連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

まもなく発刊:アントラサイクリン薬剤性心筋症

2016-08-14 09:54:53 | 学問
30年以上も要した研究成果が、やっと発刊!(次号:ネットでの閲覧状態)
Noninvasive early detection of anthracycline-induced cardiotoxicity in patients with hematologic malignancies using the phased tracking method
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cam4.813/epdf
試作機器に10年。
臨床検査を始めてから20年を要したのか!と感慨深いものがあります。
最近10年は、研究、論文執筆から遠ざからずをえない生活環境状況でした。
投稿先からの”reject"にも耐えたのは、研究テーマが全く古くなっていない、むしろ、やっと目が向けられ始めてきた時代を確信したから。

粘りの根源は、
治癒を強く希望した患者の思いに応えられるかもしれないと期待が崩れた。完全寛解、無治療中に発症したした”薬剤性心筋症”の衝撃。
還元されるとは限らない、研究開発に快く応じてくれた患者に応えなければという気持ち。
患者の状態変化に、予定外でも心エコー検査を、快く直ぐに応じてくれた二宮先生。
従来の検査では、重篤になる前の発見は困難と、新らしい検査の開発に、一緒に進めてくれた小岩先生(第一線から離脱したからと共同著者を固執されたました)。

化学療法するから、こんな合併症が発生するんだと非難された故滝嶋教授に対する悲憤。
急性白血病は、治療しなければ必ず死ぬと教科書にさえ記載されているというのにです。

結論は、心筋症のみであれば、心機能に対応した生活レベルを指示し、患者も守ってくれれば、回復、長期生存できるが、白血病が再発すると、心臓は、化学療法により急速に悪化し、または、白血病進展により、生存できません。
治癒のためには、まず優先されるのは、白血病の克服。次いで、合併症対策。
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アントラサイクリン、薬剤性心筋症臨床文献投稿受理までの長い道

2016-06-24 09:28:56 | 学問
2015年4月の投稿に始まり、拒否につく拒否の末、コメント付きの拒否となり、
コメントに対応して投稿し、1年以上経過した6月7日受理の連絡があり、20日に初稿。
母国語ではない英語のインターネットの投稿は、非日常の世界で、ストレスに満ちていた。

長い道のりの始まりは、

難攻不落の成人急性リンパ性白血病に対して治癒的治療法が確立した!と
治癒の希望に応えられるとの安堵感に満たされ始めた1990年

完全寛解持続、維持療法中止後も、社会復帰して生活を続けていく患者が徐々に増えてきた1990年、
獣医学部で、卒業研究で多忙な毎日を送っていたKMさんが、体調不良で8月下旬、
”呼吸が苦しい。だるい”を主訴。血液検査だけでは、再発は診断できないので、骨髄穿刺を実施し、
再発ではない(東北大学第3内科血液グループは、直ちにメイギムザ染色は実施し、(診断を可及的速やかにがモットー)ことが確認され、アントラサイクリンによる薬剤性心筋症による心不全!と確診。
大学入試を控えた、SM君も。息苦しい、だるいと受診。
東北大第1内科の二宮先生は、予定外でも直ちに心エコー検査を引き受けていただき、
東北大第1内科の、小岩先生、工学部の金井教授の共同研究に加えていただき、微妙な心筋細胞の障害を検知できるシステムを開発が始まる。

1995年から、工学部の研究室で試作機で、健常者の計測が始まり、一月後には、協力してくれる患者の計測が、工学部の研究室で始まり、

1998年、恩師宇塚、仙台血液疾患センターの経済的支援により、臨床第1号機が、外来診察室に搬入。
さらには、今回論文の共同著者である薄田さんも採用。
薄田さんの採用がなければ、今回論文投稿にこぎつけられる成果が出たかどうか。
経時的計測で、変化は一目瞭然なのだが、視覚的を変化を、PCの論理をアナログ表現にする術を著者であり、心筋症の早期発見を熱望している、齋藤はもっていなかったから。

近いうちに、掲載論文を閲覧していただけるようにします。

東日本大震災とか、そのほかの理由で、滞っていた、臨床研究も、投稿に向けて、蝸牛の歩みながら、始めています。




                                                                                                
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女性ホルモンと全身の臓器に対する作用記事のタイトルを入力してください(必須)

