海と太陽

海に夕日が沈む
燃えたぎる銅のように　紅く紅く染めながら
漆黒のシルエットを　浮かび上がらせる
振り向けば風　追いかける潮騒
やがて　海に眠る巻貝は
ゆるやかな安心感と軽い焦燥感を持って
私の心を閉じ込める
そのわずかな隙間から　ふつりふつりと泡が出る

本当に欲しいものは　自由であって一人の暮らしじゃない
本当に欲しいものは　優しい言葉などではなく
叱ってくれる確かな痛み

夕日は海に沈みきったのに
海は飲み込んだ太陽の色を失っていく
確かな足取りで　夜が迫るように
誰の心にも影を差す

大切なのは　求めることより生み出すこと
大切なのは　甘えることより自分自身を信じること

足の裏に砂を感じるように
何かを感じていられるかしら
一人で歩いて帰らなきゃ・・・

＊走り書きシリーズです。一人暮らしがさみしかったけれど、今一番懐かしいのはあの頃です。

＊今日のリュウ



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