桑の海 光る雲

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登山の記53・会津駒ヶ岳①

2006-06-10 22:48:18 | 旅行記

低山友の会に参加させてもらって2回目の山行は、N岸先生の発案で、会津駒ヶ岳に登ることになった。会津駒ヶ岳といえば、福島県にある2,000メートル級の山。低山友の会がどうしてこんな高い山に、と思いきや、実は燧ヶ岳に登るつもりで予定を立てていたら、宿泊予定の小屋が満員で(平日なのに)、急遽会津駒ヶ岳に変更したのだという。私はどちらも登ってみたい山だったので、すぐに参加OKした。

7月の期末試験のある1日の午後と、翌日1日を休んで、1日半で出かけることになった。メンバーは会長のW林先生、紅一点のS藤先生、K崎先生と言い出しっぺのN岸先生と私。車はK崎先生が出し、宿は登山口に一番近い、しかも山頂の小屋も経営している民宿を選んだ。平日なので、予約は簡単に入れられた。

問題は天気だった。とにかくこの年は天候不順で、毎日雨ばかり降っていた。もちろん、天気が悪ければ山には登らない。天気が悪ければ、沼山峠から尾瀬に行ったり、温泉に入ったりして帰ってくればいい、ということで、あとは運任せで出かけることにした。

出発の日も天気は今ひとつだった。高速道路を進んで、トンネルを抜けると、やはり天気は今ひとつ。空はどんよりと曇って、山は全く見えない。小出で高速を下り、山道に入る。奥只見ダムに続く長い長いトンネルを銀山平で抜け、あとは奥只見湖の岸に沿って、カーブの続く道を進んでいった。いい加減カーブに飽きた頃、道は山道に入り、いつかは登ってみたい平ヶ岳の登山口を過ぎ、満員で泊まれなかった尾瀬御池山荘を横目に、さらに進んでいくと、檜枝岐の集落に入った。この辺りでついに雨がぽつぽつ落ちてきた。どうやら明日もだめそうな雰囲気である。

今夜の宿は、檜枝岐の集落を通り抜けてすぐの、国道沿いにあった。宿はとてもきれいで、やはり宿泊者は私達だけだった。荷物を置き、集落にある温泉に入りに行った。宿に戻って夕食になったが、これが大変豪勢で、冷凍物の刺身やフライなどは一切なく、山菜をふんだんに用いた田舎風の家庭料理だった。皆ビールや酒もすすみ、大いに満腹になり、寝る前にもう一風呂、宿の風呂に入って、明日の天気を期待しつつ早めに休んだ。

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