2016-06-16 11:22:23 | 学問
6月11日に、依頼されたみやぎ県民大学の講師をしてきました。
宮城学院女子大学が主管するということで
「女性たちよ!」<第7シリーズ 女性と健康・からだ編>4回の第1回目を担当し
タイトルは≪女性ホルモンと体の変化≫にしました。
コンセプトは、女性ホルモンは、生殖機能以外に、全身臓器に関わっている。胎生期の臓器発育に始まり、成長後も、全身臓器の維持に関わっている。
講師を引き受けたからには、女性ホルモンの臓器に関わる仕組みについて、時間の許す限り検索しました。
ネットでも閲覧できるようになっていたので引用させていただきます。日本呼吸器学会誌第37巻5号1999年、p359~p367 女性ホルモンと呼吸・循環調節 巽 浩一郎著のなかに、睡眠時無呼吸症候群の記述があり、肥満男性および閉経後の女性に多く認められている。高地での妊娠時の胎児のデーターから、”呼吸および呼吸調節において、男性ホルモンは悪で、女性ホルモンは善であるという印象を受ける・という記述に、思わずほほが緩み、
閉経後の骨粗鬆に関わるエステロゲンの作用機序では、破骨細胞が分泌するHIF-1α(hypoxia-inducible factor-1α)の働きを抑制することから派生して、この作用を抑制したがん治療の進展まで到達。

教えることは最大の学習意欲を呼び起し、その結果は大変に楽しく、良い機会をいただいたものだと感謝しました。

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無名病院の演者として講演して

2015-11-13 12:02:12 | 学問
本態性血小板血症(ET) 
白血病関連の疾患。
生活の質、生命予後を左右するのは血栓症と、長い経過で遺伝子変異の付加での急性白血病化
日本で、40数年ぶりの新薬が、2014年11月末、発売となりました。
新薬アグリリンの市場上梓を、患者とともに心待ちにしていたので
会社側からの、情報提供は無かったので、積極的にアクセス。
(大学病院時代は、望まなくとも資料、情報が押し寄せていた。隔世の感!)

研究機関(大学病院、その関連)属さない病院では、新薬については、当初は相手にされない。
会社側は、使用実績で、あれ?!という対応で、”アポイント”をと言って出向いてくる。
かって、某科の教授に、「大学病院に所属しているから評価されているだけだ。いったん退職したら、単なる一介の医師の扱いしか受けられないのを思い知っておけ!」と言われ、恩師宇塚共々で憤慨したことがことがあった。

新薬発売1周年を記念してか、地区でのアグリリン講演会が企画され、
全国でも、きわめて多数例の登録施設ということでの、講演を依頼された。
講演日当日、恒例による、演者の略歴紹介は、特別講演演者のみ。
学会ではない、かような講演会もそうだったかしら?
名もない病院に属する医師だから?

市井の病院となったとき、
仙台血液疾患センターが、日本血液学科会の専門医研修施設であった時も、
恩師宇塚が、年を重ねてきたときも、
世間の冷淡さの根源要因を分析し受け止めてきた。
再認識し、その中での立ち位置。
患者の、最大の利益を損なわないように、深慮し続ける。
症例登録に伴う、検査のため、分析のための検査はしない(遠い将来は還元されるかもしれないが)。
期待されている、研究費も授かっているだろう、研究機関の病院でやってもらおう。
開発にかかわったであろう施設も、数例の登録数であって、
市井の名もない富田病院の15症例の登録は、
マーケッティングの観点からの評価と受け止めて。

2011年、東日本大震災の年の総会で、診断について発表予定であった。
しかし、震災後の影響で、発表を断念せざるを得なかった疾患であり、
感慨深かいものがあった。


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STAP現象←STAP細胞

2014-04-09 20:11:08 | 学問

小保方さんの本日の会見で、STAP細胞ではなく、STAP現象と表現していた。

話題になっている細胞が骨髄系細胞といのことから、

細胞培養時、維持を失敗し培地が酸性になってしまったときに、生き残った細胞では?

悪条件で生き残る、低酸素条件でも生きられる、骨髄中の多能性幹細胞に似ている。

時が来ると、nicheで目覚める多能性幹細胞。

目的とは異なる、酸性悪条件下に生き残った細胞に関心はあっても、

多忙、時間がない研究者は関心を向けないだけだった宝の細胞だった可能性は?

化学研究者として本日の会見、疑念は晴らせず。疑念が確信に変わるような会見と思えた。

甘い!女性研究者に対する週刊誌によるゴシップ的懸念を蔓延させるような内容。

秘密だのなんといっていられる場合か!

それとも、雇用者契約に、秘密保持が厳命されている?

