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すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

お年寄りからのいただきもの

2011-08-08 21:10:53 | ひとりごと
 担当様の家や、訪問調査で伺った家でお茶などを出される事がよくある。基本いただけないことになっているが、わざわざ淹れてくださったお茶に口をつけないのも失礼なので、いただく事になる。
 以前、出されたジュースが原液で恐ろしく胃に応えた話を書いた。(濃いけど原液じゃないよと言われたので、違うと思っても我慢して飲んだのだが、後日原液だったとおばあちゃんからもお詫びがあった・・・)そういうリスク(?)もありつつの、ありがたいいただきものである。
 今日はあるお宅に訪問調査に伺った。調査の途中で、おばあちゃんが身体をくの字に曲げながらお茶を出してくれた。温かい緑茶の横には菓子鉢。
 「冷たいヨーグルトもあるけど・・・。」
汗をかいている私を見ながら、おばあちゃんはそう言った。
 「どうぞお構いなく。お茶をいただきますので。」
そう言ってお茶に口をつけて仕事を続けた。
 しかし、おばあちゃんはどうしても気になるのだ。
 「ヨーグルトも牛乳も冷えとるよ。」
 「本当に結構ですから・・・。」
そう言ってる私を無視してまた身体をくの字に曲げて台所に。そして、牛乳とヨーグルト二つを持って登場。ヨーグルト一つをおじいちゃんに渡す。
 ヨーグルトの思ったより小さい事にほっとして、今度どうしても勧められたらヨーグルトにしよう・・・。と断れない場合を覚悟したら、
 「はい、牛乳飲みな、牛乳。」
と牛乳を熱心に勧められた。結局、牛乳をいただくことになった。
 その後、担当様のお宅に立ち寄った。体調が悪くデイサービスを休んだので様子を見に行った。奥様と数分話をして、担当様に会うことは遠慮して家を出た。車に乗り込んだところで、窓から奥様がアイスキャンデーを振っている姿を確認。へ?と思う暇も無く、何と奥様は窓から裸足で飛び降りて、素早く助手席のドアを開けるとアイスを放り込んで立ち去ったのだ。
 ・・・・。さすがにびっくりした。怪我など無くてよかったが、まさかアイスを断るために車を発進させるはずも無く、逃げられまいとした奥様の大胆な行動には完敗だった。
 しかし・・・、お年寄りからのいただきものエピソードはまだまだある。これは永遠のテーマかもしれない。

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コメント (2)
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