9/25(日)
今日は天気もまずまずということで、山梨まで足を伸ばして、日本百名山の一つである瑞牆山に登ってきました。
先月に甲武信ヶ岳に登りに行った時、国道から登山口のある川上村に曲がると、前方の山に鋭い岩峰が林立しているのが見えました。
地図で確認すると瑞牆山でした。
瑞牆山は山梨の山で、中央道を使わないと行けないと思っていたのに、長野側からも一部が望め、しかも登山口までは甲武信ヶ岳の登山口までと同じくらいの距離しかないことがわかりました。
瑞牆山は森林の中に巨岩が林立する、この近辺にはない珍しい山容をしている山と聞いたことがあります。
コースタイムもさほどかからないということで、今日出かけてみることにしたわけです。
家を5時半に出て高速を飛ばし、佐久で降りてひたすら南下するのは甲武信ヶ岳の時と同じです。
しかしその時と違って、今日は空全体がどんよりと曇っており、場合によっては山が見えなければ登らずに帰ってこようとも思っていました。
甲武信ヶ岳の時と同様に、国道から川上村方面に曲がり、途中で信州峠に向かう道を南下し、信州峠を越えたところから東に向かって舗装された林道を登っていきます。
目の前には森林帯の上に多くの鋭い岩峰が林立する瑞牆山が眺められますが、巨大な送電線の鉄塔があったり、道路がすぐに林の中に入ってしまって、瑞牆山そのものをきれいに眺められる場所がありません。
結局帰りまで、瑞牆山全体を眺め渡すことはできませんでした。
来月すぐ隣の金峰山に登ることに決め、幸い瑞牆山展望台というところも見つけたので、そこからその独特の山容を眺めて写真に収めてこようと思っています。
瑞牆山荘が登山口で、大きな駐車場もあります。
久々に天気の良い日曜日なのに、けっこう空いています。
俺は登山口のすぐ近くの広い路肩に車を置き、登り始めました。
まずは緩やかな森林帯、続いてやや斜度がきつくなり、それを登りきると富士見平小屋に着きました。
せっかく高度を稼いだのに、ここから天鳥川出合いまでひたすら樹林帯の間の下りになります。
途中で木々の間から瑞牆山の姿が見えるのですが、残念ながらどこも木々が邪魔をして写真を写せません。
結局最後まで、登山道から瑞牆山の姿を見ることはできませんでした。
天鳥川出合いからはいよいよ本格的な登りになります。
登山道にも大きな岩がごろごろ転がっており、その間を縫い、時には岩を乗り越えて登っていきます。
足だけでなく手も使わなければならず、またひたすら登りなのでかなりきつく感じられました。
途中目の前がぱっと開けると、目の前に巨大な岩がそびえています。
後で調べると大ヤスリ岩という岩で、なんとロッククライミングをしている人がいてびっくりしました。
いや、クライミングというより、岩のてっぺんからロープを使ってするすると降りてきているといったほうがいいかも知れません。
高所が苦手な俺にはとてもできない芸当だなと思いました。
振り返ると雲海の上に富士山がそびえています。
大ヤスリ岩から15分ほど、同じような登りが続き、山頂を裏から回り込むようにつけられた登山道を上りきると山頂でした。
コースタイム2時間50分のところ、1時間40分で着いてしまい、実にあっけなかったです。
ガスがだいぶ上がってきていますが、青空半分、高曇りの空の下に低く雲がたなびき、左手後ろに小川山、左手に金峰山、南はるか遠くに富士山、その右手には南アルプスの農鳥岳、間ノ岳、北岳、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳、左手奥には八ヶ岳連峰が並んでいます。
山頂は切り立った岩峰の上にあり、下を見下ろすと鳥肌が立つほどです。
先ほどの大ヤスリ岩も全体を見下ろせ、2人の人が気持ちよさそうにロープで下っているのが見えます。
日曜日の百名山の山頂ということで、もっと混雑していると思いきや、山頂には15人ほどしかおらず、騒々しいおば様方もいませんでした。
山ガールは数名見られましたが、皆装備もしっかりしていて、危なっかしさは感じられませんでした。
例によって写真を頼んだのですが、今回も希望通りの写真は写してもらえず、隅にほかの人が写りこんでいたり、人間が小さすぎていたりで残念でした。
それにしても山々の眺めはすばらしく、来年こそは南アルプスに挑戦しようと決心しました。
ひとまずは隣にそびえる金峰山(これも百名山に入っています)に登ろうと決めました。
ちなみに最近は山小屋泊などをして、瑞牆山と金峰山をセットで登る人も多いと聞きます。
金峰山も瑞牆山荘の登山口から、コースタイム4時間で登れるそうなので、おそらく俺なら3時間強で大丈夫だと思われます。
写真を写しているうちにガスがどんどん上がってきて、周囲の山々も見えなくなってきたので、早お昼にしました。
今日はコースタイムが短いことがわかっていたので、コンロを持ってきて湯を沸かし、初めての試みとしてカップ天ぷらそばを食べてみました。
これがラーメンと違ってだし汁があっさりしていて塩味もラーメンほどではなく、さっぱりしていたので、ラーメンの時はスープを飲み干すのに難儀するのですが、今日はこの前作った天然マイタケご飯のおむすびをほおばりながら、容易に全部飲み干せました。
これからはカップラーメンでなくカップのそばかうどんにしようと決めました。
食べているうちに団体が上がってきて騒々しくなってきたので、早々に山頂を後にしました。
早々といっても、着いたばかりの頃は景色に見入っていたりしたので、食事の時間も含めると1時間ほど山頂にいたことになります。
下山は淡々としたもの。
多くの団体とすれ違い、早めに登頂して景色も見られたし、比較的静かに過ごせたので良かったなと思いました。
あと1時間登山開始が遅ければ、山頂でそうした団体と一緒になって、例によってその傍若無人ぶりに気分を害することもあったかもしれません。
下山のコースタイムは1時間半でした。
手軽に登れて景色のいい山なので、また登ってみてもいいかな、と思いました。
帰りは甲武信ヶ岳の時同様に、佐久で温泉に入って汗を流しました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます