はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

小笠丘陵周回(六枚屏風から138度展望台)2

2015-03-21 19:24:06 | 低山歩き
歩行記録                                                   歩行月日:27-3-17(火)
歩行時間:6時間35分   休憩時間:2時間00分   延時間:8時間35分
出発時間:6時45分     到着時間:15時20分
歩  数: 28、331歩(推定距離21.2km)    GPS距離19.7km
行程表
 掛川駅 0:55> 登山口 0:25> 六枚屏風 0:20> 小笠山 0:10> 小笠神社 1:20> 送電線鉄塔 0:15> 県道出合
 0:20> 腹摺峠入口 0:15> 腹摺峠 0:25> 138度展望台 0:40> 林道出合 0:30> バイパスガード 0:15> 結縁寺
 0:30> 掛川城 0:15> 掛川駅

 

 小笠神社からは本当なら小笠池まで下り無線中継所へ登り返して、鳥居のある四辻に戻るのが良いのだが、小笠池から
中継所の間が通行禁止らしい。君子危うきに近寄らずで調べもせずに諦めた。
 小笠丘陵は小笠山を中心にして、東西に4本の尾根が走っている。一番北側は腹摺峠からエコパに至る尾根で、変化に
富んでいる尾根道だと思う。
次の尾根は今日歩く予定の尾根だが、視界は効かず眺めが良くない。だがアップダウンが少ないのでのんびりした尾根歩き
が出来ます。
3本目の尾根も同じように視界の効かない尾根道だが、下った場所が駅から遠く不便な場所になる。1度歩いたが同じ道を
引返したことがある。
一番南の尾根はまだ歩いた事がないが、3本目と同じように駅から遠い場所に下る事になるので歩く気は今のところない。

 
               四辻の標識                                県道の先に登山道

 四辻に建っている標識は「小笠神社0、4km」 、「無線中継搭0、8km」、「袋井市山本3、7km 法多山4、3km」、「掛川市矢崎
6km」 となっている。
更に小笠丘陵でよく見かける手製の標識も取り付けてあり、矢崎方面と同じ方向に 「板沢、久保、腹摺峠、掛川駅」 となっている。
実は小笠山に初めて来たとき、この標識で頭を抱えてしまった。その時は腹摺峠から法多山やエコパ方面に行こうと思っていたが
公的標識の法多山に向かうのか、手製の標識の腹摺峠に向かうのか判断がつかなかった。悩んだ末に腹摺峠に向かって正解
だったが分かりにくい標識だった。
小笠山に何回か来て、ようやく 「袋井市山本、法多山」 がどうやら県道を下る道だと理解できた。
また 「掛川市矢崎」 とは、今朝歩いた 「上張矢崎」 交差点辺りなので、六枚屏風経由の道を指しているのだろう。
しかし六枚屏風からの道が尾根に合流した所の公的標識の下りは、矢崎ではなく 「板沢」 になっている。
そうそうそれに六枚屏風は公的標識には一切なく、合流地点の手製の標識の上に、手書きで薄くあるだけだ。
更に掛川市のHPにも紹介してないのをみると、六枚屏風は危険と判断して周知をしてないのかもしれないな。

 前置きは兎も角、今日は2本目の尾根を歩くので、先ずは 「袋井市山本、法多山 」 方面に向かう。
標識のある四辻から下り勾配の道を少し行くと、法多山へ行く県道と2本目の尾根との分岐がある。右に下る道は県道経由
法多山の道で、すぐ下に県道が走っている。2本目の尾根から法多山への道は尾根を直進するが、ここも少し行くと県道に
合流する。その県道の先には山道も見え手製の標識もあり 「袋井,豊沢,法多山」 となっていた。

     
                              ピンクと黄色のリボン

 尾根道に入ると左右の木にピンクと黄色のリボンが巻きつけてあるのが目に付く。目印にしては多すぎるし、リボンの下には
番号を書いたテープも付いて、リボンのピンクは生木で黄色は枯れ木に巻いてある。伐採予定の木? にしては多すぎるが・・・・
このリボンは送電線の鉄塔の所まで続き、北の尾根も展望台を過ぎ、林道の出会いの所まで続いていた。
お蔭で道が明確でいいが、1月に歩いた時は無かったのに何なんだろうな。

          
                   北の尾根が低く見える                     法多山と鉄塔

 小笠丘陵は傾斜がきつい所為か植林されていないので道を歩いていて気持ちがいい。冬は枯枝が多く陽が射してくれるし
夏は木陰を作ってくれる。変に薄暗くならないので気持ちが悪い事も無い。だがこの尾根も小笠丘陵だけの事はあり、数は
少ないが所々に崖が口を開けているので注意が必要です。

 右側に北の尾根が何故か低く見えている。場所によっては尾根越しに町並みが見える所もあった。後で地図で調べると
いま歩いている道は小笠山から徐々に低くなり、送電線の手前のピークで登りらしい登りがあるだけだった。
一方北の尾根は展望台のピークから県道のトンネルにかけて下り、再度登り返して腹摺峠でグンと低くなる。
腹摺峠からはきつい登りで三つ峰の三角点になる。結構アップダウンの多い尾根になっている。
尾根越しに町が見えた所は腹摺峠なのかもしれないな。

