19日 朝の朝礼
院長宇塚善郎は、急性白血病が1960年台のような必ず死ぬ医療水準が続いていたら、パニック症候群になっていたかもしれない。1人の豆腐屋さんの妻が、死体を前に何とか助けてくださいと懇願されたのをきっかけに、日本初の集学的研究として取り上げられる治療法を急性白血病細胞のDNA解析からつくりあげ、その後も患者の要望に応えようとしてきたから、医療の進歩でそれ以前より良い成績を挙げられるようになってきたからパニック症候群にならなかった。
初心に帰って、今不治といわれる病気も治るために何か出来ないかと考えることにした。と。
昨日、複雑な染色体を持つ青年が、完全寛解さえ困難と思われたが一度は到達したが短期間で再発。両親はこの事実を受け入れることができなかったのだろう。次の治療を開始予定前日、突然退院を申し出てきた。このような仕打ちで医師は傷つけられ、懐疑的になる。このような家族には引きづられず、前向きにさらに進歩を目指し、信頼している患者、、家族に応えたいと努力をつづけること、正当性はこちらだと主張することでパニックなどを回避していくことになる。
医学常識で、治癒困難が現実となってきたら、掌を返すように豹変して、言葉をたたきつけて闊歩して去っていく態度の患者、家族。共同体の一員で生きるという言い方に変えれば、常識外といって、医師は気持ちを清浄化するしかないでしょうか!