連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

病状改善は、症状改善には直結しない

2016-10-18 12:21:13 | 健康・病気
検診で、不整脈を指摘された。
自身の研究関連で、心エコー検査を、する機会があった。
膠原病関連の、心筋所見であった。
姿勢が良くなって、心臓に影響があるかもしれないと危惧をしていたので、
不安が的中?そのための不整脈?
それとも年齢相応の心臓の不整脈発現?

全身荒原組織の炎症の結果、体全体が固まって、箱が平行移動するような、リズミカルとは対極にある動き方ですが長年過ごしてきた。
太極拳を始めてから、ストレッチでゆっくり体が動くようになり、
ひきつれ、制限ははあるが、
首は回るようになり、
手もなんとかまっすぐに伸び、
折り目ズボンの線は、平行に前を向くまでに、両足は伸び
固有背筋は、左右確認でき(以前は、右のみで左は確認できず)
右側腹部と大腿上部の癒着はほぼなくなり
まっすぐ、正面を向けて立位を取ること可能となったのが、1週間ほど前。
動きを伴い、直立を維持できる筋肉はまだまだのようで、
動かないから痛くなかった、肩の痛み、腰痛、膝痛を味わっている。

”姿勢悪いようですけれど、どこか痛くないのですか?”と質問されていても、”痛くありません”と応じていたのですが、
”姿勢良くなりましたね!”と言われ始めてから、体のあちこちが痛み出している。

改善に、幸い、希望が持てるのは、

右手首の癒着がはがれ、手がまっすぐになったときは、数カ月、首が回るようになったときの、飲み込み時の疼痛は1年ほどで、消失。

今回の、膝痛は、改善するのか?正座するまで大変だが、正座をして痛いわけではない。
腰痛は、直立時の左の筋痛。
筋肉を鍛えれば、消えそう。
不整脈は、今以上に、固縮が改善すれが、治るのかしら?

かって、貧血で受診し、原因精査で、甲状腺機能が著明に低下していることが判明し、
甲状腺剤を内服し、正常値に戻ってきたときに、
”具合が悪い!数値が改善していると、言われても具合悪くなるばかりで、仕事もできない!”と患者からなじられたことを思い出している。
「こんな低値で、普通に仕事していては、生命に危険!」とばかりに、
甲状腺専門家に相談し、専門医も「即入院」を進めたが、
患者は、”仕事をしなければ生活できない”と拒否され、
外来で投薬し、改善してきた結果、”よくなったからといたって、具合は、悪くなる一方”
しかし、健常値が、維持する間に、楽になったようで、不平は消失。
極めて異常状態でも、徐々に悪化した場合の、人間のなれという代償能力に、脱帽です。
さらに、重篤になったときの耐える体の能力は、枯渇寸前ですので、並を保つことは大事
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

検診を受けて

2016-10-15 08:59:42 | 健康・病気
労働安全衛生法の義務があるので、検診を受けました。
がんの検査も、希望すれば受けられます。
胃の透視を希望しました。後期研修時代の40年ほど前は、週2回、毎日10名以上時には20名程の胃の透視を行いました。
自分自身が受けて、年年歳歳動きが悪くなってきているので、骨粗しょう症が強く懸念される人は避けるべき。
造影剤が大腸で水分を吸収され硬くなり、バリウム糞塊となると、回復手術という事態になる予防策として、下剤を混和してあります。
検査日は、講義が立て込んでおり、緊張している間は、下剤刺激は起きませんでしたが、講義終了後からは、刺激性の腹痛と下痢の繰り返し。
それではすまなかった翌日。下痢の後は便秘。しかも、まだバリウムが残っていたようで。
日常の”bowel habitus"回復まで、3日間を要しました。
検査のつらさを実感しても、臨床に改善をフィードバックする余地はほどんどなさそう。
苦痛改善は、素早くと、下剤。個人差があるので! 専門分野の、骨髄穿刺も単純ゆえに改善できるのは素早くぐらい。

健康障害の原因を見つける検査に要求されるのは、感度、特異度が満たされて、疼痛なく、早く結果がでることでしょうか。
遺伝子検査は、手軽になりました。遺伝子変異と、その意味するところが照合できないと、その先に進めない。
症例の集積が求められます。集積までの道のりはまだまだ手軽にはいかないだろうと思う。

悪性疾患以外の遺伝子変異は?
先天的異常で、重症感染症に繰り返す症例、ある薬を使うと重篤な合併症が起きたりということはわかってきているが、人の体で起きる変化には、多数の遺伝子が関わっている複雑系なので、遺伝子検査がすべてではない
遺伝子検査は、予防に使える有用性はある。
検査しなくても、肉親の健康状態を改めて見つめて、予防策が見つかることもあるはず。
多くの病気は、遺伝素因があって、標準的な食生活、運動習慣、睡眠で防げるのです。
悪性疾患でさえ、生活習慣病と言われる要素の日々の繰り返しで発症が分かってきています。

