連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

戦後67年目に 特攻隊千人の遺書発見

2012-08-28 20:57:33 | テレビ番組

28日のNHKクローズアップ現代で報道されていました。

広島県 江田島にある、海上自衛隊第1術科学校の倉庫から発見された、神風特攻隊として散った(散らされた)千人の遺書。

なぜ?誰が?

戦後間もなく、近江一郎という民間人が、旧海軍上層部との関係を持ちながら日本全国を、強制力のある名称の一員と名乗り回収に行脚。

当時の、特攻隊員の家族が肩身の狭い立場に置かれたという事実。

敗戦を契機に、国を守って死んだ英霊が疎まれ、家族さえも肩身を狭くさせられた世相。

死以外の方法は与えられなかった特攻という最悪最低の自覚を持って命令した上官の戦後。

悔いるよりも、自己正当化生き残り作戦だったのではないか。

海軍に連なる方の意見は、口汚く非難することはなく、苦衷の果ての作戦だからと保護する雰囲気が漂っていた。

生き残りに長けた遺伝子を持った末裔である我々は、自己が生き残るために許される範囲とは?と自問しながら行動を律しないと、他人の死には寛大という、恐ろしい存在になると再認識させられた、遺書の回収の背景であった。

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ルネッサンスの光と闇 高階 秀爾書

2012-08-22 12:46:32 | 本と歴史

2011年 大震災後にゆがんだ本箱のなかから、手に取り読み出して、

読み応えが有り、引き込まれているのが、

ルネッサンスの光と闇  芸術と精神風土 。

昭和46年発刊の本です。

序文 「天使の存在を信じないーー信じることの出来ないーーわれわれ現代人は、クールベやテーヌの直接の子孫なのである」

「現実世界への目覚め」

クールベの生きた19世紀の現実の目覚めと、15世紀後半ルネサンス期の現実の目覚めの違い、表現の奥に潜むものを明らかにしてくれる、推理小説のようなぐいぐい引きつけてくれる魅了にとりつかれながら、それでもやっと、

第1部 サヴォナローラ

第2部 メランコリア  まで読み進んだところです。

忽然とではなく、時代の必然性で発生する熱狂と退縮

修道僧 ジロラモ サヴォナローラに、熱狂呼応した人々=ピアニョーネによる”虚飾の焼却”

(取り返しのつかない焼却による永遠に喪失した物は、数知れず、

何度となく繰り返される愚行。当時は意図を持って、人々を邁進させる。)

同時代に生きたボッテチェルリ。 ヴィーナスの誕生、プリマベーラ(春)の作者であって、それだけの人が、時代を生きた人物として動き始めました。

ほおづえをつく”考える人” がメランコリア→非行動的な瞑想の人

ドラクロア作アトリエのミケランジェロ

ラファエロ画 アテネの学園 に後から書き足されたらしいヘラクレス

ここにもミケランジェロの影が。

なつかしい思い出に満ちたイタリア、なかでもフィレンツェ。

ヴィラ サン ミケーレ のテラスからフィレンツェの町を眺め、

観光客にあふれる市街に出かけ、

栄華盛衰の中の憂鬱の影と、遺産の継承した現代の町の再訪をはたしたいなと。

事実の読み解きに基づく、力強い筆力。見習いたい!!

第3部 愛と美 第4部 二人のヴィーナス 第5部 神々の祝祭

読み進むのが楽しみです。

以前は、イタリア訪問前の慌ただしさの中での、読書だったのだろうか?

読後感が異なっている。

 

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虫さされ

2012-08-19 09:45:13 | 健康・病気

生ワサビがあれば、虫に刺されないし、刺されてもすぐなおる、とか

クレソンをこすり付けると虫が来ないとか、

虫よけになるハーブがあります。

虫の嫌いな、揮発性物質を皮膚温で発生させる、

体調不良の時にはなにがしかの物質を皮膚から排出するのか?

単に循環不全で、皮膚温が低いのか?

虫は敬遠するように実感してきました。

農免道路に面した以前は農業用水路であった名残の堀に

わたしてある板をバランスを取りながら垣根の扉をあけて、

草ぼうぼう、蜘蛛の巣をかき分けながら庭を眺めながら玄関までたどり着きます。

毎日毎日、巣を張り替える蜘蛛の勤勉さ、

まだまだ小さい蜘蛛ですが、ひっかっかた虫を食べて

まもなくジョロウグモは、はでな婚姻色を帯びた大きさになるなと観察もしています。

そして、遠距離に張られた蜘蛛の糸の長さにも驚きます。

草ぼうぼうの中を通り抜けて家にたどり着くと、

あちこちが”かゆい”虫さされが出現しています。

数年前までは、全く虫さされに悩まされませんでした。

今年は、毎日新たに虫に刺されているのですが、

右側だけしか刺されていません。

虫に刺されるようになった!という程度から、

今年は、かなりの虫さされで、右側に偏在していることに気がついたのです。

どうして?右側だけ?