理研の秘密研究の縛りによるために発言できない?

そんな次元にはないことも理解できない?

口先だけの会見。事実の公表なし。

PS

小保方さんが、研究者として人類の幸せに貢献したいといっていることが本心ならば、再現の”コツ”を公表すべき。多くの研究者が、次の発展に邁進して、難病など治癒可能となるのだから。自分一人の手柄を確実にするまでは教えない!というエゴとしか思えない。

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米国史上最悪の「科学研究不正」の反省と対処に学ぶこと

2014-04-07 11:31:22 | 学問

STAP細胞のインパクトが強く、その後の経過が、倫理性にかかわるので、転載を転載。

米国史上最悪の「科学研究不正」の反省と対処に学ぶこと

この記事は新潮社「Foresight」より転載です。
http://www.fsight.jp/25637

大西 睦子

2014年4月5日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp
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「STAP細胞」論文不正問題や、最近多発する様々な基礎研究、および臨床研究不正事件で、日本人研究者の倫理的な問題が議論されています。4月1日には、理化学研究所の調査委員会が、「STAP細胞」論文は小保方晴子ユニットリーダー個人の「捏造」であったとする調査結果を発表しました(小保方氏自身は、調査結果は納得できないとする憤りのコメントを発表しましたが)。
では、果たして日本では、研究者は、データの改ざん、捏造やコピーなどしてはいけないということを、本当に知らないのでしょうか? そしてそれは、日本の倫理教育のレベルが低いためであり、これから倫理問題に関する授業を増やせば、今後、研究者の不正行為が減るのでしょうか?
そもそも、科学者は不正行為をしてはいけないことは十分に知っています。カンニングをしてはいけないし、他人のものを盗んではならない、他人を傷つけてはならないことは、幼い頃に誰もが学びますよね。ですから、表面的な改革だけでは、私は、何の解決にもならないと思います。今回は、米国における不正問題の歴史、改革、現在の取り組みを参考に、今後の日本における対策について考えたいと思います。

●「人体実験」の道具に
さて、科学の倫理問題を考える上で、私たちが知るべき歴史的事実があります。それは、米国史上最悪の研究不正と言われる「タスキーギ梅毒実験」です。
この研究は、1932年から1972年まで40年間にわたり、アラバマ州タスキーギの農村で、米国政府の公衆衛生局によって行われました。ほとんどの対象者は、貧しく、読み書きができない計600人の黒人男性。このうち399人が、すでに試験開始前に梅毒に感染している罹患者。残る201人は未感染の健常者で、罹患者との対照のために選ばれました。研究目的は、梅毒に感染した罹患者の、死に至るまでの自然経過観察です。
対象者の黒人罹患者は、研究者らに、「bad blood=悪い血」を持っているため治療が必要で、その治療のための研究に参加すれば、米国政府から無料の医療サービスや死亡時の埋葬を受けられると言われました。貧しい彼らにとって、無料の医療サービスは夢でしたから、喜んでこの研究に参加しました。
ところが、実は罹患者たちは自分が梅毒に罹っていることは知らされておらず、それどころか、実際には治療など施されていなかったということも知りませんでした。梅毒の治療をしなければ、感染後3-10年で、梅毒性ゴム腫と呼ばれる腫瘍が皮膚、筋肉や骨などに発症し、さらに感染後10年以上経過すると、心臓循環器系を侵して死に至らせたり、あるいは脳神経系を侵して進行性麻痺や脊髄瘻、難聴、失明などを起こして死に至ります。つまり、399人の梅毒罹患者は、何の治療も施されないまま死に至るまで放置され、無残な経過を観察されるという「人体実験」の道具にされたのです。1947年にペニシリンが梅毒の標準治療になっても、彼らには提供されませんでした。すべての対象者は、葬儀給付を受けるために病理解剖を受けることが義務づけられました。死後の解剖のデータを収集するためでした。

