気の向くままに

山、花、人生を讃える

義母逝く、川柳に挑戦

2015年02月21日 | その他

13日、3年間一緒に暮らした義母が他界した。93歳であった。

 11日の朝、5時ごろ、トイレに行ってしばらく後、ドスンと云う音がしたので家内が行ってみると、狭いトイレの中で失神したように倒れていた。2人で抱えあげてベッドまで運び、救急車を読んで病院に運ばれた。そして13日、旅立っていった。呆気ないと言えば、呆気ないが、呆気ないほど苦しみのない旅立ちでもあった。

 認知症が進んではいたが、それは脳の機能のこと。もともと上品で綺麗な顔ではあったが、寝顔はとても93歳には思えず、薄く化粧された顔は、昇天後に、自分で死に顔を調えていったのではないかと思えるほどであった。

 一月ほど前、わたしはパソコンの中のアルバムを整理していて、何年か前に義母とともに木曽三川公園のチューリップ祭りに行った時のにっこり笑みを浮かべた写真を見つけて、これを肖像写真にするといいと思い、いつでもすぐに取り出せるようにしていた。こんなに早く、その写真を使う時が来るとは思いもしなかったが、ひょっとして「虫の知らせ」だったかもしれない。

家内に任せっきりで、わたしが義母と話をすることはほとんどなかったが、それでも、寂しくなって、穴があいた感じがするのが不思議だ。

いずれにしても、次に旅立つのは自分たちの世代である。

「おのれ~、近寄るな!」

と言ってもダメだよねえ。わっはっは。

 

話は変わるが、NHK「クローズアップ現代」によると、近ごろ川柳がはやっているらしい。

サラリーマン川柳、シルバー川柳、女子会川柳、アルバイト川柳などなど。

見ていると思わず噴き出す面白いものがあった。

 

 ア~ンして 昔ラブラブ いま介護

 おーいお茶 叫んで自分で 入れにゆく

 ボケたふり してでも妻を そばに置く

 このオレに あたたかいのは 便座だけ

 

 なるほど、こんな句なら神様も笑いだすかもしれない。それで自分も神様を笑わせてみたいと挑戦したくなり、恥ずかしながらできたのがこれである。下手の羅列だが見ていただこう。

 声だけは 今もカナリヤ 妻の声

 その声は 今もカナリヤ 妻の声  (こっちがいいと修正。やはりものは言いよう。) 

 俳優の 老いにわが身の 年を知り

 孫くれば ジジと呼ばれて 目じり下げ

 バカなりに 老いればバカも さまになる