みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

3498 栗駒の《ミヤマシシウド》

2013-09-12 09:00:00 | 岩手のセリ科
 昨年栗駒山に行った際に、国道342号線沿いあったセリ科の植物(〝栗駒山(9/29、#6)〟の《5 シシウド?》等)がずっと気になっていた。昨年は取り敢えず《シシウド?》としていたが、もしシシウドであればその葉の裏面の脈上に毛があることをこの度知った。そこでこの9月10日、その確認に出かけた。

 以下が、昨年《シシウド?》としたものと同じ仲間の今年の写真であるが、今回の観察によりこれはミヤマシシウドであると同定することにした。
《1 ミヤマシシウド》(平成25年9月10日撮影)

《2 葉の裏面の脈上にほんの少しだけ毛あり》(平成25年9月10日撮影)

《3 ミヤマシシウド》(平成25年9月10日撮影)

《4 総苞片も小総苞片もない》(平成25年9月10日撮影)

《5 小花序》(平成25年9月10日撮影)

《6 葉の裏面の脈上にも毛はなし》(平成25年9月10日撮影)


 一方、『山に咲く花』(山と渓谷社、202p)によれば
【シシウドの葉の裏面:脈上に白毛密生】

ということである。
 したがって、この写真と今回の観察とを比較してみたところ、昨年《シシウド?》かと悩んでいたタイプのシシウド属のセリ科の正体は、ミヤマシシウドであると判断した。なぜならば、シシウドには葉の裏面の脈上に白い毛が密生するということだし、同じく『山に咲く花』によれば、ミヤマシシウドの葉の裏面には毛が殆どないというが、たしかに裏面には毛が殆どない(毛がほんの少しだけあるか、または全くない)からである。

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 なお、その一部につきましてはそれぞれ以下のとおりです。
   「目次
   「第一章 改竄された『宮澤賢治物語』(6p~11p)
   「おわり
クリックすれば見られます。



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