脱喫煙、脱カロリー過剰摂取。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

封印

2016-10-08 16:02:02 | 血液専門医宇塚善郎
修理で復活した母の年代物のミシンを踏みながら、
恩師、宇塚善郎は、患者の命を請け負っていると自覚後、
好きなことに時間を費やしたことはあるのだろうか?
気分をリフレッシュするために、休日の昼に、慌ただしく、職員を連れて食事をする。
書評などで気になった本を、紀伊国屋に電話注文して読むぐらい。
テレビ式拡大鏡で大好きな読書を続けていらしたが、それも、顕微鏡失明で奪われ、
朗読は、あまり好きではなく、
一人、楽しい無双の時間を過ごして逝去されてしまった。
碁は好きだったが、勝負はのめり込み、惰性で時間を過ごすからと、テレビでさえも封印。
患者の期待に応えることに、努力を惜しまず時間を費やして、走り去った。

宇塚善郎の、愛弟子と自負している私は、
仙台血液疾患センターがやむなく閉院し、
血液疾患の入院患者担当が無くなり、四六時中の呼び出し懸念が無くなり、
書きかけで放棄せざるを得なかった、研究原稿に着実に向かっている。
行き詰まりが起きたときの気分転換に、
幼少時、家で日常的に接していたが、傍観者で、練習することもなくすぎてきた、笛、お茶、お習字。

卒業まじかの日に、将来をともにと熱望された方からの”足手まとい”の一言の光景は、
学生時代の記憶をかき消し、
自立して生きることを決意させ、
病を得た身では、医師資格がなければ、女性が自立して生きる糧を得る困難さも実感し、
仕事が無いときは、休息という生活を続けてきた。
年金を得られる年齢になり、
”自立して生き抜いてきた!”
”死なないから”と慰められながら、
両親を見送り、恩師も見送り、私の体を気遣う、高齢者より、先に逝かなかった安堵感は、
封印を解き、
お茶、笛の稽古に通うことを、自らに許し、
時間に余裕があると、見知った懐かしいくたびれた衣類と古ミシンと格闘する時間を楽しんでいる。
医療に向き合う、教育に向き合う時間を優先して、は糸の切れた凧ほどには封印を解き放ってはいないが、
自由になることなく、意匠に向かう、封印を再びしたくない。
後ろ髪をひかれず、好きなことをできる時間は、素敵だ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Impact Factor 2.915のCancer Medicineに掲載、発刊!

2016-10-01 16:07:59 | 血液専門医宇塚善郎
本日、発刊され、閲覧可能となったと、出版元から連絡があり、
「やっと」と、言葉少なく、恩師に報告した。
Impact Factor 2.915 の雑誌に掲載されたので、成就感大きく、
協力してくれた、患者に対しても応えられたという安堵感。

発刊は、患者の身体状況の改善に寄与し普及する、第一歩にしかすぎないが。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cam4.813/full から閲覧可能。

Original Research
Noninvasive early detection of anthracycline-induced cardiotoxicity in patients with hematologic malignancies using the phased tracking method
Authors
Yoshiko Saito,
Ikuko Susukida,
Yoshiro Uzuka,
Hiroshi Kanai
First published: 3 August 2016Full publication history
DOI: 10.1002/cam4.813View/save citation
Cited by: 0 articles

Citation tools

Abstract
Anthracyclines are among the most effective and widely used anticancer drugs; however, their use is limited by serious cardiotoxicity. Early detection is necessary to prevent the high mortality rate associated with heart failure (HF). We evaluated cardiac function in 142 patients using conventional echocardiography and the phased tracking method (PTM), which was measured using the minute vibration and the rapid motion components, neither of which is recognized in standard M-mode nor in tissue Doppler imaging. For systolic function comparison, we compared left ventricular ejection fraction (LVEF) in conventional echocardiography with the average velocity of ventricular septum myocytes (Vave) in the PTM. The Vave of 12 healthy volunteers was 1.5 (m/s)/m or more. At baseline of 99 patients, there was a positive correlation between LVEF and Vave in all patients. There were no significant differences in baseline cardiac function between patients with and without HF. There was a negative correlation between the cumulative anthracycline dose and LVEF or Vave among all patients. We determined that Vave 1.5 (m/s)/m was equivalent to LVEF 60%, 1.25 (m/s)/m to 55%, and 1.0 (m/s)/m to 50%. During the follow-up period, there was a pathological decrease in LVEF (<55%) and Vave (<1.25 m/s/m) in patients with HF; decreases in Vave were detected significantly earlier than those in LVEF (P < 0.001). When Vave declined to 1.5 (m/s)/m or less, careful continuous observation and cardiac examination was required. When Vave further declined to 1.0 (m/s)/m or lower, chemotherapy was postponed or discontinued; thus, serious drug-induced cardiomyopathy was avoided in patients who did not relapse. The PTM was superior to echocardiography for early, noninvasive detection and intermediate-term monitoring of left ventricle systolic function associated with anthracycline chemotherapy, among patients with hematologic malignancies. The PTM was an effective laboratory procedure to avoid the progression to serious cardiomyopathy.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする