歩行記録 H28-6-6(月)
歩行時間:5時間30分 休憩時間:2時間25分 延時間:7時間55分
出発時刻:7時55分 到着時刻:15時50分
歩 数: 29、466歩(推定距離20.9km) GPS距離21.8km
行程表
掛川駅 0:15> 1番結願寺 0:25> 2番常楽寺 0:20> 3番長谷寺 0:30> 4番正法寺 0:35> 腹摺峠 0:35> 三ツ峰
0:40> 5番尊永寺 1:25> 6番岩松寺 0:40> 7番慈眼寺 0:05> 袋井駅
5番・尊永寺(北谷寺)
法多山 尊永寺 内 北谷寺(はったさん そんえいじ きただにじ)
宗 派 : 真言宗 本 尊 : 聖観世音菩薩
ご詠歌 : 「北谷や 雪や氷と へだつれど とけては同じ 谷川の水」
住 所 : 袋井市豊沢2777 4番正法寺から山道入口までの道
4番正法寺から5番法多山への道は、2本の山越えの道と、小笠丘陵を巻きながら小笠山運動公園の中の行く道がある。
前回は迷った末に運動公園の中の道を歩いたが、今回は山道を行こうと思っている。
問題は2本の山道のどちらの道を歩くかという事だが・・・・・
上の地図は掛川遊歩会が発行している 「小笠山ハイキングマップ」 の一部だが、正法寺の横から腹摺峠と三ツ峰に向かって
道は延びている。だがその道の尾根の近くには 「やせ尾根危険」 とか 「上部ルート崩壊 危険」 などの文字が見える。
こうなると怖い事が苦手な私にはそのコースは歩く事ができなくなる。何せ小笠山はそれでなくても危険が一杯隠されている山と
認識しているので余計歩く気にはなれない。
あと1本の山道は、正法寺から来た道を戻り中電柱の541号の所を南に入る道がある。その道は県道のガードを潜ると始まる
山道を、腹摺岩経由で腹摺峠に向かう道だ。この道は何度も歩いているので何の不安もない安全な道です。
正法寺横の道 尾根の正法寺への道
出入口が分かっているのに歩く事ができないのは淋しいが、尾根道から分岐した正法寺のへの道は一見何ともなさそうに見えるので、
地図の注意書きを見ていなければ私の事だ、多分入り込んでいただろう。だが知った以上は無理はしない。
そうそう、麓に建っているハイキングコースの案内板にも、このコースは紹介されているが注意書きは無いので余計悩ましくなる。
誰かこの道を歩いてブログなどで紹介してくれないかしら。その結果を見て入り込んでみたい気は残っている。
分岐点 遍路道道標
山道と云うか遍路道と云うか、兎も角その分岐には3本の標識が建っていて、新しく大きいのは「➡正法寺」 の看板。
次いで小さな手作りの 「⇦腹摺峠」 の案内板もある。遍路道の案内は道路に直接置かれた自然石に 「右 四番札所 正法寺
左 法多山」 の文字が読み取れる。いつ設置されたか分からないが、正法寺には “四番札所” とあるが、法多山には何も書かれて
いないのを考えると古いものではなさそうだ。江戸時代以前の物なら多分 “法多山” ではなく正規の札所 “北谷寺” となっている筈だ。
だが何れにしろこの道が遍路道として使われていたことは事実だろう。
多分正法寺の横から直接山に向かう道は熟練の修行僧。そして横須賀街道でもあったこの道を歩くのは一般巡礼者。そう私のような
者が利用した道なのだろう。
腹摺岩 腹摺峠
昔の街道だったこの道は、急な登りも無く腹摺峠まで行く事ができる。途中には峠の名前になった腹摺岩を通るおまけもある。
街道時代には峠の茶屋があったと云われる腹摺峠は、確かに広くなっていて茶屋があったとしてもおかしくない。
街道はここを南に下って行くが遍路道はどうだったのだろう。街道と同じ道を下ったたのか、それとも山越えをして行ったのか?
