不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

気の向くままに

山、花、人生を讃える

ある焼き肉店主の物語

2018年04月30日 | 人生

生長の家に「いのちの環」という月刊誌がありますが、その5月号の特集記事で、繁盛していた焼き肉店をやめて、完全菜食のカフェー&レストランの店に切り替えたオーナーへのインタビュー記事があります。 

それによりますと、オーナーは若いころは肉大好き人間で、それで焼き肉店をオープンした。8年後には従業員15人もいるほどの大繁盛であったが、ある時、インターネットでされる牛や豚の生々しい動画を見て、その動物たちの気持ちが伝わってきて涙が流れて仕方がなかった。そして思い出しては1週間ほど泣いていたそうだ。それからいろいろ迷い悩んだ末、奥さんの励ましに後押しされ、焼き肉店をたたみ、苦労の末、完全菜食のカフェー&レストランをオープンするに至ったとのこと。オーナーは以前は体重90キロもあったそうだが、今は60キロ以下となり、また、完全採食になって奥さんのアトピーもなくなり、夫婦ともに性格も穏やかになったとのことです。

興味のある方は、下のアドレスをクリックしていただくと、カラー写真入りのその記事全文を読むことができます。是非ご覧ください。

http://hidokeilife.com/s/inochinowa/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc_%e7%84%bc%e8%82%89%e7%b9%81%e7%9b%9b%e5%ba%97%e3%82%92%e6%ad%a2%e3%82%81%e3%80%81%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%82%ac%e3%83%b3%e3%82%ba/

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シスター・鈴木秀子さんが語ったこと ②

2018年04月11日 | 人生

≪先だった娘と母親≫

7年前に娘さんが自死した母親がシスターのもとに通っていたそうです。その母親は次のように言います。

母親:その時点でもう母親失格みたいな、自分の人生すべて否定されたような感じ。寝たきりみたいな生活でした。

そして、3年間ほとんどそんな状態だった敏子(仮名)さんに、シスターは辛い思いを吐き出すように言い、ひたすら聞き役をつとめたとのこと。母親は続けて言います。

母親:(シスターに)言って言って言い続けて、もっともっとって、自分のそういうものを吐き出すと、ある時、ふっと気がつくことがありました。気づいたのは、「いつかは死ぬ」ということ。自分自身も含めていつかは死ぬ。人生は思うようにならないけど、楽しいこともある。生きていてもいいんじゃないかな、自分自身がね。生きていてもいいんじゃないかなという気持ちになった。

そして、このように立ち直り始めた敏子さんに、シスターが次に勧めたのはシスターが開催しているセミナーでその体験を発表することでした。そして、敏子さんはセミナーで体験を発表する。その敏子さんにシスターは言う。 

○あなたにどういうことが起こって、どんなに辛かったかということをみんなに話されたときに、たくさんの人が「勇気をもらいました」って言ってたじゃありません? わたしはあの場面を思い出すたびにもう本当に起こってほしくない出来事が起こり、その出来事によって、今のあなたがあるという、そして、あなたが想像しないところでたくさんの人があなたから勇気をもらっている。だからお嬢さんは大きな贈り物をお母さんにしてくれましたね。お嬢さんは素晴らしいことを天国から働きかけていると思うんです。

場面が変わって、そのことについてシスターは司会者に次のように語っていました。

○やっぱりはじめはとても苦しみましたね。当然ですけども。ずーと辛い思いをしながらも、それでも私のところにきて、今、いのちがあることが、娘はいないけれども、自分はこうして生きている。娘が十何年も自分と一緒に生きてくれたというのが、どんなに嬉しいことだったか、娘のことを思うとやっぱり心が温かくなってくる。だから、娘というのは今は姿は見えないけれども、母親にとっては大きな恵みの存在である。それがわかるようになったときに、娘は死をもって自分に人生で最も大切なことを教えてくれた、それがわかったと言うんですね。

 

いやあ、何か深そうな話ですね。

 

≪臨死体験で変わったこと≫

司会者―—臨死体験をした後、何か変わったことは?

○誰かがなくなったときに、家族は泣いてますよね、亡くなったときに、あの人はあの素晴らしい世界へ行ったんだから、その人のために喜ぶ。家族は悲しいから家族のためには祈りますけれども、亡くなった人のためには喜びを感じるようになりました。それがとても大きなことですね。

司会者――あちらの世界が素晴らしい世界だから、(患者が)病気で苦しんでいらして、厳しい状態の時にも、「安心なさってください」という言葉が説得力を持つんでしょうか?

○(死がまじかに迫っている人たちに)私は手を当てたまま、本当に神様の愛が伝わって私を通ってその方に伝わり、神様の愛が循環しているような、臨死体験で味わった無条件の愛の中にいる安らぎというか、安心感というか、そういうものをもう一度わずかに再現している幸せを感じます。

司会者――なぜ臨死体験の幸福感が再現されるのですか?