●「恥ずべきこと」
1972年、内部告発によりこの研究の恐るべき実態が発覚し、『ニューヨーク・タイムズ』と『ワシントン・スター』(1981年に廃刊)で報道され、この研究不正が一般の人に知られて激しい非難と抗議を受け、研究は直ちに中止となりました。
同年の研究終了時、399人の最初の感染者のうち、74人が生存していました。が、すでに28人の男性は梅毒で死亡し、100人はその合併症で死亡していました。さらに感染者黒人男性の 40人の妻が梅毒に感染し、19人の子供が、先天梅毒を持って生まれました。
この悪名高い研究不正は、いかに当時の米国政府の監視が甘く、怠惰であったかを、全米に知らしめました。
その後、米国政府は、同じ過ちを繰り返す事のないように、74年、臨床研究全般におよぶ倫理綱領と言える「国家研究法」を法律として制定しました。この法律によって、倫理基準の普遍的な3原則、つまり?人格の尊重??恩恵??正義?という指針が定められました。そうした動きが、後にインフォームド・コンセント(説明と合意による納得診療)の確立など、臨床研究の対象者の保護に関する規制に大きな変化をもたらしました。さらに、米国政府は研究の監視機関として、アメリカ合衆国保健福祉省の組織下にある、被験者保護局(Office for Human Research Protections:OHRP)を設置しました。被験者保護局は、治験を行うときに、倫理性、安全性、科学性に問題ないか審査するための治験審査委員会(Institutional review board :IRB)の規制当局です。そして97年には、クリントン大統領(当時)が、「米国政府がやったことは恥ずべきことだ」と公式に謝罪しました。
【Clinton Apologizes To Tuskegee Experiment Victims, All Politics,May.16.1997】(*1)
この不正以降、研究に対する医師、研究者や一般の人たちの態度は大きく変化し、改革が起こりました。その後も、ルールやポリシーは何度も見直し、改訂され、成熟、安定化していきました。さらに、論文が掲載される前の査読により、同じ分野の専門家による評価や検証が強化され、また各大学は倫理教育などを開始しました。
【U.S. Public Health Service Syphilis Study at Tuskegee,CDC】(*2)

●不正が及ぼす莫大な損害
ところが残念なことに、生存競争の激しい研究の世界において、研究者のプレッシャーは壮絶で、もちろん、「タスキーギ梅毒実験」のような悪質な研究不正に手を染める不届き者がいまもいるとは思えませんが、論文などの不正の根絶はなかなかできません。
日本では報じられていないと思いますが、実は昨年、ハーバード大学のポスドク(博士号を取得した後、常勤研究職になる前の研究者のポジション)が、学会の抄録で結果を差し替えた事件がありました。
指導教官である担当教授はこの不正に気づいたとき、直ちに大学に報告し、ハーバード側は、相当しっかり内部調査を行いました。内部調査終了後、教授はアメリカ国立衛生研究所(NIH)に報告。その結果、この一連の問題が一般公開されました。
と同時に教授は、研究室のメンバーにもこの不正を報告しました。教授が不正に気づいた理由は、同じような研究をしている他施設の仲間の、どうしても結果が出ないという悩みを知り、自分の研究室だけから陽性の結果が出たことに疑念を感じたからです。論文化する前の「抄録」の段階で教授が研究不正に気づいたので大事にはなりませんでしたが、研究室にとって、研究費の損出は多大でした。
ニューヨーク州バッファローの「ロズウェルパークがん研究所」の研究者らは、研究不正1ケースが及ぼす損害額は、52万5000ドル(約5400万円)と推定しました。研究に使用したコスト、不正が発覚した後の調査にかかるコスト、さらに不正後の修復に必要なコストを計算すると、これだけ莫大な損害が出るのです。
【The Costs and Underappreciated Consequences of Research Misconduct: A Case Study,PLOS Medicine,Aug.17.2010】(*3)
さらに同研究者らによれば、科学研究における不正行為を監視する政府機関「米国研究公正局」に、2009年の1年間だけで報告された217ケースから考慮すると、毎年米国で報告される研究不正による損害は、110 ミリオンダラー(約110億円)を超えると推定されています。これが公的研究機関によるものであったり、あるいは何らかの公的補助を受けている研究であれば、その損害は国民が被ることになるわけです。

●効果に時間はかかるが……
その調査論文の中で、同研究者らは以下のように述べています。
「人間の自然な性質からすると、不正を根絶することは難しいかもしれません。ところが、米国の多くのアカデミアが試みている方法で予防は可能です。その方法とは、研究者に対する教育と研修、規則の制定と実行、よき指導者の育成、研究者の監査と監視、不正に対する調査と報告の実施に努めることです。ただし、これらの効果がわかるまでには時間はかかります。ちなみに、これらの予防対策は、不正が及ぼす損害に比べてかなり低コストです」
「タスキーギ梅毒実験」のような臨床研究の不正と、「STAP細胞」論文のような基礎研究の不正問題を同じように扱うのは飛躍と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただし、臨床研究も、基礎研究も、扱う対象がヒトであるか、細胞であるかの違いはあっても、どちらの最終目的も、病気や生命の仕組みを解き明かすことに違いはありません。ですから、私は、基礎研究の不正も、臨床研究の不正も同じであると思います。もちろん、日本と米国では、文化や歴史が違いますので、米国の制度をそのまま日本に採用するのは難しいかもしれませんが、現在、米国の多くのアカデミアが取り組んでいる予防対策に、私は大いに賛成です。みなさんはどう思われますか?