峠には石仏が一つあるだけで道標は無いので正確な事は分からない。
昔の人は足は強いが、遠回りするよりは少しは大変でも近い道を歩いたと云う。ならばここも当然山越えをしたのだろうと勝手に
思い込んで、私も山越えを遍路道として歩く事にする。
掛川方面 絶 壁
峠からモノラックのレールの横の急坂を登りきってしまえば後は小さなアップダウンの続く稜線の道になる。景色はたまに北側が
開けるが余り大した眺めではない。時折その北側が絶壁の縁になっているので躓かない様に注意をする必要がある。
エコパ 奥の院から法多山
三ツ峰を過ぎて、エコパが見えだしても中々奥の院に着かなくてイライラしてきた頃、エコパが邪魔者無しで見える場所にでる。
そうなれば奥の院の分岐は近い。
奥の院の分岐には奥の院の表示はないが、送電線の点検路案内が4号鉄塔のある南を指しているのでそれに従えばよい。
縦走路からも南の林の中を覗けば4号鉄塔の塔脚がすぐ近くに見える。
4号鉄塔を通り過ぎすぎ広場に出れば、足元には法多山が見えてくる。
稲荷神社 合羽地蔵 亀?ナメクジ?
奥の院から境内に降りるには南でも西でもよいが私は多くの場合西に下る道を歩いている。理由は急坂でない事と手を使わず
降りる事ができるからだ。
今日も西の尾根を下り鐘撞堂の後ろに出て、稲荷神社の祠から赤い鳥居を潜って境内に出た。
アラー似合っている。赤い前垂れではなく、ポンチョ式の合羽を着たお地蔵さん。色々考えるもんだ。
こちらは亀かナメクジか。そんな罰当たりの考えは止めようと思っても、一度浮かんだナメクジが離れない。
北谷寺
5番札所の北谷寺は今は尊永寺本堂横の東堂に祀られているが、以前は参道を出てエコパ南駐車場に向かう道の横にあったという。
それが明治の廃仏毀釈で無住になった折りに、尊永寺参道の階段横に移転して 「北谷観音」 として祀っていた。
ところが平成10年の秋の集中豪雨により堂が流出してしまい、無事だったご本尊を現在の場所に移したという。
北谷寺のお堂の天井に、中央に三つ葉葵の紋を配し、周りに干支の絵を描いた円形(正しくは12角形か)の物が取付けられていた。
一番外側の枠に東西南北と書かれ、それに対応する干支は東は卯、西は酉、南は午、北は子、になっていた。
どうやらを方位を示しているようだが正確な事は分からない。因みに私の干支の猿は西の隣で西南西の位置だった。
家に帰り干支の方位を調べると東西南北も西南西の猿の配置も正しかった。
ただ干支の絵の内側に書いてある、東に義延、西に正観、南に尊永寺、北に奉納の意味はいくら考えても分からなかった。
そうそう干支の方位を調べている時に、こんな事が書いてあった。
「南北を結ぶ線を『子午線』と呼ぶのは、北は子、南は午に由来する。」 のだそうだ。ならば子午線ならぬ午子線ではないか。
法多山尊永寺
納経所は尊永寺本堂の半地下の場所にあり受付の僧が2名も座っていた。
「ここのご朱印と23番のご朱印をください。」 と言うが 「ここには北谷寺の朱印しかありません」 と言う。
「先日ここで納経帳を買ったら、粟ヶ岳にある23番の朱印が押してあったとネットに出ていたのですがねぇ。」
新しい納経を開いて調べてくれたが、いずれの納経帳も23番に朱印は押してなかった。
家に戻りそのブログを調べ直してみると。なんだー! 朱印帳を買ったのは尊永寺ではなく常現寺だった。
この寺は粟ヶ岳山頂にある札所が老朽化して、お堂が崩壊寸前のため、ご本尊を麓の常現寺に移して祀っている寺だった。
年を取ると思い込みが強くなるので、気を付けないといけないな。
歩行時間:5時間30分 休憩時間:2時間25分 延時間:7時間55分