○つらい人とか、もう死が控えている苦しい苦しい人はもう見栄とか、体面をつくろうことができない。いのちのギリギリまで迫られているから、その人の“ありのまま”をさらけ出しているわけです。だから私はその人たちから刺激を受けて、自分も飾ることなく、その人たちから“ありのまま”を引き出されて、そうすると、お互いに一体感が浮かんでくるんですね。もう死ぬ前の人間が一番望むのは“愛”だけですよ。だから自分も愛を溢れさせるし、愛を受け止める。だから病人をお見舞いに伺うのは大きな喜びであり、恵みであり、癒しを与えてもらう瞬間でもあるんですね。

 

≪これからの目標≫

司会者――最後に、これからの目標は?

○一つ大きな目標があるんです。年を取るにつれて全部、どんどん、昨日までできたことが、今日はできなくなる。失われてゆく。じゃあ、自分が最後の最後まですることは何だろうかと考えたときに、気づいたことは、息を吸うことと吐くことじゃありません? だから、息を吸うことと吐くことは死の瞬間までするから、これを使わない方法はないと思ったんです。吸うときに感謝を込めて吸い、吐く息に神を讃美する。感謝、讃美という思いを込めて、吸ったり吐いたりする特訓を自分にしているんです。

 

テレビを通して聴いているのを忘れて直接に指導してもらっているような気持ちになり、神の愛が降り注いでくるようでした。名前が一字違いのシスター・鈴木秀子さんに心より感謝です。おかげで自分の名前が好きになりました。感謝、合掌。

 

トチノキ(マロニエ)  横浜「山下公園」で。 はじめてこの花を見たときには、白い衣をまとったキリストのように見えたものでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シスター・鈴木秀子さんが語ったこと ①

2018年04月09日 | 人生

「あしたも晴れ!人生のレシピ」でシスター・鈴木秀子さんが語っていることを、文字にして整理しておこうと思って、スローで再生しながら、メモしておりました。すると。耳で聞いているだけよりもなお一層深い味わいを感じ、改めて感動させられました。本を読むとき、読むだけでなく抜き書きすると、同じ言葉が一層味わい深くなるのと同じですね。以下は、その番組で語られたことを、すべてではありませんが文字にし、まとめたものをブログ用に書き直したものです。

 

≪苦しみを幸せに変える秘訣は?≫と司会者が質問したのに対し、

○東北の大震災直後に“絆”ということがたくさん叫ばれましたね。「自分自身と良い絆を築く」これが幸福になる第一の法則と私は確信しています。あなたが自分を叱りつけたり、「なんであんなバカなことをしたんだろう」とか言って自分を責めたりしていると、その人は必ず他の人との関係も悪くなります。「ああ、また自分を責め始めたな」と気づいたら、このマジックカードを覚えておいてください。「意外と私は~~」と言うんです。「意外と私は頑張ったじゃない」とか、「意外と私はみんなに感謝している」、そういうふうに自分のよいところを引き出してみて下さい。

 

≪治る見込みのない病気にかかって心配している男性からの相談の手紙に対しての返事≫

○迷うことも、苦しむことも、人間として当たり前ですが、そういうことを通して、また神様が導いて下さり、すべてよく計らっていて下さると私は確信しております。ともかくその時は、湧き起こってくる感情(心配や不安のことか)を認めながら、それに振り回されず、その場その場ですることに心を振り向けていらっしゃるのが一番かと思います。

このような返事の手紙の中にたくさんの「祈る」という言葉があり、「祈ります」という言葉があったとのこと。そして、以来、その病気の症状がまったく出ていないと、男性は語っていました。

シスター鈴木秀子さんにはこのようなたくさんの手紙が来るそうで、中には何十枚もの長い手紙があるとか。そして、鈴木秀子さんは言います。

○でも、書き終わった時には、「何か心が安らかになりました」というような文章になってるんです。その人の辛さを分かち合って理解してくれる人があると、自然と自分で解決する力が湧き出て乗り越えていくと思います。

また、次のようなことも語っておられました。

○周りの人たちは、「そんな辛い話ばかり年中聞いていて、よく身が持ちますね」って言いますけれども、私はただ側にいて、お祈りで支えることしかできない。いつもすべての人の苦しみを担われてたキリストが共にいて下さる。その人と共にいて下さるという確信が私の中にありますから、だから私は苦しみを吸い込まない、しょわない、キリストに背負ってもらいますから。

○(私は)病気を治してあげて下さいとは祈らない。「治してもらうように祈って下さい」ってみんな言いますよ。「この苦しみがなくなるように祈って下さい」。でも、苦しみがなくなることがその人にとってはたして良いのかどうかわからない。その苦しみを通して、その人が人間として成長していくために、その苦しみに出会っているのかもしれない。今起こっていることの中から、その人が人間として成長していくために役に立つ力を与えてください、というように祈りますね。

 

