桑の海 光る雲

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悲しい礼文の旅

2015-08-09 20:47:17 | 旅行記


8/6~8と、マイルがたまっていたのでふと思い立って3年ぶりに礼文島に行ってきました。1週間前に飛行機も宿も予約するなんて、花のシーズンにはあり得ないことですが、なぜか空いていました。

この時期の礼文は5年ぶりかな。もちろん秋の花ばかりであまり見所はなく、まして2泊しかしないので、のんびり気晴らしに行ってきた感じです。

わずか3年の間に、星観荘のオーナーの下のお子さんは高校進学のために家を出ており、星観荘も定員を減らし、オーナー夫妻だけで営んでおり、フェリーターミナルもバリアフリー化されてすっかり様変わりしていました。アトリエ仁吉が閉まっていたのも残念でした。何度も入りに行った船泊湯も今年で閉まるそうです。

中1日(8/7)は浜中から澄海岬、鉄府、ゴロタ岬と歩き星観荘に戻りましたが、鉄府の浜に下りるのはかなり久しぶりで、穴あき貝拾いなどもして、同行の人達にも好評でした。船泊では湖畔祭りということで、この日の夕食はなく、双葉食堂で味噌ラーメンを食べ、屋台で焼きホッキ貝、焼きムラサキウニ、焼きホタテ貝などもいただきました。旧星観荘まで足を伸ばし、懐かしさに浸ってきました。

同宿した人の中にも2人ほど知り合いがおり、オーナー夫妻とも合わせて近況や昔話などにこれまた花が咲きました。

行き帰りには稚内のお天気屋に寄り、マスターとも話しましたが、お互い病気の話になってしまったのには閉口してしまいました。

今年で私も46才。星観荘に行くようになって23年目。途中数年抜けていますが、人生の半分を星観荘に行っていることになります。礼文島に初めて訪れたのは25年前。礼文島に行き始めて四半世紀が経ったことになります。初めて訪れたときはまだ私は学生でした。年を取るはずです。

そうした思い出深い年を迎えた礼文で、のんびり過ごせるはずだった旅の最後に、私の大好きな大学の先輩の訃報が届きました。大好きな場所で大好きな先輩の訃報をよこすとは、神とは何とも残酷なことをするものだと思わずにはいられませんでした。
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