出発時刻:7時55分 到着時刻:15時50分
歩 数: 29、466歩(推定距離20.9km) GPS距離21.8km
行程表
掛川駅 0:15> 1番結願寺 0:25> 2番常楽寺 0:20> 3番長谷寺 0:30> 4番正法寺 0:35> 腹摺峠 0:35> 三ツ峰
0:40> 5番尊永寺 1:25> 6番岩松寺 0:40> 7番慈眼寺 0:05> 袋井駅
5番・尊永寺(北谷寺)
法多山 尊永寺 内 北谷寺(はったさん そんえいじ きただにじ)
宗 派 : 真言宗 本 尊 : 聖観世音菩薩
ご詠歌 : 「北谷や 雪や氷と へだつれど とけては同じ 谷川の水」
住 所 : 袋井市豊沢2777 4番正法寺から山道入口までの道
4番正法寺から5番法多山への道は、2本の山越えの道と、小笠丘陵を巻きながら小笠山運動公園の中の行く道がある。
前回は迷った末に運動公園の中の道を歩いたが、今回は山道を行こうと思っている。
問題は2本の山道のどちらの道を歩くかという事だが・・・・・
上の地図は掛川遊歩会が発行している 「小笠山ハイキングマップ」 の一部だが、正法寺の横から腹摺峠と三ツ峰に向かって
道は延びている。だがその道の尾根の近くには 「やせ尾根危険」 とか 「上部ルート崩壊 危険」 などの文字が見える。
こうなると怖い事が苦手な私にはそのコースは歩く事ができなくなる。何せ小笠山はそれでなくても危険が一杯隠されている山と
認識しているので余計歩く気にはなれない。
あと1本の山道は、正法寺から来た道を戻り中電柱の541号の所を南に入る道がある。その道は県道のガードを潜ると始まる
山道を、腹摺岩経由で腹摺峠に向かう道だ。この道は何度も歩いているので何の不安もない安全な道です。
正法寺横の道 尾根の正法寺への道
出入口が分かっているのに歩く事ができないのは淋しいが、尾根道から分岐した正法寺のへの道は一見何ともなさそうに見えるので、
地図の注意書きを見ていなければ私の事だ、多分入り込んでいただろう。だが知った以上は無理はしない。
そうそう、麓に建っているハイキングコースの案内板にも、このコースは紹介されているが注意書きは無いので余計悩ましくなる。
誰かこの道を歩いてブログなどで紹介してくれないかしら。その結果を見て入り込んでみたい気は残っている。
分岐点 遍路道道標
山道と云うか遍路道と云うか、兎も角その分岐には3本の標識が建っていて、新しく大きいのは「➡正法寺」 の看板。
次いで小さな手作りの 「⇦腹摺峠」 の案内板もある。遍路道の案内は道路に直接置かれた自然石に 「右 四番札所 正法寺
左 法多山」 の文字が読み取れる。いつ設置されたか分からないが、正法寺には “四番札所” とあるが、法多山には何も書かれて
いないのを考えると古いものではなさそうだ。江戸時代以前の物なら多分 “法多山” ではなく正規の札所 “北谷寺” となっている筈だ。
だが何れにしろこの道が遍路道として使われていたことは事実だろう。
多分正法寺の横から直接山に向かう道は熟練の修行僧。そして横須賀街道でもあったこの道を歩くのは一般巡礼者。そう私のような
者が利用した道なのだろう。
腹摺岩 腹摺峠
昔の街道だったこの道は、急な登りも無く腹摺峠まで行く事ができる。途中には峠の名前になった腹摺岩を通るおまけもある。
街道時代には峠の茶屋があったと云われる腹摺峠は、確かに広くなっていて茶屋があったとしてもおかしくない。
街道はここを南に下って行くが遍路道はどうだったのだろう。街道と同じ道を下ったたのか、それとも山越えをして行ったのか?
