10月6日から8日まで、福岡で開催された日本血液学会、臨床血液学会合同総会と、10月18日から20日まで東京で開催されたがん治療学会に発表、参加してきました。
10月7日 悪性リンパ腫治療について、1991年から2006年の成績をまとめて、報告しました。
質疑応答というより、嫌がらせ的発言が、日本国、世界でもがん治療の拠点病院として一目置かれている医師からの発現がありました。不当としかい言いようが無い、根拠の無い内容であったと思います。
施設としての評価を圧力権として、あたかも発言した医師個人が、権威者のように振舞って圧迫をかけてきたと感じました。
根拠が無いと断じた理由について列挙します。
1:がん治療に限らず、医師はヘルシンキ宣言に基づいて治療行為を行わなければならない。
2:治療は、人間の生命に対して敬意を表して行う。
3:治療の選択は、患者自身にあるが、疾病の生命に対する脅威が大きほど、医師は説明責任がある。治療を行う危険性、行わない不利益について。
まだまだありますが、いずれも遵守した報告でした。
私たちの報告は、すべて、1例1例患者の顔が浮かぶ症例を対象としています。大規模研究をまとめて、数値以外を、思い浮かべられない研究とは異なる、”集計報告"です。
私たちの施設を選択したからには、世界の趨勢から遅れる治療成績では、患者に対する責任をはたしたとは言えない。世界をリードする治療成績を目指して、患者の毎日の変化を観察し(365日、学会以外は祝祭日に関係なく、病院に出勤するか、状態報告を電話で受ける)指示を出しています。"倫理性”にまったく反していない毎日の診療行為を積み重ねた結果の報告です。