 法多山の屋根が見えてきて、手前には送電線の鉄塔も見える。あの送電線の下に行きたいのだが果たして道はあるか。

          
                     19号鉄塔                            奥の院の鉄塔

 県道から1時間ほどで尾根にある送電線の鉄塔下に到着。ここから県道へのの下りは赤土と昨夜の雨でズルズルしていた。
ここで滑ったら汚れてしまうと今日一番の慎重さで下った。
山道を下りきった所にはシイタケの榾木があり、その横を少し行くと右側に茶畑の間の道が見え、その先が県道だった。
茶畑の間の道で前方を見ると2本の鉄塔が重なって見える。あの2本目の鉄塔の下が奥の院だが道を発見できるだろうか。

          
                   山本橋横の道                            側溝に猪が

 県道に出た所の電柱に、今歩いて来た鉄塔への案内が表示してあるが、反対方向の奥の院の鉄塔の案内はない。
次の鉄塔に行くには川を越さなければならないが、点検路のために橋など掛ける訳はないと、近くにあった橋を渡ってから
川沿いに遡り点検路を探した。
アッ!マテヨ!今の橋は山本橋だったが、小笠山の四辻の公的標識に 「袋井市山本、法多山」 とあった。その山本とは
この辺りの事なのか。
地図で山本の地名を探したが見つからなかったが、どうやら字名のようだ。標識に字名を書かれてもなぁ・・・・・・・・

 川の横には踏み跡があり、そこを辿って行くと林の中に入った。踏み跡と思われる所を少し登ったが、どこもかしこも道と
云えば道とも思える状態だ。ウーンここはびく石ではなく小笠丘陵だ。何処に断崖絶壁が有るか分からない。
止めよう。と、いうわけで点検路探索はあっさり諦めました。

 ここから法多山までは車道を1kmも行けば着くので、北の尾根から行くより面白味はないが楽は楽そうだ。子供連れなら
こっちの方が安全でしかも早いだろう。

 さてこれから腹摺峠に向かうのだが、その入口も分からない。ただ地図で見る限り民家のある橋の手前から峠に向かって
道があった。しかも2本線で表示されている道だったので多分大丈夫だろう。

 ウァー! ビックリした。県道の右側を下を向いて黙々と歩いていたら、側溝に獣が横たわっていた。慌てて少し下がってから
様子を見ると既に死んでいるようで、死後硬直で後ろ足がピンと伸びている。鼻の状態が判別できないがどうやら猪のようだ。
生きている猪なら離れて所からなら遭遇したいが、死んだ猪ではなぁ。交通事故にあったのだろうか。

 
          太陽光発電の所から道があった                      林に入る所に目印が

 「民家のある橋の手前を入る」 を頼りに歩いているが、そこには腹摺峠の掛川側入口と同じように 「遠江33観音」 の石の
道標が建っているのではないかと期待していた。
山本橋から20分も歩いた頃に前方に民家と橋が見えた。民家の手前には新しい太陽光発電が設置されていて、その手前に
巾3m程の道とも思えるような奥に続く空地はあった。しかし石の道標はない。
一先ず太陽光設備の空地とも見える道の奥を確認しようと林の入口まで行くと。ありました! 同じような幅の道が林の奥に
向かっていて、しかも林の入口の杭には赤い目印も。石の道標では無いがこの道が腹摺峠に行く峠道に間違いはない。

      
         紅白の布が                沢のような道                 峠の障害物

 広場のような場所に紅白の大きな布が垂下がっていた。大坂道頓堀の食いだおれ太郎が着ているよな柄だが、サーカスの
テント小屋のようにも見える。まさかこんな場所に有るわけはないが、道の反対側にも同じように垂下がっている。
これが広がっていた頃はこの道もすっぽり包まれていたと思われるが、一体何だったのだろう。

 道幅は同じまま続いていたが、上の方に行くと水が流れ、沢のようにもなっていた。その道を良く見ると平らなコンクリートの
破片があちこちに見えていた。どうやらこの道は昔は簡易舗装がされていた道のようだ。
この腹摺峠の道は県道の小笠山トンネルが出来る前は、掛川と海辺の横須賀地方を結ぶ重要な街道だったとも云う。
また遠江33観音正法寺と法多山を結ぶ遍路道でもあった。
だからと云って舗装はその時代と合わないし、峠から掛川側の道は一部は細い山道になっている。
と、そこで思い出した。峠から西の山上に向かってモノラックのレールが伸び、そこには小笠丘陵では珍しい茶畑がある事を。
その茶畑用の道に使っていたので道が舗装されていたのだろうか。
だが今では茶畑も道も放棄されて荒れるに任せている。少し自信はないがそうしておこう。

 腹摺峠の県道側には、相変わらず通行不可を表すように木の枝が積み上げられている。しかし実際に歩いてみればどうと
云う事は、いや安全この上ない道だった。ではこの障害物は自然に積もったのか? それも不自然な気がする。
アッ! そうだ。途中にあった紅白の布地、あれを使っていたときは登山者が邪魔になり、ここに障害物を置いたのかも。
そうして見れば、ここの木の枝は年代物の古い物ばかりだ。きっとそうに違いないと勝手に想像したが、撤去はしませんでした。