≪参考≫
1. http://www-cgi.cnn.com/ALLPOLITICS/1997/05/16/tuskegee.apology/
2. http://www.cdc.gov/tuskegee/after.htm
3. http://www.plosmedicine.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pmed.1000318

【略歴】大西睦子(おおにし むつこ)
内科医師、米国ボストン在住、医学博士。1970年、愛知県生まれ。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月からボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、2008年4月からハーバード大学にて食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事。

---------------------------------------------------------------------
ご覧になる環境により、文字化けを起こすことがあります。その際はHPより原稿をご覧いただけますのでご確認ください。
MRIC by 医療ガバナンス学会 http://medg.jp
---------------------------------------------------------------------------
配信・解除依頼はホームページ http://medg.jp/mt/ の「お問い合わせ」からご連絡ください。手続きに数日要することがありますので、ご了承ください。
今回の記事は転送歓迎します。その際にはMRICの記事である旨ご紹介いただけましたら幸いです。
MRIC by 医療ガバナンス学会 http://medg.jp
****************************************************************************

※メールアドレス変更・メルマガ解除は以下よりお手続きをお願いいたします。
http://medg.jp/support/mailinfo.php?id=Fp4BJObc2PbGDF4q

MRIC by 医療ガバナンス学会

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論文捏造:STAP細胞

2014-04-02 23:32:54 | 学問

研究の成果が”超一流誌に採用される内容であれ”と思いながら、

地味な、同じようなことの繰り返しの引きこもり研究生活を続ける。

動機は、”人の役に立つ” で、

私は,医師なので、”病気が治る” につながる日常診療の延長線上にある研究を続けている。

最初のSTAP細胞を報道で知ったときは、すばらしい!次の発展への期待が膨らんだ。

投稿した画像が加工されている!(なにそれ!ありえない)

卒論と同じ画像。細胞の出自が異なる!(natureに投稿する緊張感がない!えっ!)

研究の最前線は、初めであることが重要(二番煎じの落差は無限大)。

刊行されるまで、オフレコは常識。

特許取得は、未公表のみ。公開データーは、共有のものとなる。

細胞も、求めがあれば、提供義務がある。

再現性は当然のこととして要求される。

再現性は、物理学的にはある条件が整わないと再現困難なので、実証には年月を要することは希ならずあるので、信じられず、狂人扱いにされ不遇な生涯をおくったり、汚名を晴らすのに、一門の弟子が100年を要したという報道にも接するが、

今回のSTAP細胞は、それとは別の背景が脳裏を横切る。

先陣争い。成果至上主義。脚光優先。

その先には、膨大な研究費を含めた金の取得がある。

小保方さんの異議申し立ては、言葉は無用。

STAP細胞作成の再現のみ。

これが、理科系研究者の表現の全てであると思うが。

若手研究者は、画像加工が日常化しているような報道を見聞すると、

注目を集めない、そこそこの論文には、仮説ありきで、

本質的な改変がされているのもあるのかもしれませんね。

このような改変された研究は,継続性が出てこない。

理科系の仕事は,内容的一発勝負はあり得ないはず。

論文取り下げに応じる必要はない(STAP細胞は作り出せたという大前提の上で)。

内容の事実を、明らかに出来るものがあればすればよいだけのこと。

取り下げたら、いいとこどりされて、葬り去られるだけ。

英語が母国語でないという、ハンディキャップはとてつもなく大きい。

特に、先陣争いをしなければいけない研究論文では。

科学論文が、スキャンダラスな報道の耳目を集める今の事態は、

未曾有な事態ですね。勝てば官軍、負ければ賊軍。有ること無いこと書かれ、報道され。

小保方さん、STAP細胞があるならば

乗り越えて、人に光を与える仕事としてす移行し続けてほしい。

共著となりながら、不慣れな若手研究者をサポートもせず、今になっていい子ぶるなんて。

一人だけ切り捨てて、理研の保身的にことを済まそうとしているような発表内容も唖然。

理研、共同著者は自浄できるか?