左半身は、いまだにかたく、表面だけではなく、体の奥深くまで硬く固まったしこりとなってた感じがするようになりました。

以前は、表面の硬さを感じるだけでした。

今は、表層の硬さは取れてきて、

感覚を取り戻しつつある段階に来たのだと考えています。

しかし、皮膚からは、病気により発生する、

虫が嫌いな物質が揮発しているからなのか?

血流が悪く体表温度が低いのか?

以前、いつも微熱つづきで高めの体温のときは、

全く虫さされがなかったので、

皮膚からの揮発物質により虫に敬遠されていたのではと思っています。

虫さされは、かゆいし、その後皮膚のむくみもでますが、

健康を回復しつつあるある実感でもあります。

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RAの治療薬、JAK阻害薬を目にしての感慨

2012-08-15 11:00:04 | 健康・病気

医療系サイトからの情報配信で興味のある記事には、

さらに情報取得のきっかけになっています。今日気がついたのは

RAの新JAK阻害薬試験結果良好” という記事です。

RA;関節リウマチに曳かれたから。

JAK阻害→遺伝子伝達阻害による免疫抑制。時代の進歩を感じた瞬間。

40年以上前の学生時代、両手の腱鞘炎から発症し、

治療薬として内服したアスピリンのためと整形外科の担当医は驚いた生死に関わる副作用が起きました。一連の治療中も次々と異変が生じ、一命は取り留めたんですが、担当医は、”もうなにもおこさないで。こっちも死にそうだった。” と、狼狽、辟易ぶりは今も記憶にあります。

病変はさらに広がりを見せ、心配してくださった方の紹介で、内科へとバトンタッチ。

RA因子陰性の”慢性関節リウマチ”という診断。

1960年のことですから、膠原病関連の研究は始まったばかりでした。

金製剤の治療、これも腎機能障害、呼吸器症状と矢継ぎ早の症状出現。

プラチナ製剤は、早々断念され、しかし、症状は、収まる気配なく、

やむなく金製剤の断続的、少量投与。

テニス仲間が、次々に発症。厄払いをしなければなど発症直後、いろいろありました。

卒業前の記憶がなくなるほどのパッシング、

発症間もない頃の臨死状態。

”死ぬ”が前提の疾患を専門としてからは、

熱があっても、痛くても、主治医の責務を果たすぎりぎり余裕の無い毎日で過ぎ、

同時期発症の友人二人は、世を去り、私は生き延び、

両親の最期を看取ることが出来、お盆行事をやることもできる。

発症から43年経過!

薬の作用機序を理解するとき、すべての細胞に共通なシステムを阻害したり、活性化したりする薬剤に対しては、最初は恐れを覚えます。

すべての細胞に対して、効果を発揮したらどうなる!

ついで、量的、時間的に効果を発揮し続ける血中の濃度を維持出来ないから大丈夫!

と、自分自身を納得させるのが常です。

感慨のきっかけの文章はこちらです。

文献:van Vollenhoven RF et al.Tofacitinib or Adalimumab versus Placebo in Rheumatoid Arthritis.N Engl J Med 2012; 367:508-519.

 メトトレキサート療法中の関節リウマチ(RA)患者717人を対象に、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬tofacitinibの効果を第3相試験で検討。米国リウマチ学会スケール20%改善(ACR20)達成率は、tofacitinib5mg群51.5%、10mg群52.6%、アダリムマブ群47.2%、プラセボ群28.3%だった。

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1112072

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人材と人財

2012-08-13 14:37:53 | 日記・エッセイ・コラム

あえて”人財部”と表記している事についての質問を聴く機会があった。

”貝”に才

”木”に才 

いずれも”ざい”と呼んでいる。

”才”は、標木で、神聖な場所として「ある」ことをいう字。

”貝”は、貨幣としても使われた貴重品。

”木”は、人類が生き延びてきた世界では豊富であったろう。

”財”は、たからで、つぎつぎと生み出さなければいけない宿命も併せ持つような語感。

”材”は、もとの特質を変えることなく使うもの。

企業として採用する場合、とりあえずは”人材部”。

入社早々から、独創性を必要とする企業なら”人財部”でもようかもしれないが、

漢字力が落ちている今の日本では、”常用”は常用ならず。

言葉の混沌をもたらすこだわりのようにも思える。

一過性の忘れ去られる言葉で終わるのかと驚きの遭遇は、

巷にあふれている、パチンコの宣伝を初めとした大言壮語の言葉の氾濫。

たいした違いもないようなこだわりの”人財部”と”人材部”という気もする。

私が取った行動は、白川 静氏の本「常用字解」を調べるでした。

辞書、字統 字訓 字通は、父の蔵書で手元にない。

辞書は手元にあってこそで、主はこの世にいないので私の所有とするべく行動を取ろう。

代理がいないので、行動の自由がとれないのでいつのことになるか!

