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桑の海 光る雲

桑の海の旅行記・エッセー・書作品と旅の写真

槍穂縦走・その1

2010-08-28 22:48:49 | 旅行記

2時に起床し、慌ただしく準備をして(おかげでパンツと歯ブラシ、ボールペンを忘れる)出発する。車を飛ばして松本まで向かう。途中眠気に負けてSAで仮眠を取るが、これが後で裏目に出ることになる。

インターを降りると、アルプス方面は雲がかかっている。一応の約束として、上高地で山が全く見えなかったらそのまま帰ることに決めている。でも、雲の切れ間も見えたので、セブンイレブンで二日分の昼食を購入して沢渡に向かう。

沢渡までの道のりもとにかく眠かった。国道は狭く、眠気をこらえながらの運転は大変だった。6時過ぎに沢渡に着き、車を預け、タクシーに分乗して上高地に向かった。

途中大正池まで来ると一面の朝霧である。朝霧の向こう、左手には焼岳が聳えている。そして前方には穂高岳が聳えている。朝霧と見たのは、実は大正池の湖面から立ち上った朝靄なのであった。上高地は雲一つ無い空。それを知った瞬間、登ることに決めたのだった。

7時に上高地に到着し、登山を開始する。今日の目的地の槍ヶ岳山荘までは、コースタイムは9時間ほどとなっているが、恐らく7時間程度で歩けるだろうと踏んでいる。

登山道はまずは梓川沿いの林間に付けられ、ごく緩やかな登りである。梓川の流れを目にしながら、と言いたいところだが、梓川の中州には、横尾まで向かう作業車が通るための道路が造られており、いささか興ざめである。そのため自ずと足も速まり(途中槍見河原で初めて槍ヶ岳の山頂部分を目にすることができ、感激した)、横尾で休憩した他は淡々と歩き、槍沢ヒュッテまで3時間で到着した。

ここで昼食にした。小屋の前に貼られた掲示物を見ると、小屋のヘリポートから槍ヶ岳の山頂が見えるという。早速行ってみると、上空に雲はかかっているものの、槍ヶ岳の山頂部分がはっきりと見て取れた。しかし空にはどんどん雲が出てきており、この先恐らく槍ヶ岳は雲の中に隠れてしまうであろうと予想されたが、ともかく実際に槍ヶ岳を目にしたことで気がはやり、ともかくできるだけ早く槍ヶ岳山荘に到着しようと、勢い込んで歩き続けた。

しかし、そこから先の辛さと言ったらなかった。大曲までは何とかコースタイム通り1時間ほどで歩けたのだが、そこから先がきついこときついこと!コースタイムは3時間20分と書いてあるが、そのことが身にしみて実感される、それはそれは長く辛い登りであった。


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