すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

病み上手、病み下手

2013-07-29 21:39:23 | じいとんばあ
 ご飯が食べられなくて ふらふらしながら歩いてたって
 医者様(せんせい)が来たら
 元気です ご飯もしっかり食べてます どこっちゃ~悪ぅない
 そう言って笑ってみせる
 医者様だって人間だもの そんなの見抜けない

 毎日どこかで転んだって訴えて
 毎日ご飯が食べられないって訴えて
 何をするにも 一人じゃ出来ないって訴える
 だけど ちょっと行くのが遅れたら
 全部一人で出来るもの
 狼少年になっちゃうよ・・・って思っても
 心配だから 放っておけない

 辞書を引くより
 あなたに聞いた方が 漢字は詳しくて
 計算機より
 あなたの方が 暗算が早くて
 それなのに 今話したことも忘れちゃう

 鍛えた足腰が 軟な私達では敵わなくて
 どこまでも 歩いてしまうあなたを
 どこからか 出て行ってしまうあなたを
 見つけることは 大変だから 
 「だれが認知症を遅らせる薬なんて作ったの
  この大変さが長引くだけじゃない」
 家族の言葉は 凄くリアルで・・・

 認知症と 上手く付き合う
 寄り添って 同調して介護する
 仕事でも大変な事を
 毎日家族は悪戦苦闘している


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コメント
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