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マチュピチュ「発見」100年 インカ帝国 鑑賞

2012-08-12 20:58:02 | 日記・エッセイ・コラム

鑑賞途中で、民族の興亡に伴う哀惜がこみ上げてきたのは、同族のチャンカ族の征服後強制移住などの処罰を経ての統治で、埋葬などの変化が余儀なかったという展示コーナーであった。スペイン人ピサロによる帝国の崩壊は、繰り返し繰り返し学んできたので、納得していたので淡々として鑑賞できたのか?皇帝の処刑と、宣教師による改宗努力の果てのキリスト教信奉。

ペルーは、かって国際学会の帰路に立ち寄り、太陽の神殿の基礎のうえに、サント・ドミンゴ教会が建てられ、そのなかの祭壇は、インカ帝国の宝物を何トンというレベルで溶解してつくられたことに驚愕した。征服者による征服を誇示する再利用。

征服による興亡のなかで、生き続けなければならない民衆のしたたかさは、古い慣習を秘かに残し続けていくことですね。

シアターで3Dを初めて経験しました。浮遊感、振動、コンドルが近寄ってきたりで、あのメガネをかけるだけで!些細な道具で、これほどまで感覚が支配されることに驚きました。娯楽に限定されているならよいが、判断を必要とするような場面の使用でどういう変化が起きるのか?二次元でわからなかったことが、みえてくるだけなのか?

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ヤマトシジミ

2012-08-11 09:32:50 | 健康・病気

なでしこジャパンは、すばらしい。

ひたむき、渡航の席差別も意に介さず、戦い抜いたヤマトナデシコ。

福島県で生命を維持しているヤマトシジミの、目や羽に異常が見つかり、

継代されているという記事を目にした。

遺伝子に放射線による傷がつき、障害が維持され続けるという、

世代交代時間が短い動植物には早くも遺伝子変異が現れたという現実が提示された。

掲載誌はhttp://www.nature.com/srep/2012/120809/srep00570/full/srep00570.html

被爆による影響の一端は、ヒロシマ原爆後、ナガサキ原爆後の継続的な研究で、

ソ連、米国、中国の核爆発実験後の影響、

第2福竜丸は忘れてはならない状況での被爆だし、

チェルノブイリのその後の健康被害も。

世代を超えた、健康被害は、

長期的には、それに耐えうる生命の強さを与える進化をもたらすか?

仙台南に位置する我が家の庭に舞っていたヤマトシジミには変化はありません。ベストショットにはほど遠い咲き終わりのエンジェルトランペットの虫くい葉で一休みの映像。

2012081106400000

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惨状を伝承

2012-08-05 07:11:26 | 日記・エッセイ・コラム

体験者でなければ、惨状は伝えられないか?

2012年8月6日は、1945年を起点とすると67年後の8月6日。

被爆者は、年月を経て高齢化し、”被爆体験者を語れる人がいなくなる” 

というあせりの報道が最近は、かならずある。

被爆体験者による体験は、日々繰り返される惨状を超えた内容か?

一瞬にして、目の前で家族を失った。

家族の遺骨はみつからない。

家族を失った悲しみ。

交通事故で子を失った親。

今も日々起きている戦争で、

身体の各所を失い不自由な体での生活を強いられている人は増え続けている。

化学兵器の影響で、生まれながらにしての奇形を背負っての生。

この現実は、生存をつつけている被爆者と変わることはない。

戦争がなくても、死にまでおいつめる”いじめ”がはびこっている。

原爆が投下される必然性としてとらえている米国合衆国民の意識の追求報告を見聞することは、何故日本に原爆は投下されたか?を知り、回避するために必要だ。

原爆を持たなければ、無防備なら安全か? 

”いじめ”は、理不尽なおぞましさが、ヒットラーの呼びかけに呼応した”ユダヤ人大量虐殺”と同じと思う。

生き延びてきた生物の一員としての人間。

集団で生きることを心地よいと感じる脳の仕組みを最大限発揮し、

殺戮の不快さを無視せず、行動できる脳の働きが活動開始出来る人を育てる

集団の一員としての倫理性。

惨状を伝承できるか?

伝承があっても忘却の徒であり、繰り返すだろうな。

歴史は、残酷、愚挙を行う人間を示し、

歴史は、喪失の悲しみを乗り越えて協力し合う人間を示している。

決定的な人を殺すという行動の前に、

振り上げた気持ちを納める、納められるのが人間で有ることを歴史は示している。

”揺れをあおらない” 

今もそうだけれど、あおるメディアに踊らされない自分の確立が手始めでしょうか。

伝承は続けなければならない。世代を超えて。

原爆の死者数、

地上戦が継続した場合の死者数

戦争は何故起こされ、継続されたのか?

感情論にならず、理路整然として理不尽さを追求し続ける。

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ブルー ムーン

2012-08-02 23:37:11 | うんちく・小ネタ

8月は、満月が2日と31日。2回目の満月をブルー ムーンと呼ぶのだとか。

2日未明は、月も、星も大きく見えました。

今日の仙台は、空を見上げても靄がかかって煌めきがありません。

懐かしいおとずれがありそうな夜です。

8月1~7日は、スター・ウィーク~星空に親しむ週間~http://www.starweek.jp/index.shtml

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