまうわけで・・・。

・・・・

後期というのは、やっぱり大小ある程度は「観続けた人」に十字架を背負わせたという罪なところはあったと思います。
単純に愉しむというノーテンキな姿勢では観れなかったですね・・・。
なので思い入れも「苦労」した分あると。

私が後期のキャラクターも好きなのは、そういう十字架を背負っていたのは決して観る側だけじゃないという思いがあったからなんです。

1983BOXで早々に去ってしまうジプシーの性格変化も、本来であればジプシー主演の話で変化するきっかけ(スコッチでいう「疑惑」とか)があれば解りやすいのですが、個人的見解を簡単に言うと、ロッキーの死が彼を変えたみたいな踏まえ方です。
だから許せるという部分は多分にあります。

ボギーにせよ、登場時にはあれだけハチャメチャだったのに、回を重ねるごとにゴリさんに陶酔して行く感じにも共感が持てたりして。

多分、ズバリその世界を刷新してしまったら、観続けることは無かったでしょうね。
その方が辛いですから。
地続きだったからこそ、執念深く観てしまったと・・・・(^_^;)

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太陽にほえろ!1983 PART2

2012-01-29 19:54:35 | 回顧
実は1983DVD-BOXの特典台本に関しては、個人的には「ブルース刑事登場!」が良かったなぁ…と思っておりまして(^_^;)
又野さん亡き今なので。
(ジプシーファン諸氏には申し訳ないです。。。)

1983年も中盤に入ると何気に新刑事の噂が流れてきて、それも何と新人刑事ということで驚いたものです。
個人的にはベテラン層が薄くなっていたので、中堅刑事を投入するのかと思っていたもので。
どのような人物が登場するのか個人的には解らぬまま、ラガーの悲運(#560)、ナーコ最後の挨拶があって、とうとう#562の予告。
ブル~ス刑事。
あの精悍な顔と動きを観て、トリハダが立ってしまいました。
とんでもない爆弾を放り込まれた感じというか、しばらくご無沙汰だったアクションの強化がプンプンしてきて、かなり期待したものです。
確かに製作側も言うように自他共に「ジーパン2世」という部分を否定しないで、それを生かしてブルースという人物は全く別個なキャラクター性を持たせようとする姿勢は面白いものがあったし、逆に潔い感じがしました。
甘口に傾倒していた太陽もブルースの投入でかなりスパイスの効いた名編が続々と連なります。
それによって、各メンバーの役割が落ち着いた感じで纏まって、各人各々の立ち位置が確定し、新生太陽が本格的に始まったという感覚になりました。