峠には石仏が一つあるだけで道標は無いので正確な事は分からない。
昔の人は足は強いが、遠回りするよりは少しは大変でも近い道を歩いたと云う。ならばここも当然山越えをしたのだろうと勝手に
思い込んで、私も山越えを遍路道として歩く事にする。
掛川方面 絶 壁
峠からモノラックのレールの横の急坂を登りきってしまえば後は小さなアップダウンの続く稜線の道になる。景色はたまに北側が
開けるが余り大した眺めではない。時折その北側が絶壁の縁になっているので躓かない様に注意をする必要がある。
エコパ 奥の院から法多山
三ツ峰を過ぎて、エコパが見えだしても中々奥の院に着かなくてイライラしてきた頃、エコパが邪魔者無しで見える場所にでる。
そうなれば奥の院の分岐は近い。
奥の院の分岐には奥の院の表示はないが、送電線の点検路案内が4号鉄塔のある南を指しているのでそれに従えばよい。
縦走路からも南の林の中を覗けば4号鉄塔の塔脚がすぐ近くに見える。
4号鉄塔を通り過ぎすぎ広場に出れば、足元には法多山が見えてくる。
稲荷神社 合羽地蔵 亀?ナメクジ?
奥の院から境内に降りるには南でも西でもよいが私は多くの場合西に下る道を歩いている。理由は急坂でない事と手を使わず
降りる事ができるからだ。
今日も西の尾根を下り鐘撞堂の後ろに出て、稲荷神社の祠から赤い鳥居を潜って境内に出た。
アラー似合っている。赤い前垂れではなく、ポンチョ式の合羽を着たお地蔵さん。色々考えるもんだ。
こちらは亀かナメクジか。そんな罰当たりの考えは止めようと思っても、一度浮かんだナメクジが離れない。
北谷寺
5番札所の北谷寺は今は尊永寺本堂横の東堂に祀られているが、以前は参道を出てエコパ南駐車場に向かう道の横にあったという。
それが明治の廃仏毀釈で無住になった折りに、尊永寺参道の階段横に移転して 「北谷観音」 として祀っていた。
ところが平成10年の秋の集中豪雨により堂が流出してしまい、無事だったご本尊を現在の場所に移したという。
北谷寺のお堂の天井に、中央に三つ葉葵の紋を配し、周りに干支の絵を描いた円形(正しくは12角形か)の物が取付けられていた。
一番外側の枠に東西南北と書かれ、それに対応する干支は東は卯、西は酉、南は午、北は子、になっていた。
どうやらを方位を示しているようだが正確な事は分からない。因みに私の干支の猿は西の隣で西南西の位置だった。
家に帰り干支の方位を調べると東西南北も西南西の猿の配置も正しかった。
ただ干支の絵の内側に書いてある、東に義延、西に正観、南に尊永寺、北に奉納の意味はいくら考えても分からなかった。
そうそう干支の方位を調べている時に、こんな事が書いてあった。
「南北を結ぶ線を『子午線』と呼ぶのは、北は子、南は午に由来する。」 のだそうだ。ならば子午線ならぬ午子線ではないか。
法多山尊永寺
納経所は尊永寺本堂の半地下の場所にあり受付の僧が2名も座っていた。
「ここのご朱印と23番のご朱印をください。」 と言うが 「ここには北谷寺の朱印しかありません」 と言う。
「先日ここで納経帳を買ったら、粟ヶ岳にある23番の朱印が押してあったとネットに出ていたのですがねぇ。」
新しい納経を開いて調べてくれたが、いずれの納経帳も23番に朱印は押してなかった。
家に戻りそのブログを調べ直してみると。なんだー! 朱印帳を買ったのは尊永寺ではなく常現寺だった。
この寺は粟ヶ岳山頂にある札所が老朽化して、お堂が崩壊寸前のため、ご本尊を麓の常現寺に移して祀っている寺だった。
年を取ると思い込みが強くなるので、気を付けないといけないな。