みちのくの山野草

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ノーベル賞受賞おめでとうございます

2018-10-01 22:00:00 | 「賢治研究」の更なる発展のために
 本庶佑教授、この度はノーベル賞受賞本当におめでとうございます。

 さて、BuzzFeed News の
    ノーベル医学・生理学賞に本庶佑・京大特別教授がん治療薬「オプジーボ」のもとになるタンパク質を発見
には、まず真っ先に
    「ネイチャー誌、サイエンス誌の9割は嘘」 ノーベル賞の本庶佑氏は説く、常識を疑う大切さを。
というタイトルがあり、次のように述べられていた。
 そして、同教授は10月1日夜、記者会見で受賞の喜びを語った。

 本庶氏は自らの研究に対する姿勢を問われると、好奇心と「簡単に信じないこと」の重要性を強調。「(科学誌の)ネイチャーやサイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割」と語り、自分の目で確かめることの大切さを説いた。

 そこで私は、やっぱりと快哉を叫んだ。全く同んなじではないかと。それは石井洋二郎氏のあの式辞
 「大河内総長は『肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ』と言った」という有名な語り伝えには、三つの間違いが含まれているわけです。まず「大河内総長は」という主語が違うし、目的語になっている「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ」というフレーズはミルの言葉のまったく不正確な引用だし、おまけに「言った」という動詞まで事実ではなかった。
 …(投稿者略)…
 早い話がこの命題は初めから終りまで全部間違いであって、ただの一箇所も真実を含んでいないのですね。にもかかわらず、この幻のエピソードはまことしやかに語り継がれ、今日では一種の伝説にさえなっているという次第です。
 …(投稿者略)…
 あやふやな情報がいったん真実の衣を着せられて世間に流布してしまうと、もはや誰も直接資料にあたって真偽のほどを確かめようとはしなくなります。
 情報が何重にも媒介されていくにつれて、最初の事実からは加速度的に遠ざかっていき、誰もがそれを鵜呑みにしてしまう。そしてその結果、本来作動しなければならないはずの批判精神が、知らず知らずのうちに機能不全に陥ってしまう。
 …(投稿者略)…
 あらゆることを疑い、あらゆる情報の真偽を自分の目で確認してみること、必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること。
を思い出したからだ。

 そして、将来、研究者の道に進む夢を見る子どもたちに、どんなことを伝えたいかと問われたら、本庶氏は、
 研究者になるにあたって大事なのは「知りたい」と思うこと、「不思議だな」と思う心を大切にすること、教科書に書いてあることを信じないこと、常に疑いを持って「本当はどうなっているのだろう」と。
 自分の目で、ものを見る。そして納得する。そこまで諦めない。
というようなメッセージを語ったという。

 そうだ、賢治研究においてもまさにそうだ。
 〇〇に書いてあることを信じないこと、常に疑いを持って「本当はどうなっているのだろう」と。自分の目で、ものを見る。そして納得する。そこまで諦めない。……◎
というようなことが私の基本的な研究姿勢でもあった。だから、私はこの上ない力を与えてもらった。それは先に出版した拙著、『本統の賢治と本当の露』の第一章の検証結果、
  2.「賢治神話」検証七点 7
 ㈠ 「独居自炊」とは言い切れない 7
 ㈡ 「羅須地人協会時代」の上京について 25
 ㈢ 「ヒデリノトキニ涙ヲ流サナカッタ」賢治 43
 ㈣ 誤認「昭和二年は非常な寒い氣候…ひどい凶作」 65
 ㈤ 賢治の稲作指導法の限界と実態 69
 ㈥ 「下根子桜」撤退と「陸軍大演習」 84
 ㈦ 「聖女のさまして近づけるもの」は露に非ず 91
が実証できたのも、先の〝◎〟という研究姿勢に従ったが故だったからだ。だから、もしかするとあと10年経てばこれらは世間から受け入れられる蓋然性がかなり高いかもしれないと確信もできた。

 そうなんだよな、
 本庶氏:教科書に書いてあることを信じないこと、常に疑いを持って「本当はどうなっているのだろう」と。自分の目で、ものを見る。
そして、
 石井氏:あらゆることを疑い、あらゆる情報の真偽を自分の目で確認してみること、必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること。
は全く同んなじなんだよな。

 な~んて、私は一時楽しい妄想ができたのであった。

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