個人的にはこのメンバーで1年は観たかったですね・・・。

というわけで、1983年の太陽は色々な意味で新しい熱を感じられた作品群が占めていたと思います。
いろいろな葛藤を消化した今、改めて観るのもオツだと思います。

今回のDVDラインナップは、

第538話 58.01.07 七曲署・1983 (ボス・山さん)内藤武敏 北村総一郎 奥野匡 ☆西山署長最終回・・・ボスの屋外ロケが話題になった。 
第539話 58.01.14 襲撃 (トシさん)勝部演之 森幹太 早川雄三・・・トシさんターミネーター編。活劇としても傑作。 
第540話 58.01.21 北の女 (ラガー)二宮さよ子 平泉成 角野卓造・・・北の女のサガ、ラガー悲しみの銃弾で間接的射殺。 
第541話 58.01.28 からくり (ドック)左とん平 又野成治(誠治)・・・元金庫破りの源次初登場。殿山さんの味とドックの味のぶつかりあいと、ブルーステスト出演
第542話 58.02.04 芝浜 (山さん)鹿内孝 早乙女愛 原泉・・・隠れファンの多い作品。トリックにはトリックで。  
第543話 58.02.11 すりへった靴 (トシさん)竜崎勝 矢田稔 一柳みる・・・トシさんの影法師的男の登場。
第544話 58.02.18 屈辱 (ボギー)佐々木功 西岡徳馬 稲垣昭三・・・ボギーの親指拳法炸裂!というよりはその前に西岡徳馬氏にボコボコに・・・。
第545話 58.02.25 さらば!ジプシー (ジプシー・ドック)小松方正 小瀬格 松山照夫・・・自分の生い立ちと事件をダブらせるジプシーが請われて転勤。若手の友情ものがたり。
第546話 58.03.04 マミー刑事登場!(マミー)高田早苗 清家栄一 川上夏代・・・令子は健在だった・・・と言うよりは前任女刑事よりも刑事らしい交通課婦警って(^_^;)  
第547話 58.03.11 ドックの恋愛術 (ドック)寺尾いずみ・・・今までで一番上手く行ったドックの恋愛術の根本的破綻はドック本人も凹む。  
第548話 58.03.18 金曜日に会いましょう (ラガー)井上高志 椎谷建治 吉野広昭・・・マンガ好きラガーが出会ったマンガにまつわる悲劇。
第549話 58.03.25 ボギーとマミー (ボギー・マミー)永島暎子 吉沢健 藤江リカ・・・一人暮らしに忍ぶ危険、ボギー食中りで危機。 
第550話 58.04.01 俺はプロだ! (トシさん)長塚京三 根岸一成 奥野匡・・・トシさんの捜査への執念は肉体の限界を超える?  
第551話 58.04.08 すご腕ボギー (ボギー)石田和彦 水上功治 福崎和宏・・・ボギーが本当に凄腕に化ける?  
第552話 58.04.15 或る誤解 (山さん)佐野浅夫 東啓子 明日香いづみ・・・血のつながりの無い親子に山さんがシンパシーを。 
第553話 58.04.22 ドックとマミー (ドック・マミー)三上薫 久保田民絵 穂高稔・・・ドック御乱心編。気持ちは解るけど・・・ここでもマミーは常識人。
第554話 58.04.29 シルバー・シート (ラガー)下元勉 桑山正一 木田三千雄・・・労られることへの反発、ショックを受けるラガー。 
第555話 58.05.06 一枚の絵 (トシさん)水沢有美 広瀬昌助・・・太陽鉄ファン御用達の一編。誘拐事件に鉄道が絡む。
第556話 58.05.13 南国土佐・黒の推理 (チーム)立川光貴 三谷昇 富山真沙子 ☆四国ロケ・・・交換殺人の推理にボギーとマミーの偽装新婚さん(^_^;)
第557話 58.05.20 南国土佐・黒の証明 (チーム)立川光貴 成田次穂 清水のぼる☆四国ロケ・・・トシさん以下全員集合。
第558話 58.05.27 疾走24時間 (ボギー)長谷川論 伊集院弓 野川愛・・・純な男と純なボギーの疾走劇、ある意味ハチャメチャ。
第559話 58.06.10 マザー・グース (マミー)奈良富士子 信沢三恵子 野平ゆき・・・不幸せな女の嘘と幸せに見える女の真実。
第560話 58.06.24 愛される警察 (ラガー)片桐竜次 白石まるみ 森川正太・・・ラガーの偶然の災難。 
