気の向くままに

山、花、人生を讃える

雨の明神池

2015年08月02日 | 

7月23日、雨がしとしと降り続く中、横尾山荘から上高地バスターミナルへと向かった。7時に小屋を出発し、バスターミナルへ着いたのは11時45分。雨は時折激しくなったが、そんな中でも、傘や簡易雨合羽をつけて散策している人が少なくなかった。山に向かう韓国人グループも分っただけで3団体はいたし、中国人、西洋人もいて、日本の観光スポットだけになかなか国際色豊かだった。

夏の上高地は、タクシー運転手によると上高地発のバスの待ち時間は2時間、3時間にもなるとか。わたしも暑い中、1時間並んで待ったことがある。今回は雨のお陰で、待ち時間なしですんだが、やはり上高地はいいところだとあらためてその思いを強くし、季節を少しずらしてまた来たいと思った。

わたしが読んだ本には、上高地は、はじめ「神垣内」であったらしい。また明神池のある穂高神社では「神降地」と表記してあった。まだごく一部の人にしか知られていなかった頃の上高地に思いをはせながら歩いていると、そんな記憶もないのに、見るものすべてに圧倒されている古代人の原始感覚が甦って来るようで、心の高鳴りを覚えずにはいられなかった。

以下は上高地明神池での写真です。

 

 

 

 

黄色い花は「メタカラコウ」。夏になると伊吹山にたくさん咲くが、水辺に咲く風情はいっそう美しい。