俳優座～十二人の怒れる男たち～

　今日は久しぶりの観劇日である。前回は仕事で参加出来ず、友人が一人誘って参加してくれたので、私は１月ぶりだ。ちょうど、台風が来ているとの情報があったので、中止になるのではないか、そうでなくても田舎から出て運転して大丈夫な天気か不安だった。　しかし、くりりんがお休みになったので、一緒に出掛ける事が出来た。と言っても芝居は今回参加出来ないので、芝居の時間は別行動だ。朝から風の影響で家周辺の側溝はゴミだらけ。とにかく裏と側溝だけは掃除しておいた。
　３人の内、忙しい友人は現地集合。もう一人は待ち合わせて一緒に出掛けた。幸い出掛ける時は風は吹いていたが台風はまだ遠く、雨もほとんど降っていなかった。とりあえず徳島市内に着いたら、昼食を食べて劇場に向かう事にした。
　お昼はイタリアン。三人三様のランチに、ドリンクバーとケーキを食べた。

　　　　　

　私と友人はその後いつもの店で化粧品を買い足し、劇場前までくりりんに送ってもらった。その頃には雨も結構降っていた。
　舞台は俳優座の「十二人の怒れる男たち」である。映画や舞台で有名な作品なのでご存じの方も多いだろう。一幕二時間五分、出ずっぱりの会話劇は本当に見ごたえがあった。する立場だったらと考えたら、とても怖いけど・・・。陪審員たち１１人が有罪を疑わない中、一人無罪を訴える主人公。彼にしても「無罪」を確信しているわけではなく、「有罪」の確信が無いから、人の命だから真剣に向き合いたいと思っているのだ。
　色んな疑問点に、どんどん無罪を信じる人が増えて行く過程は、面白くもあり怖くもあった。特に裁判員制度が出来た今、よその国の話では無くなり、今までとは観方も違っていた。
　芝居が終わりスマホの電源を入れるとキヨちゃんから留守電。
　「こっちはものすっごい雨じゃけん。ものすっごい降んりょるけんな。気をつけて帰れよ～。気をつけて帰れよ～。」
　どうやら１４時頃の着信で、台風の影響が一番あった時間帯だろう。いずれにしても今日はどこにも寄らず、台風の影響のある西に向かって帰路に着いた。
　案の定、途中までは西に向かうほどに雨足が強くなり、高速は５０キロ制限でパトカーがどちらの車線も先導していた。しかし、その内雨も弱くなったので地元のスーパーで総菜を買って帰った。
　家ではキヨちゃんがトンカツを揚げて待っていてくれた。しんどいだろうし、時間も分からないので適当に買うなり作るなりするから、作らなくていいよと言っておいたのだが、一品でもあれば助かるだろうと準備してくれていた。
　そして、私が買った総菜はメンチカツ・・・。親子ってこういうかぶり方するんだよなあ。食べたいものが分かると言うか・・・。
　さて、雨の影響でかなりまた木や葉が流れてきているので、明日は掃除からスタートかな？くりりんは川が増水しているので、もしかしたら休みかもしれない。

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