隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film185 『伊豆の踊子 (昭和49年)』

2020年07月21日 | 映画

隊長が、これまでに観た「映画」を紹介するシリーズの第185作品目は、『伊豆の踊子 (昭和49年)』をお送りします。




ノーベル文学賞受賞作家・川端康成の不朽の短編小説「伊豆の踊子」は、これまでに6回映画化されています。今日ご紹介するのは、昭和49年(1974)12月に公開された六度目の作品です。


監督は、西河克己(かつみ)。西河監督は、昭和38年(1963)に公開された、吉永小百合主演の「伊豆の踊子」⇒
https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4e78c8e001d543cebaee9d704fa50f67 でも、メガホン を握っています。


脚本:若杉光夫。上映時間:82分。配給:東宝。


主演は、山口百恵(映画初主演)と、三浦友和(同)。


ちなみに、山口百恵さんが演じた、ヒロインの踊子・薫は、他の映画作品でも、田中絹代、美空ひばり、鰐淵晴子、吉永小百合、内藤洋子、と日本映画史に名が残る大女優さんたちが演じています。


三浦友和さんの出演作品は;

1982年公開映画 『海峡』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/cd127bee08f9bf32d1669968f8dbf03a


2005年公開映画 『ALWAYS 三丁目の夕日』⇒
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/bfdd3cbb4b66440b781da88024774d28


2017年1月期ドラマ  『就活家族~きっと、うまくいく~』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/acc8671583c43312da08a10b428bdf57

2020年1月期ドラマ  『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/62daeb0d02b848a2f0035c46535bd3f2

の、四本を紹介しています。


共演者は、一の宮あつ子、中山仁、佐藤友美、浦辺粂子(うらべ くめこ)、四方正美、石川さゆり、四代目・三遊亭小圓遊、三代目・江戸家猫八、ほか。


ナレーターは、宇野重吉。


あらすじ:旧制・第一高等学校(現・東京大学、等)学生の私・川島(三浦友和) は、誰にも告げず一人伊豆へ旅に出ました。湯ヶ島の道中で出会った旅芸人一座の踊子・薫(山口百恵) に淡い恋心を抱きます。


天城峠のトンネルを抜けた後、川島は、彼らと一緒に下田まで旅することになりました。一行を率いているのは踊子の兄・栄吉(中山仁)で、大島から来た彼らは家族で旅芸人をしていました。


薫も、川島に恋をします。下田に着き、川島は薫を活動(映画)に連れて行く約束をしますが、兄嫁の母(一の宮あつ子)は、活動行きを許しませんでした。


翌日、下田港から船で東京へ戻ろうとした川島に。。。


感想:知る人ぞ知る、山口百恵さんと、三浦友和さんの初共演作で、この後二人は、「ゴールデンコンビ」と呼ばれ、数多くの映画・ドラマで共演します。そして、六年後の昭和55年(1980)に二人は結婚し、百恵さんは、芸能界を引退しました。


この映画では、そんな二人の初々しい演技が見られます。まさに、川端康成の小説の世界そのものですね。

 

百恵さんは、本作の主題歌も歌っています。

 

主役の二人以外のキャストでは、踊子の兄・栄吉役の中山仁さんの抑えた演技が光っています。


監督は、同作を一度手掛けている西河克己。前作で、老教授として出演していた宇野重吉さんが、ナレーションを担当しているのも、作品に安定感を与えています。


驚いたのは、薫の幼馴染で、結核で亡くなる薄幸(はっこう)の娘・おきみを石川さゆりが、体当たりで演じていることです。百恵さんと同じ「ホリプロ」に所属していたのでキャスティングされたのでしょう。


映画では、「浄蓮の滝」を、川島と栄吉が訪れるシーンがありました。その石川さゆりさん、映画の公開から12年後の昭和61年(1986)に、「浄蓮の滝」もテーマの一つの『天城越え』 ⇒
https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c04d2e78de4f74c7d3259167d1468d83 を歌い、大ヒットするのも、何かの“縁”でしょうね。


この映画が公開されてから45年が経ちました。多くのスタッフ・キャストが、既に鬼籍に入られています;


西河克己、若杉光夫、宇野重吉、一の宮あつ子、中山仁、浦辺粂子、三遊亭小圓遊、江戸家猫八、ほか (敬称略)。


亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。





==「映画」バックナンバー =
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~170  省略

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Film173 2020/6/3  『海の上のピアニスト』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3491181045bd9c239fc8e3ef96366c7d

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