連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

妻子のない独身の命

2014-11-18 13:15:23 | 健康・病気
主治医不在のために大量”下血”対応を依頼された。

年齢は、65歳を過ぎ70歳に満たない。
通院が必要な、疾病歴はない。
体調不良の原因は、転移を認めた腎臓癌と診断した病院は、急性期疾患対応なので、検査後直ちに退院を勧告。
独居継続は困難とのことで、受け入れ先を捜したが、施設は断られたので、
”高度障害者対応”を掲げている、しかしホスピスではない病院への入院となり、
入院後、数日後の下血。
主治医不在ゆえに対応を依頼された私は、血圧低下は認めない。その他の検査値も確認し、
輸血を指示し、血液製剤到着、交差試験が終了するまで、血圧低下はないので、輸液指示を出し、午後は大学へ。
ところが、主治医は、どうせ”死ぬんだから、輸血は中止せよ”の指示で、輸血は施行されず、
2日後には死亡。
釈然としない、命の軽重に思いを馳せている医師としての私がいる。

日本人の2人に1人は罹患する悪性疾患に罹患していたが、
1ヶ月前は、自力の経済環境で、生活を営んでいた人である。
愛するゆえに、亡き後の世界の虚しさに思いを馳せて、生の継続を強く望む人はいなかったかもしれないが。
かくも、簡単に生きる努力を放棄されて良いのか?
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遺された和服

2014-11-16 08:55:21 | 日記・エッセイ・コラム
着込んだものから、しつけ糸が残っているものまで。
数多いのが、黒の羽織、黒の道行きコート。

普段着着込んだ紬は、仕立て洋服のリメイクも”お仕立代は、生地が古くてもお安く出来ませんので”とやんわり断られ、
”ごみ”としてしまうには、まだまだいとおしさが残るので、
考えて、わずかな手間で、再生させ、割烹着かわりに使っていましたが、
いよいよ、布として老け、裂けてきたので、ご苦労さんと言って、年末の拭き布として働いてもらうことにしました。

次は、道行きコートを、袖を端だけ留めて代用割烹着に。
遺された着物の強制覚醒ですが、格落ちの使用法で憮然とするだろうなと思いつつ。
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