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吾妻山(西吾妻山)

2008-08-21 19:09:20 | 旅行記

早池峰山に登った翌日は天気が良く、自宅への帰り道からちょっと寄り道すれば、吾妻山に登れそうです。しかもこの山はロープウェーとリフトを使えば簡単に登れます。東北道を南に下ると、山形方面は空がのぞいています。山々の向こうは天気が良さそうなので、登ることに決めました。

米沢から南下し、白布温泉に着きました。米沢からは雲間に吾妻連峰が見えていましたが、白布温泉からは全く雲の中で見えません。でも、きっと山の上は晴れだろうと思い、ロープウェーに乗ろうとしたのですが、ちょっと甘かった。何とロープウェーは20分ごとの運行で、ちょうど出発してしまったばかり。リフトは長く、そして遅く、しかも3本も乗らなくてはなりませんでした。 でも、リフトに乗って上に行けば行くほど空が晴れてきて、3本目のリフトに乗った時は空が晴れ上がり、山が見えました。後ろを振り返ると、遠く月山、蔵王山、朝日岳、飯豊連峰が雲の上に頭をのぞかせているのが見えます。

リフトを降りてからは早足です。夕立になってしまっては困るので。初めの樹林帯を抜けると一気に稜線に出ました。稜線は東北地方の山によくありがちな湿原になっており、木道が敷かれていて歩きやすい。また吾妻山は古い火山なので、大きな岩がゴロゴロしているところも何カ所もあり、湿原があることも合わせ、大雪山ととてもよく似た感じです。あちこちにお花畑の痕跡があり、あと1月も早く来ていれば、素晴らしいお花畑が見られたことでしょう。

平日にもかかわらず、結構な数の人が登りに来ていましたが、これはアクセスの良さによるものでしょう。 リフトを降りて往復4時間ほどがコースタイムとなっています。

稜線から南側を見ると、吾妻連峰の山々が一望できます。実は吾妻山は山形県から福島県にかけての連山全体を差しているのです。その中には、福島市内からよく見える吾妻小富士も含まれています。その中の最高峰は、連峰の西に位置する、今日登る西吾妻山なのです。その吾妻連峰のさらに向こうには、安達太良連峰も見えました。

稜線に出てからアップダウンを繰り返すと、目の前に木々に覆われた山が見えてきました。これが西吾妻山です。天狗岩という眺望の利くところから、山頂はすぐでした。この山で不満なのは、西吾妻山の山頂が全く眺望が利かないことです。写真を写しただけで早々にそこを後にしました。

山頂の少し手前の梵天岩というところでお昼にしました。来る途中米沢駅で買った牛肉どまんなかという駅弁です。この駅弁は、全国の人気駅弁ランキングでいつもベスト3に入る人気駅弁なのです。この話を聞いていたので、いつか買ってみたいと思っていて、今回ようやく買うことができ、しかもそれを山の上で食べようと思っていたのです(以前も、北海道の厚岸駅の有名な駅弁、かきめしを買って、摩周岳の山頂でお昼に食べたことがあります)。これが美味しい!ご飯の上に牛肉のそぼろと、そぼろよりも大きく刻んだ牛肉を甘辛く似たものが敷き詰められているだけなのですが、これが素晴らしく美味しい!しつこさや脂っこさはなく、後味もすっきりしています。控えめなおかずにも満足しました。

さて、ここからも前述の吾妻連峰、安達太良連峰が望め、月山、朝日連峰、飯豊連峰が雲の上に頭をのぞかせています。困ったことにこれらの山々に登りたいという思いが頭をもたげてきてしまいました。でも、それが実現するのはいつのことになるやら。。。

コースタイム4時間のところ、かなり急いだこともあって2時間10分でした。リフトとロープウェーに乗っていた時間は待ち時間も入れれば全部で1時間半くらいあったかも知れません。

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