1999年、本橋成一監督の≪ナージャの村≫自主上映会に協力した。
写真集の帯には
「どこへ行けというのか。人間が汚した土地だろう」 とある。
本橋成一氏のサインの日付は199年3月17日
いのちが遊ぶ の言葉をそえて
同じことがいま日本で。
福島原発に関して、医学会、リーダーとして活動している同級生同士の交換情報をかいつまんで。
水の基準値は安全域より10倍程度厳しい設定で少しぐらい基準値を超えても、大丈夫ですが、長期間は避けるべきです。
ヨード200~300Bq/Lで小児が通常量を半年飲み続けても全く問題ない値です。
食品については輸入食品に対する規制値があって、日本ではセシウム370Bq/kgを基準にしています。フィンランドでは1,000Bq/kgです。
ヨードの半減期は8日ですが、セシウムは30年です。
人体に入ってもセシウムは便などに排泄され110日で半減するのですが、土壌中のセ
シウムはそのままです。汚染土壌に関する問題はこれからです。
チェルノブイリでは甲状腺がんだけが発がん率が高くなり、他のがんは従来の発がん率でした。ODAで活躍した同僚は、チェルノブイリ地区は、ヨード摂取が少ないために、放射性ヨードの取り込みがおこり、発がん率増加も考えられているようです。
日本人のヨード―摂取は、適正から、過剰と考えられているようで、日本の場合は
放射性ヨードが大気中に出たときの、甲状腺への取り込みは、これまで世界で知られているどの地域よりもリスクが低いのではと推測。
被爆地広島の戦後調査で、推定被ばく量から考えられるより甲状腺がんの発症は少なかった。
甲状腺学会から;余程高い濃度の放射性ヨードが大気中に播かれない限り安全だと表明
http://www.japanthyroid.jp/
産婦人科学会から;妊婦が50mSV以上の内部被爆をした場合に限って、ヨー化カリウムを服用(予防投与)するようにする指針も明示していたのですが、これは1回の投与で、持続的に被爆する危険性があれば、当然その場所から避難することを最優先すべきであると述べています。
国立がんセンターhttp://www.ncc.go.jp/jp/のHPも参考になるかと思います。
いま最も危険なのは、東京電力の復旧に当たっている職員です。専門的技術力が要求されるので、簡単には代替要員の確保は困難で、
生命の危険が及ぶ被爆前に、自己造血幹細胞採取を提言し、実行段階に入っています。
沈着冷静に、情報に惑わされませんように。