          
           峠のお不動さん                         峠の茶店跡

 腹摺り峠には昔は茶店があり繁盛していたという。その守り神なのか高台には不動明王の石仏が祀られている。
峠と云えばお地蔵さんが多いのだが、お不動さんは珍しい。
不動明王は悪魔をやっつけるらしいので、山の悪霊や山賊から旅人を守ってくれたのだろう。
 お不動さんお土台をよく見ると、左から 「長谷村 ?御?村 領家村」 と読める。長谷も領家も掛川側の麓にある地名なので
?御?村は 「高御所村」 ではないだろうか。そして茶店の経営者は掛川の人だった。と、これもそうしておこう。

 写真は峠の東を写してあります。138度展望台や小笠山には右のハイキングコースですが、腹摺峠の名前の由来となった
岩には、凹んだ所を進みます。5分もかからず行けるし危険な所も無いので話の種に行ってみてください。

          
           138度線の表示                         138度展望台

 結局今日は一日中ぼんやりして景色の見えない日だった。これなら天子ヶ岳からの富士山もきっと見えなかっただろうと諦め
がつく。雪はどうだったのかな、降ったのか降らなかったのか。これも気になる。

 
                林道出合                                林道のゲート

 展望台から先の道は考えてなかったが、朝歩いた六枚屏風の板沢の道は止めて、富士見台霊園下の西沢池に下ろうと思う。
そこへも 「下俣・久保・掛川駅」「久保・結縁寺・掛川駅」 2本の道があるが、標識を見ただけではわからない。
簡単に言えば最初の道は展望台や腹摺峠に近く、2本目は小笠山への近道になる。
今は展望台にいるので最初の道を下ったの方が近いのだが、まだ時間は1時前、しかも距離も13kmしか歩いていない。
このまま下ったのでは2時頃掛川駅に着いてしまう。それでは早すぎて乾杯がしづらい。なら遠回りの道で帰ろう。

 最初の分岐には標識の下に 「マスラノ池」 の補助標識が付いて、2本目にも 「与左衛門池」 が付いていた。
 下の図を見て下さい。黄色は山道で、赤の実線は今回歩いた道を表しています。
最初のマスラノ池への分岐は、図右下の展望台から直接林道に下る道で、林道に出合ったら左に行けばマスラノ池に出ます。
2本目の与左衛門池への分岐は図中央下の小笠山からの道になります。ここの林道出合いには正面方向に 「掛川・結縁寺・
久保」
の標識が建っています。この直進するとすぐ山道になり、与左衛門池の手前でマスラノ池からの林道に合流します。

 今回は与左衛門池への分岐を下り、林道に合流したら右折して、わざわざ林道を遠回りをして下りました。
その林道の終点(入口)地点には進入禁止の鎖が林道を塞いでいて、その先は四ツ角になっていた。
ブログには案内図など表示して、いかにも分かったように書いていますが、実際は地図も持たないので、こんな四ツ角に来ると
頭を悩ませます。今回も左の道は先程の林道と合流するだろうと見当はついたが、さて直進すべきか右折するべきか悩みました。
直進の道は一番細い道でバイパスに向かっているので果たしてガードが有るか心配だし、右の登りの道は、また山の中に
向かってしまう恐れがある。
結局バイパスに向かう道を行き、ガードが無かったら、ここまで戻り左の確かな道に行こうと直進しました。
そして案ずるより産むが易しの例えの如く、カーブした道の先にバイパスを潜るガードが現れました・

               

 のんびり道なりに下って行くと民家が現れ遠江三十三観音一番札所結縁寺の横に出た。この先は朝歩いた道を行くだけだ。
今回は時間が早かったので林道を遠回りしたが、林道には途中に見るべき物もなかったのでこんなルートは取る必要も無い。
ただ与左衛門池から掛川駅は街中を通らなければならないので、距離は若干伸びるが、この道を一部利用するのも面白いかも。

 
              掛川桜と掛川城                                掛川駅

 掛川駅に2時55分に到着。このまま帰るのでは早すぎるのでTVで先週放送していた、掛川城の掛川桜を見に行く事にした。
掛川桜とは河津桜に似ているが開花時期が7〜10日遅く、ソメイヨシノより一足早く咲く、小さい花が手毬状に咲くのが特徴だ
そうです。しかし桜は盛りを過ぎているようだった。それにしても赤みが強い桜だと感じた。

 掛川駅北口の木造駅舎は、昭和8年に建設され駅舎で、掛川市は市民から募金を募り保存することにしたようです。
掛川で募金と聞くと掛川城の再建、掛川新幹線駅の新設、たしかアメリカに生涯学習センタの時も募金を募ったのではないかな。
掛川市民だった知人が 「普通の募金ならいいが、班で集めるので半強制的だった 」と言っていたが本当だったのだろうか。
おっと止めよう。不確かな事を書くのは。