天平の甍 ”国宝”唐招提寺という番組は魅力的であった。
歴史遺産の年代を特定する作業は
推理小説のようなスリリングさに満ちあふれている。
今回は、年輪伐採年代法の作業が公開されていた。
最外年輪の部材捜し。
その後の年輪の幅の測定。
歴年標準パターンとの比較。
伐採年の特定。
伐採年以後に建立ということになるので、
天平の甍は、平安の甍になるかもしれないという結果であった。
日本では、歴年標準パターンは、ヒノキとスギにより作成されていた。
歴年標準パターンの作成過程は、緻密で、根気のいる作業であった。
大切な、価値ある、基準資料。失われないように!
消失の場合は、光谷拓実氏が再び現れなければ、
再現できそうもない、地味で、根気のいる作業。
日常診療の平凡な繰り返しに勇気をもらった番組でした。