20年以上前から、論文の盗用、共著者については、

検証され辞職に追い込まれているのに。

人間のさがの一つで亡くならないのかもしれません。

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国宝 唐招提寺金堂設立年

2010-12-31 15:35:37 | 学問

天平の甍 ”国宝”唐招提寺という番組は魅力的であった。

歴史遺産の年代を特定する作業は

推理小説のようなスリリングさに満ちあふれている。

今回は、年輪伐採年代法の作業が公開されていた。

最外年輪の部材捜し。

その後の年輪の幅の測定。

歴年標準パターンとの比較。

伐採年の特定。

伐採年以後に建立ということになるので、

天平の甍は、平安の甍になるかもしれないという結果であった。

日本では、歴年標準パターンは、ヒノキとスギにより作成されていた。

歴年標準パターンの作成過程は、緻密で、根気のいる作業であった。

大切な、価値ある、基準資料。失われないように!

消失の場合は、光谷拓実氏が再び現れなければ、

再現できそうもない、地味で、根気のいる作業。

日常診療の平凡な繰り返しに勇気をもらった番組でした。

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弟55回化学療法学会:ICD講習会

2007-06-03 07:46:56 | 学問

専門医の呼称を継続するためには、5年毎に更新が必要で、必要条件を満たすためには学問の進歩に沿った勉強していることが義務付けられているので、学会のたびに日本全国飛び回ることになります。今回は地元で、交通費も、宿泊費も不要な参加費のみで経済的打撃は最小。

会長の渡辺彰先生には、抗菌薬臨床治験指導医になるために学会の重鎮、評議員として推薦していただいとこともあり、43年ぶりに学会を仙台に招聘出来たことを心からお祝いいたしました。

人間は微生物のまっただなかで長い年月生き延びてきました。

”耐性菌”は、院内で発生するというより、食料調達を安価にするために、食産業で大量に抗菌薬が使用され、耐性力を獲得した微生物は、食料原料から人に、そして人から人への感染という図式が講演されました。

人畜の広がり、グローバル化を化学療法学会でも、耐性菌の出現、予防のためには必要と訴え始めたことに、感染症、特に新たに脅威となる変異体の出現にさらされている現代を強く感じてきました。

個人の体力の強化、免疫力の獲得が必要。

新たな抗菌薬に時間を費やしている間に、次々と生き延びる変化を遂げる微生物。

この微生物の変化に対応する能力、免疫力は誰にでも備わっているはず。

再度強化するのは、適度な筋肉労働、運動、適度な睡眠時間、バランスの良い食事が基本のはず。でも、無頓着すぎて、金で買えると思っている人もいるかもしれません。が、どっこいそうはいかない現実が見え隠れし始めているのがきゅこのごろではないでしょうか。

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がん治療 1

2006-10-25 09:28:47 | 学問

研究成果と癌治療の現実、現場にギャップは無いと思いますか?

臨床試験と日常の癌治療ではどうだと思いますか?

臨床試験では、症例選択のバイアスを避けよ!

と言われています。ということは、恣意的介入がありうるという現実を示しているはずです。

臨床試験を行う施設は、水準の高い施設が、公平無私に選択されていると思いますか?

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”ご”=美化語の氾濫

2006-10-08 07:04:18 | 学問

学会の代議員会、懇親会、そのほか、代表者による挨拶を沢山聞きました。

”ご”の氾濫に辟易。

教授の言葉遣いを、”医局員”が繰り返し、言葉の誤りが踏襲される公算は無いのでしょうか?

学問的知識の常識の集積として多分自認している人たちは、”代表””正義”とみなされる立場を自戒して、日本語の基本的知識をもう少し知って、従い守るという気持ちはないのでしょうか?

学問一筋、役に立たない、利用価値の無い知識への関心、習得に無関心なのでしょうか?

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全国研究成績以外は学会で発表していけないというわけ?

2006-10-07 21:18:14 | 学問

日本血液学会、臨床血液学会の合同総会で、10月7日口演で、CD20陽性悪性リンパ腫の成績を発表した。悪性リンパ腫の日本の代表と自認しているだろう3人から、単一施設の臨床成績を試験研究でもないのに発表するなんて問題だと非難された。自己施設の成績を公表してはいけないのでしょうか!?

標準治療以上の成績を上げるために、変更した治療法は、許されないのでしょうか?医師の裁量権は否定されるのでしょうか?

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