連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

注射薬の調剤

2006-04-16 21:37:20 | 健康・病気

Photo 造血幹細胞分離、増殖を研究テーマとして20年間の細胞培養で培った無菌操作の手技が錆び付かないように、月1回程度、注射薬の調剤を手伝っている。

どこぞの大病院のように、高カロリー輸液のビタミン剤のみを薬剤部で混注するだけとは、仙台血液疾患センターの注射薬調剤は理念が異なります。医師は、治療に関する薬剤の指示は出し、患者に投与されている混合後の状態を確認はしますが、以外にもアンプルの形状、薬剤の状態について接する機会が少ないので、この手伝いは、医師である私にとって、認識を新たにする貴重な時間です。

今日は、以前改良してほしいと製造メーカーに注文をつけたイセパシンのアンプルが変更され、頭部に移動した薬剤が、本体に戻りやすくなり、調剤時間の短縮、振り回さなくて良いので、手への負担が減少しました。

抗生物質は、ケーキつくりで小麦粉がだまだまにならないコツはなんだっけと思い巡らすほどの、溶解に手間取り透明になるまで時間がかかるものが多いです。今日は、バンコマイシンの溶解で、一人分の準備に20分もかかってしまいました。(一般的な病棟調剤では、看護師が行うと思うのですが、準備時間は多忙を極める頃で、こんなに手間取るのでは、イライラしてくるだろうなと同情の念が沸き起こりました。)46570001

ケイツーの、アンプル取り出し説明通りにやっても取り出せませんので、凝固専門の鈴木先生に伺って、”説明書通りでは取り出せないので、常識的に封の端を切ってアンプルを取り出している” と言うのを確認してからは、心平らかに準備できますが、今日も説明書の真意を理解し沿ってやってみようと努力しましたが出来ませんでした。46570002

理念と指示と現実、実行のギャップは埋めなければならない。製造過程は、清潔安全でも、医療現場の調剤で、簡便、清潔、安全を確保できる薬剤形態を要望して、改善してもらわなければならないものがまだまだありそう。

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