第561話 58.07.08 12年目の真実 (ドック)大門正明 下塚誠 文野朋子 ☆ナーコゲスト出演・・・ドック医大同級生たちの悲劇。
第562話 58.07.15 ブルース刑事登場!(ブルース)多々良淳 藤木孝・・・無口な男のスーパーバイオレンス炸裂
第563話 58.07.22 たすけて! (ラガー・ブルース)鈴鹿景子 北見治一 稲吉靖司・・・幸薄い女をギリギリで救うラガーとブルース。
第564話 58.07.29 夏の別れ (山さん)梨本謙次郎 安藤美智子・・・犯罪者を父に持つ女同士。山村家お手伝い・加代子の旅立ち。  
第565話 58.08.05 正義に拳銃を向けた男 (ブルース)三角八郎 八木昌子 田浦智之・・・平凡な男の目の前に拳銃が転がったら・・・間違った正義感にブルースが立ちはだかる。 
第566話 58.08.12 あいつが・・・ (マミー)三浦浩一 小畠きぬ子・・・容疑者に好かれてしまったマミーの災難。  
第567話 58.08.19 純情よ、どこへゆく (ドック・ボギー)竹井みどり 辻萬長 森下哲夫・・・なにが純情なのか考えちゃうなぁ・・・。
第568話 58.09.02 悲しい汗 (トシさん)高橋長英 高林由紀子 中村竜三郎・・・またトシさんの影法師的別な人物の登場。こっちの方が辛い。 
第569話 58.09.16 ホームラン (ボギー・ブルース)穂積ペペ 武見潤 遠藤憲一・・・ボギーの悲しく必死な捜査をブルースがナイスフォロー。  
第570話 58.09.30 遠い想い出 (ラガー・ブルース)内藤剛志 井上肇 相沢治夫・・・ラガーの幼年期の記憶と容疑者との合致がラガーを苦しめる。覆面車セリカXXの実質的退場アクション。 
残念ながらDVDでは欠番! 第571話 58.10.07 太陽にほえろ!スペシャル 誘拐 (チーム)高橋孝治/岩本多代 山谷初男 ☆名古屋ロケ・・・DVD未収録というのは非常に辛い意欲作。バロンシューズ重役のまるで一係の一員の如くの活躍とトシさん以下の一係内の対立も見もの。
第572話 58.10.14 青い鳥 (ブルース)速水亮 原泉 姫ゆり子・・・生き物には限りない愛情を注ぐブルース。  
第573話 58.10.21 父と子の写真 (トシさん)小坂一也 寺田路恵 五月晴子・・・もうそろそろ揺れてきた井川一家。 
第574話 58.10.28 冒険の海 (ドック)渡辺謙 深江章喜・・・久々の本格海洋編。ドックとダイバーの友情。   
第575話 58.11.04 向い風 (マミー)尾美としのり 上原ゆかり 増田順二・・・岩城一家の悲劇、裕太と陽子の周囲で起こる不可解な事件。 
第576話 58.11.11 刑事・山さん (山さん・ブルース)森田順平 市川好朗 渡辺知子・・・容疑者を死なせてしまったブルースに山さんの鉄拳が・・・。
第577話 58.11.18 探偵ゲーム (ボギー)大場久美子 杉浦一恵 五代参平・・・平凡な若い女性と探偵クラブのC調さに翻弄されるボギー。 
第578話 58.11.25 一係皆殺し! (ブルース・チーム)中西良太 江角英明 梨本謙次郎・・・一人のチンピラが一係メンバーに牙をむく。 
第579話 58.12.02 鳩の舞う街 (ラガー)尾口康生 加藤和夫 本庄和子・・・身勝手な男に死のウイルスに感染させられた鳩と飼い主とラガーの悲しい物語。  
第580話 58.12.09 名人 (ドック)長塚京三 山西道広・・・源次登場、ドック金庫破りに化ける。 
第581話 58.12.16 逃げない男 (トシさん)ガッツ石松 松木京介 伊海田彩・・・ボクシング元王者とトシさんの拳を使わない対決。 
第582話 58.12.23 犯罪ツアー (ブルース)水原ゆう紀 安達博 相原巨典・・・ブルースファンの女性と強盗との接点は?
第583話 58.12.30 三人の未亡人 (マミー・ブルース)立枝歩 草薙良一 木下マキ・・・射殺された警官には妻、マミーが射殺したその犯人にも女性、そしてマミーも未亡人。この辛い輪廻は・・・。