≪祈りについて≫

「祈りとは何ですか?」と司会者に聞かれたときには、次のような話をされていました。

○或る男性から、「自分は船に乗っているので家に帰ることが少ない。自分の留守中、妻が自分の気に入らないことがあったりすると、子供に暴力をふるったり、火傷をさせたりする。誰かに子供を預けたいが、自分の両親は亡くなっていないし、頼れる人もいない。子供を施設に入れる以外にない」という話だった。私も黙って話を聞いていて、「そうかもしれない」と思った。その時わたしが心から伝えたことは「あなたのために毎日祈ります」ということでした。そしたら、その男性は穴のあくほど私の顔を見てて、「自分のために祈ってくれる人が世の中にいる!」と言って、わっーと涙があふれた出た。そして声を上げて20分ぐらい泣き続けたんです。そして立ち上がって、「自分は祈ってもらっているから大丈夫です。子供も必ず守られて、いい子供として成長していきます」と言った。そういう力を与えてくれるのが祈りなんだと感じました。

本当に素晴らしい話ですね。この男性は子供のことをどんなに心配し、煩悶していたかと思います。そして、尊敬しているシスターからの「あなたのために祈ります」という言葉を聞いた時の様子が目に浮かぶようで、思わずもらい泣きしそうでした。

 

「祈り」について、シスターはこの後このようにも語っておられました。

○(小さいとき、虫眼鏡で太陽の光を集めて新聞紙を燃やした経験から)祈りを知ったとき、私は虫眼鏡なんだと思いました。誰かが苦しんでいる。だけどその人が良くなっていくには力が足りないかもしれない。でも太陽があって虫眼鏡さえあれば、その方の癒やしに火がついて、癒しが活性化していく。あるいは勇気が盛り上がって行く。だから神様はいつでも愛を降り注いでいて下さるけれども、虫眼鏡で集中してその人の中にエネルギーを入れていただく、その助けが祈りだと思ったんです。

シスター・鈴木秀子さんが語ったこと ②

 

 花(カタクリ)よ、お前も感動しているのか?

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シスター 鈴木秀子さん

2018年04月03日 | 人生

先日、録画するような番組はないかとテレビの番組表を見ていたら、ふと「鈴木秀子」というわたしと一字違いの名前が目に入った。題名を見ると、Eテレの「あしたも晴れ!人生のレシピ」という番組だった。まったく知らない番組だが、とにかく鈴木秀子さんが出演するなら是非見たい、というわけで、すでに7分ほど過ぎていたが録画しながら、番組を見ていた。この人の書いた『愛と癒しのコミュニオン』という本を前に読んだことがあり、大いに感銘していたので、どんな人か興味津々で見せてもらった。≪関連記事 「愛と癒しのコミュニオン」

予想以上に素晴らしい人で、「ふと番組に気がつけて良かった、これぞ神様のお導き」と感謝したことだった。86歳になられるそうだが、今なお忙しくご活躍されているらしい。そんな様子を見ることができ、たいへん嬉しい。

最初の7分を見逃したので、再放送はないかと調べたら、4月6日(金)、11時から再放送があることがわかった。4月6日はわたしの誕生日で、わたしにとってこの上なくうれしい誕生日プレゼントである。

シスター鈴木秀子さんは、47歳の時、修道院の高い階段から転げ落ち、5時間ぐらい意識不明になり、いわゆる臨死体験をしたとのこと。白い金色の素晴らしい光が満ちていて、その中に自分が立っている。そして「無条件の愛とはこういうものだ」と、その時強く感じた。それ以来、死は恐れることではないと確信し、死をマイナスにとらえることはなくなったとのこと。

そして今、ライフワークとして回復のむつかしい人たちを、病院や施設に尋ね、見舞いに行く。そして、その人たちの手を握り、呼吸を合わせると、一体感が湧いてきて、自分と相手とが一つになり、自分を通して神の恵みが注がれるようにと祈るのだそうだ。

そう語るときの、シスター鈴木秀子さんのお顔がいかにもやさしく穏やかで愛に満ちていて、深く印象に残ったことでした。

最期に司会者が「幸せになる秘訣」ついて質問したとき、シスターはこう答えていました。

一つは聖なるあきらめ。わたし達を苦しめるのは「もっと、もっと」という欲張りな気持ち。その気持ちを捨てて(今の自分、今の環境など)を素直に受け入れること。それによって「別の道」が見えて来るとのことでした。

もう一つは、寝る前に3つのことに(何でもいい)感謝をすること、だそうです。感謝は心を穏やかにするのだそうです。

 

チャンネル  [Eテレ] 2018年4月6日(金) 午前11:00~午前11:45(45分)

番組内容  カトリックのシスター鈴木秀子さん(86)が、臨終の人々を看取ってきた経験や信仰、臨死体験という特異な体験から得た、独自の死生観や、人生を豊かにするヒントを語る。 (NHK番組紹介より)     

関連記事 シスター・鈴木秀子さんが語ったこと ① 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする