みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

花巻の野面で、田中総長のメッセージを支持

2018-06-11 10:00:00 | 「賢治研究」の更なる発展のために
 明治大学は公式サイトで、2018年06月08日付けの、
     「自由な学問と知的活力のある大学へ」
という学長・学部長声明を発表したという。そしてその主旨はと言えば、その声明文中にもあるように、
 本年5月16日に、法政大学田中優子総長が公表した、「自由で闊達な言論・表現空間を創造します」というメッセージを支持する。
というものであった。

 ではその「自由で闊達な言論・表現空間を創造します」というメッセージはいかなるものかというと、法政大学が公式サイトで、法政大学総長名で2018年5月16日に表明したものであり、その中身は、
昨今、専門的知見にもとづき社会的発言をおこなう本学の研究者たちに対する、検証や根拠の提示のない非難や、恫喝や圧力と受け取れる言動が度重ねて起きています。…(投稿者略)…

日本は今、前代未聞の少子高齢化社会に向かっています。誰も経験したことのない変動を迎えるにあたって、専門家としての責任においてデータを集め、分析と検証を経て、積極的にその知見を表明し、世論の深化や社会の問題解決に寄与することは、研究者たるものの責任です。その責任を十全に果たすために、適切な反証なく圧力によって研究者のデータや言論をねじふせるようなことがあれば、断じてそれを許してはなりません。…(投稿者略)…

「自由を生き抜く実践知」を憲章に掲げる本学は、在学する学生・院生、本学で働く教職員の、積極的な社会的関与と貢献を評価し、守り、支援します。互いの自由を認めあい、十全に貢献をなしうる闊達な言論・表現空間を、これからもつくり続けます。

今後、全国の研究者、大学人の言論が萎縮する可能性を憂慮し、本学の研究者に起きていることを座視せず、総長としての考えをここに表明いたします。
2018年5月16日
法政大学総長 田中優子
というものであった。

 一方で、ちょうどこれらとほぼ同じ時期にあることがあった。それは、「昭和8年の9月21日に亡くなった童話作家で詩人」の名を冠するある学会でも似たようなことがなされているのではなかろうかと懸念されることがである。
 もう少し説明を付け加えれば、
ということがである。
 その「一老人」が検証できた研究成果を公にしたことに対して、その学会は反例一つ提示することもなしに、学会と一個人という非対称性を利用して、まさに田中総長が言うところの「圧力によって研究者のデータや言論をねじふせるようなこと」がなされたということを否定しきれないのである<*1>。

 だから私は、その学会のそのような姿勢とは違って、真理と真実を追究し、学問の自由を尊重する姿勢を世にまず訴えた法政大学の姿勢と、この度その支持を公にした明治大学の姿勢に対して、『流石!』と感銘を受けた。そこで、何の力も影響力もない田舎の「一老人」ですが、ささやかながら花巻の野面から、私も田中総長のメッセージを支持しておりますよと、声を大にしてお届けしたい。それは、同総長が
     座視せず
と言い添えているからなおさらにである。

<*1:註> のみならず、同学会では一年前の春にも、そして同じく、夏から秋にかけてもこれと似た構図のことが起こっている。

 続きへ
前へ 
 ”みちのくの山野草”のトップに戻る。
 この度、『本統の賢治と本当の露』(鈴木守著、ツーワンライフ出版、定価(本体価格1,500円+税))を出版いたしましたのでご案内申し上げます。

 本書は、「仮説検証型研究」という手法によって、「羅須地人協会時代」を中心にして、この約10年間をかけて研究し続けてきたことをまとめたものです

 現在、岩手県内や東京の書店におきまして販売されおりますのでどうぞお買い求め下さい。
 あるいは、葉書か電話にて、『本統の賢治と本当の露』を入手したい旨のお申し込みを下記宛にしていただければ、まず本書を郵送いたします。到着後、その代金分として1,620円(本体価格1,500円+税120円、送料無料)分の郵便切手をお送り下さい。
      〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木守
               電話 0198-24-9813

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 六角牛山(6/8、ハクウンボク) | トップ | 六角牛山(6/8、ラン科) »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
みんな違ってみんないい (ふきのとう)
2018-06-11 10:36:04
日航123便の墜落の新事実、あの蒸し暑い日の事件は
今思い出しても身震いしてしまいます。
国家権力と弾圧は、事実を目の当たりにした、中学生をも無視してしまいます。
いつの間にか、この国は自由と我がままを履き違えてしましましたね。
規範を大きく履き違えなければ、伸び伸びと自由で居たい私です。
返信する
隠されていた真実 (ふきのとう 様へ)
2018-06-12 07:45:27
ふきのとう 様
 お早うございます。
 そうですか、「日航123便の墜落」には隠されていた真実があったのですね。
 たしかに、この事故はなんか少し変だぞ、とは思ったのですが、ついつい流される情報をそのまま受け容れておりました。やはり一度疑ってみることが必要ということですね。
 早速、青山透子著『日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る』をインターネットで注文いたしました。
 そして、青山氏はこの事故に関して恐らく30年程の期間をかけて調べているようですから、真実を明らかにするということはそれだけの時間を要するものなのだと、改めて認識いたしました。
 私も青山氏を見習いながら、岩手県人の粘り強さを発揮し、焦らずに地道にこれからも取り組んで参ります。幸い、少しずつですが共鳴して下さる方も増えてきておりますので。
                                                             鈴木 守


返信する

コメントを投稿

「賢治研究」の更なる発展のために」カテゴリの最新記事