となります。
しかし、こうやって思い返すと濃いラインナップです。

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太陽にほえろ!1983の頃 PART1

2012-01-23 07:02:56 | 回顧
【太陽にほえろ!1983の頃 PART1】

太陽1983DVD-BOXの発売がやっと3月21日に決定し、ネットにリリースニュースが掲載され、俄に盛り上がりを呈しているわけですが・・・
一般での現代の太陽のイメージ(初期中心)とちょっとかけ離れているところがあるのが1983年で・・・・この年は既にジーパン登場10周年ですから、初期のイメージを抱いている方が、このBOXを購入すると期待はずれだったり、逆にカルチャーショックを覚えたり大変なような。。。
まあ、そんな老婆心を小生は抱いているわけです。

ところで、あの頃・・・

1982年の大人事異動というのは作品内にもファンの中にもあった訳で、激動というのはこういうことを言うというのを10歳の少年は知った訳です(^_^;)
ただ、10周年から続いていた妙なハイテンションとお祭り騒ぎ的な感覚は作風にも反映されて、バラエティに富んだ作品群を展開していたのは継続していました。
ボスと山さんの巨悪への挑戦を描く第538話「七曲署・1983」とか、トシさんのターミネーターっぷりが心地いいというか地井さんの念願のアクティブ編第539話「襲撃」等、1月作品だけでお腹いっぱい状態だったと思います。(かくし芸込みで(^_^;))
その昨年からの熱はジプシー転勤まで続きます。
この頃はボスは復帰したものの、長年太陽を支えてきたメンバーが3人も退場したわけですから(岡田P氏も太陽第一線から退く)、残されたメンバーはボス不在時よりも必死に太陽に向き合っている感じがブラウン管からも伝わってきたものです。特に急遽チームの中核に据えられたドックや、人気爆発ながらも太陽に穴をあけるわけにもいかず懸命に参加していた徹さんやベテランながらも長寿番組への途中参加でその立ち位置に悩んでいた地井さんは必死だったと思います。

それがジプシー転勤で一つの区切りをつけます。
三田村さんも太陽出演を継続したいという思いはあったと聞きますが、必殺継続とNHK作品の主演では無理・・・。
個人的にはジプシー転勤に関しては「やっぱり」という感じだったと思います。
ただ、あれだけ大変革があったのでもしかしたら続投?という淡い期待はありましたが。

私の中で感覚的に太陽が後期に突入したのはマミー登場からなんですよね。
まさか令子が昇格するとは思わなかった・・・あの当時は太陽では女性刑事というのは考えられなかったですから、物凄い驚きでした。
ただ、考えてみると太陽の歴史からすると、令子が一番適任なんですよね。
登場回は落ち着いた話でしたが、なんとも感慨深く観た記憶があります。

そしてこの頃から、そのお祭り騒ぎ的だった雰囲気から覚めたというか落ち着いた感じになったんですが、それは多分作り手も観る側もそうだったと思いますが、いい作品や社会派の作品が多い中で、ボギーだけがアクション編で気を吐いていた感じがします。なので、西部署方面がアクションが派手になっていく中、太陽の「落ち着き路線」は当時の少なくとも小学生には物足りなさを感じた部分はあったと思います。
それに、やっぱりゴリさんのいない大きな穴というのは、落ち着いたからこそ見えてきて非常に寂しかった。
キャストにしてもスタッフにしても十分以上のポテンシャルをもっているのですが、やはり太陽という看板が前に聳え立っているというか、要するにこのメンバーで新番組だったら何も考える必要は無いのですが、やはり10年の歴史がどうしてもそれまでと比較させてしまうというある意味「ジレンマ」みたいなものを一番感じた時期だったかもしれません。

ただ、そのしがらみから解放された今では、マミー登場以後の作品は良い作品が多いと思います。
じっくりと腰を据えて観ることが多くなりました。

そういう葛藤がちょっと続いた後に、あの「スーパーバイオレンス」が登場します。
(つづく)



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ラガー登場あたりを軽く

2012-01-03 00:59:22 | 回顧
個人的に「事務脳」になっていて、これは休業期間もそうだったんですが、個人的事情で片付けなければならない面倒な事が多いので、考えることが事務的になってしまうという事務職ならではの職業病みたいなものなのですが、何をするにしても事務的になってしまって面白味が無いんですよね。
もうちょっとバランスをとるのに時間が掛かると思いますが・・・。

なので、日テレのラガー登場編は非常に楽しみにしているわけで。

あの頃も非常に不安定な状況で、太陽にしても正直徹さんに不安を感じていたわけで、(ドック+ロッキー+スニーカートリオに非常に愛着がわいていたので)ボス不在の中だったので(沖さんの調子も悪かったですし)、前年の派手な安定が覆っているわけですから、手放しで新人刑事を迎える心構えが出来ていなかったというのもあるのですが・・・徹さんのせいじゃ無く、その当時の状況がモロに徹さんに向いちゃったというか・・・。
そういうホロ苦い思いがあの「ラガー刑事登場!」にはありました。

その当時の思いを苦い薬みたいに今回楽しみたいですね。

とは言いつつも、あの作品は気に入っているわけですが(^_^;)
やっぱり、あの1981年大野バンド新曲の強烈さ、特に「復活のテーマ」のカッコよさ。
それにラガーに対しての重鎮三重奏(山さん・長さん・ゴリさん)の暖かさ。
一体感は他の登場編ではちょっと無い感じだったと思いますし、特に山さんのノリの良さは注目なんですよね。

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